例年は秋開催だった、フンドーキンレディース。
2021年は、春開催なので、コンディションも違う中、注目の試合です。
事前記事
大会初日
空気も、コースもグリーンコンディションも、何となく重い。
そんな印象を持った初日でした。
グリーンも一定な感じではなく、距離感に首をかしげる選手も多々見られました。
さて、そんな中ですが、リーディングは、全く持って混戦です。
上位陣。全体がこちら。
服部さんが一歩抜け出して-3なのですが、後続の多いこと!
5打差の+2で60人ということで、2日目以降も全くわからない展開です。
特にステップアップツアーですので、前後3打くらいは簡単に動きます。
大会2日目
大会2日目は強風。そんな中、スコアが動きました。
首位が-5と頭2つ抜け出して、小野祐夢さんです。
上位陣。全体がこちら。
個人的には大変嬉しいリーダーボードで、
小野祐夢、小川陽子、リハナと応援選手が上位にいて、アマチュアの永嶋さんです。
注目したい永嶋花音
永嶋花音さんは、ながしまはなねさんと読みますね。今風でかのんではないです。
東京出身で、宮崎の日章学園高校卒。
ちょっと注目したいのですが、プレースピードが尋常じゃなく早い。
プロのツアーであれだけ早いのはなくて、ほぼ中学生レベルの早さです。
それでも、2日目終わりでこの位置にいるので、大したものだと思います。
童顔できびきびしたプレーは好感度も高く、これから人気が出そうです。
優勝争いの行方
さて、優勝争いですが、明日の予想スコアが難しいので、まずはお天気から。
問題はなく、2日目より風が弱いか?
そうなると上位陣はスコアも伸びそうで、-7くらいかもしれません。
67くらいは出るかもしれないので、6位タイまでの8選手にチャンスはありそうです。
そうは言っても、昨年のカストロールレディースで初優勝した、小野ちゃんの好調さ。
ディフェンディングチャンピオンのリハナさん。
ステップ上位の常連で、もう優勝もあり得るだろうの小川陽子さん。
もしかするかもの、@永嶋花音さんと、見逃せない最終日です。
大会最終日
最終日の天候は晴れて風も穏やか。絶好のゴルフ日和となったように見えました。
見えましたと言うのも、見た目以上にスコアが伸びなかったからです。
小野祐夢が最後は勝ち切る
首位に立った選手が、なかなか伸ばせないというバックナインの展開。
小野祐夢さんも、取りたい10番のパー5でダブルボギー。
ここでズルズルいってもおかしくないところでしたが、14番、17番でバーディー奪取。
一時は首位を譲りましたが、再逆転で優勝となりました。
見事、ステップ2勝目となりました。しかし、上を目指す意味ではということで、
レギュラーツアー34試合に出場した2年前は、獲得賞金1449万3000円の69位にとどまり、シード争いに加わることはできなかった。さらに同年のQTはランク91位に終わった。「もっと優勝争いが増えれば、新しい自分が見えてくると思う。今年はステップで自信を高めたい」。精神面もしっかり鍛えぬき、また来年トップカテゴリーでの戦いに臨みたい。
ALBA記事にもある通りですが、レギュラーでは上のレベルが求められる。
仮定ですが、レギュラーツアーの選手が戦えば、二けたアンダーの優勝争いだったでしょう。
それは、小野ちゃんもわかっていると思います。
すると、-5では、TOP10には入ることのできないレベルとも言えます。
ぜひ、ここから、一層のレベルアップを望みたいと思います。
粘ったリハナが2位を確保
小野ちゃんと並んで注目していた、リハナさん。
まだ、決して本調子とは言えない中でしたが、粘って2位を確保です。
リハナ選手は、2019年プロテスト合格には及ばず、合格者と2打差以内という救済措置により、QTを受験。
QTランキング60位の単年登録選手としての参戦です。
ということは、つまり、今年、プロテストを受験するわけです。
BSの各ゴルフ番組ではいろいろな選手が登場しますが、身近なライバルは、このレベルということです。
さて、リハナさんについては、経歴が他の韓国人選手とは、かなり違います。
元々ですが、両親は中国の人で、リハナさんも中国で生まれました。
8歳でゴルフをはじめ、レベルアップを目指し韓国へ留学し帰化します。
そして、韓国ではツアーの実績もないどころか、選手登録さえされていません。
つまり、中国で生まれ、韓国で育ち、日本でプロデビューなのです。
中国語、韓国語、英語を話すことができる、トリリンガル。
現在は両親とともに、日本在住なので、日本語も上達中で4か国語も操ることになるでしょう。
異色の経歴、そして淡々とプレーしますが、素顔は新世紀世代の19歳です。
これからも、彼女の活躍には注目でしょう。
最終の上位陣。全体がこちらです。
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