初日ベストスコアで首位発進した菊地絵理香さん。
最終日まで1度も首位を譲ることなく、アース・モンダミンカップで優勝を飾りました。
2017年以来、自身でツアー4勝目、初めての4日間大会での優勝。
また、2019年に結婚してから初めての優勝です。
菊地絵理香 圧巻のプレー
菊地絵理香さん、前回の優勝は2017年、20代でした。
今回は、2019年に結婚し、30代になってからの優勝です。
若手の台頭が著しい中、内容も完璧と言えるほどの優勝でした。
優勝のスコアは-20、他の選手のスコアを見ると、その傑出さが分かります。
この優勝で、進化を感じましたし、届きそうで届かなかった、「日本」が付くタイトルを、これから獲れるだろうと予感させてくれるほどでした。
今年も健闘した西郷真央
優勝した菊地絵理香さんに、最後まで食らいついたのが、西郷真央さんでした。
中盤、4番からの4連続バーディーは見事でした。
菊地さんのプレーが隙なく、最後までいったのは、西郷さんのプレーに拠るところもあったと思います。
菊地さんが優勝インタビューで、西郷さんの健闘を本音で語りましたが、まさに。
西郷さんは、昨年のこの大会も最終日、最終組でした。
そして、同じように9番のパー3で池に入れてしまったのですが、その後が違った。
最後の最後まで攻めて、菊地さんを守りに入れなかったと思います。
最終日のベストスコア、66を出したのは西郷真央さんです。
勝負どころだったホール
勝負どころは、いくつかありました。
9番パー3
まずは、9番、池のプレッシャーがかかるパー3。
ピンを狙った西郷さんのショットは池へ。
まるで、池にピンが立っているようなロケーションでプレッシャーはハンパ無いです。
続く菊地さんは、迷った番手で1つ下を選択。恐らく5UT。
グリーンの左手前をキャッチし、パーセーブします。
前半のキーホールで、スコアが動くと思われた9番。
ここで、前半4連続バーディーだった西郷さんの勢いが1つ止まりました。
11番パー4
これは、菊地さんが第2打でスーパーショットを見せました。
ベタピンのOKバーディー、文句なしです。
16番パー4
16番は難易度No.1のホール。
菊地絵理香さん、最終日で唯一のピンチだったと思います。
第2打を左奥に外して、難易度はMAXのアプローチ。
これを2クッションで乗せ、スーパーパーセーブした。
しかし、西郷さんもここをパーとし、食い下がります。
17番パー4
ここは、まず、菊地さんがバーディーパットを入れ、突き放しにかかる。
しかし、西郷さんも入れ返したのですね。
お見事としか言いようのない、勝負でした。
あと一歩及ばなかったミレニアム
上位フィニッシュの2人が突出したのですが、この2人の健闘も称えましょう。
3位に入った西村優菜
きっと最終日はやってくれると見た、西村優菜さん。
優勝争いには食い込めませんでしたが、単独3位フィニッシュです。
この1年の成長は、間違いなく見事だと思います。
古江彩佳の涙
オリンピック代表争いで、否が応でも注目された古江彩佳さん。
あれだけ騒がれると、さすがの古江さんでも、上手くいかなかったのでしょう。
プレー中に涙するほど悔しくても、結果は-8で11タイ。
立派だと思います。
今大会のまとめと結果
まずは、コースコンディション、セッティングとも、「準メジャー級」だったと思います。
賞金総額については、メジャー2大会分でしたね。
その中、茂木宏美さんが難しいセッティングをした。
最終日のピンポジだって、相当に難しかったのです。
その中で戦い、見事なプレーを見せてくれた選手には感謝です。
久しぶりの有観客試合、そして、全日のインターネットライブ中継。
新しいゴルフの歴史が始まったようにも感じました。
最終の上位陣。全体がこちらです。
好勝負に水を差すことを気にしたか、雨は日が暮れてからでした。
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