女子ゴルフJLPGAのQTとは?
女子ゴルフツアーに出場するためには、何かしらの出場権が必要です。最も確実なのが、シード権。次に確実なのが主催者推薦ですが、これは大会都度決まります。実質的にシード権以外で、最も重要になるのが、QT、クォリファイングトーナメントの順位です。
前回は、2019年に行われたQT(2020年度)になります。QTのランキングは以下の通りです。
初回のランキングがこちら、第1回リランキングがこちら、第2回リランキングがこちらです。
2021年度JLPGA QTスケジュール
2021年度のQTは、ファーストステージ3地区とファイナルステージ1回で行われます。
日程と会場は以下の通りです。
1st STAGE
A地区:2021年 11月 23日(火)~ 26日(金)
群馬県 小幡郷ゴルフ倶楽部
B地区:2021年 11月 23日(火)~ 26日(金)
三重県 伊勢カントリークラブ
C地区:2021年 11月 23日(火)~ 26日(金)
兵庫県 小野東洋ゴルフ倶楽部
Final STAGE
2021年 11月 30日(火)~ 12月 3日(金)
静岡県 葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース
QTへの出場資格
基本的にはファーストステージからの参戦になりますが、元シード選手などはファイナルから出場できる権利があります。
ファーストステージ出場資格
①JLPGA会員(ティーチングプロフェッショナル会員を含む)
②2021年度JLPGA最終プロテスト合格者
ファイナルステージ出場資格
①2020-21年のJLPGAツアーのシード選手で、翌年度のシード権を獲得できなかった者
②2021年JLPGAツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」競技終了時点のJLPGA賞金ランキング56位から70位の者(臨時登録者、TP単年登録者は含まない。)
③2020-21年トーナメント特別保障制度適用者で、翌年度のシード権を獲得できなかった者
④2020-21年ステップ・アップ・ツアー各競技の優勝者(臨時登録者、TP単年登録者は含まない。)
⑤2020-21年ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング3位から10位の者(臨時登録者、TP単年登録者は含まない。)
⑥2020年度JLPGA最終プロテスト(延期日程)第1位の者
⑦2021年度JLPGA最終プロテスト第1位の者
⑧ファーストステージからの進出者
⑨上記以外でJLPGAが承認した者
※②⑤は、いかなる場合においても繰り下げは行わない。
※②④⑤の臨時登録者、TP単年登録者で、2020年および2021年度の最終プロテストに合格した者は含むものとする。
2022年女子ゴルフツアーの出場権利
華やかな女子ゴルフトーナメントでも、まずは出場権を得なければなりません。
シードや主催者推薦以外で出場するには、どんな条件が必要になるかを整理します。
2022年出場権を既に得ているのは?
2022年ツアーの出場権を既に得ているのは、大きく以下の通りです。
これらカテゴリーの選手は、QTを受験することなく、ツアーへの出場が可能です。
逆に言えば、それ以外の選手は、ファースト、若しくはファイナルからのQTを通過しなければなりません。
2:準シード選手(2021年JLPGAツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」競技終了時点のJLPGA賞金ランキング51位から55位の者(臨時登録者、TP単年登録者は含まない。)
3:2021年ステップアップツアー、賞金ランキング上位2選手(リハナ、小野祐夢)
通年でシード権を持っていることが、大変、大きなことだと分かります。
また、賞金ランキングで51位から55位までに入っていれば、前半戦(第1回のリランキングまで)の出場権は確保されます。
ステップアップツアーで、賞金ランキング上位2人に入り、出場権を獲得したことが、いかに大きなことかと分かります。
2021年度QTの特徴
概ね、前年通りですが、大きな違いは2点あります。
2:プロテスト合格の新人が2回分
TP単年登録選手が、今回のQTから受験が出来ないことは、2019年の段階から明らかになっていました。※TP単年登録制度の廃止。
そのため、単年登録でツアーを戦う選手には、何としてもプロテストに合格し、正会員となり、受験資格を満たして欲しいところでした。
また、2021年は、変則的にプロテストが2回行われました。
これは、シーズン自体が2020-21と統合されたこと、本来であれば、2020年に行われるはずのプロテストが2021年にずれ込んだことによるものです。
そのため、プロテスト合格の新人選手が各々20名強、QTのファーストステージを受験することになります。
※トップ合格の、佐久間朱莉、尾関彩美悠の両選手はQTファイナルステージから。
それだけ、ファーストステージから例年よりも激戦が予想されます。
また、例年であれば、ファーストステージ敗退順位でも、ランキングによっては、ステップアップツアーへの参戦が可能でした。
しかし、2021年度に関しては、プロテスト合格2回分、40名強の選手が既にステップアップツアーへの出場を確保しています。
逆に言えば、20数名分の出場枠が、新人以外の選手で少なくなるということになります。
難関QTの重要性
QTを戦う選手は、出来れば上位、35位以内での通過、最低限、ファーストステージ突破は必須と考えていると思います。
35位以内に入れば、ほぼ、レギュラーツアー前半戦(第1回リランキング)までの出場権は確保されます。
また、最低限、ファイナルステージまで進めば、ステップアップツアーの出場権は確保されます。
プロテストに合格するのも大変ですが、試合に出場するのも簡単ではありません。
それだけ、ツアーで優勝する、シード権を獲得するといった選手がトップカテゴリーであると言えます。
コメント