女子ゴルフ、JLPGAツアーも終盤、秋の陣は三菱電機レディス。昨年は渋野日向子さんがプレーオフで劇的な優勝。渋野日向子、畑岡奈紗とLPGAツアー組の2人が参戦。シード権争いも佳境となる中、熱戦が期待されます。
更新記事ですので、目次からジャンプをお願いします。
2022三菱電機レディス 大会概要
大会名称:樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント
開催コース:武蔵丘ゴルフコース (6,650 Yards/Par 72)
開催期間:10月28日~10月30日
賞金総額:8,000万円
優勝賞金:1,440万円
出場人数:96人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 50位タイまで (予定)
主催:株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
公認:一般社団日本女子プロゴルフ協会
特別協賛:三菱電機株式会社
大会URL:こちらです。
2022三菱電機レディス 放送予定
テレビ放送とインターネット中継があります。
2022三菱電機レディステレビ放送
※録画再放送を除く、放送日時順。
10月28日(金) 13:00~15:30(LIVE)CSテレ朝チャンネル2
10月29日(土) 7:30~10:30(LIVE)CSテレ朝チャンネル2
10月29日(土) 17:00~18:00(録画)BS朝日
10月30日(日) 8:00~11:00(LIVE)CSテレ朝チャンネル2
10月30日(日) 16:00~17:25(録画)テレビ朝日系列全国24局ネット
2022三菱電機レディスインターネット中継
GOLFTV・DAZN・U-NEXT
10月28日(金) 9:30~15:15(LIVE)
10月29日(土) 9:30~15:15(LIVE)
10月30日(日) 9:15~15:15(LIVE)※表彰式終了まで
2022三菱電機レディス 出場選手と見どころ
先ずは、大会に先立ち主催者推薦選考会が行われました。
マンデートーナメントからの出場選手は以下の通りです。
@伊藤二花、松森彩夏、新垣比菜、下川めぐみ、小楠梨紗、@小俣柚葉、@伊波莉羅、@深谷琴乃、 @手塚 彩馨、@高田優妃、@長澤愛羅、宮﨑乙実
初日のペアリングが発表になっています。こちら。
注目組はこの辺りでしょうか?
13組 09:30 小祝さくら、菅沼菜々、上田桃子
14組 09:40 西村優菜、吉田優利、稲見萌寧
15組 09:50 畑岡奈紗、西郷真央、渡邉彩香
16組 10:00 山下美夢有、川﨑春花、渋野日向子
シード権争いのメルセデスランキング
優勝争いもですが、気になるのはシード権を争うメルセデスランキング。
手元試算ですが、43位まではシード権の当確ラインです。
三菱電機レディス前、シード権を争うメルセデスランキング。
順位 | 氏名 | ポイント | 獲得賞金 | 試合数 |
44 | 岩井 明愛 | 484.31pt | ¥27,946,500 | 22 |
45 | 穴井 詩 | 474.25pt | ¥26,337,033 | 33 |
46 | 金澤 志奈 | 472.24pt | ¥23,536,211 | 29 |
47 | 岸部 桃子 | 451.44pt | ¥23,741,200 | 29 |
48 | 桑木 志帆 | 450.51pt | ¥25,397,250 | 32 |
49 | 小倉 彩愛 | 441.82pt | ¥28,838,999 | 33 |
50 | 河本 結 | 433.83pt | ¥31,168,950 | 33 |
51 | 林 菜乃子 | 400.63pt | ¥21,279,642 | 29 |
52 | 有村 智恵 | 382.57pt | ¥25,871,899 | 26 |
53 | 川岸 史果 | 376.44pt | ¥27,823,700 | 33 |
54 | 葭葉 ルミ | 374.87pt | ¥21,835,533 | 33 |
55 | 安田 祐香 | 372.37pt | ¥21,791,333 | 30 |
56 | 古江 彩佳 | 369.66pt | ¥22,807,142 | 3 |
57 | 上野 菜々子 | 361.26pt | ¥18,245,200 | 33 |
58 | 竹田 麗央 | 357.52pt | ¥19,604,142 | 17 |
59 | 酒井 美紀 | 354.67pt | ¥21,740,213 | 33 |
60 | 岡山 絵里 | 339.89pt | ¥19,321,118 | 31 |
61 | 内田 ことこ | 321.16pt | ¥17,645,821 | 30 |
62 | 永峰 咲希 | 320.13pt | ¥20,870,785 | 30 |
63 | 大出 瑞月 | 319.46pt | ¥22,958,689 | 32 |
64 | 竹内 美雪 | 316.00pt | ¥15,152,000 | 31 |
65 | 石川 明日香 | 312.41pt | ¥18,905,750 | 31 |
66 | 天本 ハルカ | 294.42pt | ¥16,581,892 | 32 |
67 | 沖 せいら | 291.72pt | ¥17,248,333 | 29 |
68 | リ ハナ | 290.80pt | ¥17,853,475 | 32 |
69 | 脇元 華 | 283.02pt | ¥15,882,142 | 20 |
70 | 金田 久美子 | 282.83pt | ¥18,545,428 | 21 |
71 | 吉本 ひかる | 277.10pt | ¥16,407,333 | 29 |
72 | 石井 理緒 | 273.42pt | ¥19,169,285 | 33 |
73 | 木下 彩 | 271.67pt | ¥14,629,400 | 31 |
74 | 辻 梨恵 | 266.79pt | ¥14,137,250 | 19 |
75 | ユン チェヨン | 256.61pt | ¥13,356,285 | 25 |
76 | 横峯 さくら | 251.45pt | ¥15,682,000 | 25 |
77 | 浜崎 未来 | 247.42pt | ¥11,502,332 | 18 |
78 | 木戸 愛 | 231.54pt | ¥13,013,333 | 25 |
79 | 仲宗根 澄香 | 225.73pt | ¥11,616,500 | 31 |
80 | 福山 恵梨 | 204.42pt | ¥14,408,500 | 27 |
ポイント的に、46位の金澤志奈さんまでは、有利ですが、先週の河本結さん、先々週の岩井明愛さんは、優勝争いを演じ、一気にシード圏内まで入ってきました。ですから、出場できる限り、可能性はあります。
今大会は3日間の試合になりますので、ポイントは以下の通りとなります。
順位 | 3日間 |
1 | 200 |
2 | 120 |
3 | 90 |
4 | 70 |
5 | 60 |
6 | 55 |
7 | 50 |
8 | 47 |
9 | 44 |
10 | 41 |
優勝すれば一気にシードですが、3位以上の上位入賞だとポイントは高いです。
また、例えシード権の50位までに入らなくとも、ターゲットとしたいランキングがあります。
2022三菱電機レディス 大会初日
大会初日は、晴れて暖かく絶好のコンディション。
上位陣は気持ちよくプレーできました。
攻略すべきポイントは速いグリーンでしたね。
3選手が首位に並びました。
(天候:晴れ 気温:16.9℃ 風速:1.9m/s)
《グリーン=スティンプ:12 3/4フィート コンパクション:24mm》
初日を終わっての上位陣、全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
1T | 川岸 史果 | -6 | 66 | 66 | ||
1T | 西郷 真央 | -6 | 66 | 66 | ||
1T | 川﨑 春花 | -6 | 66 | 66 | ||
4T | 内田 ことこ | -4 | 68 | 68 | ||
4T | 後藤 未有 | -4 | 68 | 68 | ||
4T | 岸部 桃子 | -4 | 68 | 68 | ||
4T | 金田 久美子 | -4 | 68 | 68 | ||
4T | ペ ソンウ | -4 | 68 | 68 | ||
4T | 天本 ハルカ | -4 | 68 | 68 | ||
4T | 稲見 萌寧 | -4 | 68 | 68 |
何しろ、平日と言うのにギャラリーの多いこと。
観戦日和でもありましたし、渋野日向子さんを見に来た方も多かったでしょうね。
さて、渋野日向子、畑岡奈紗の両選手が出場するこの試合。
実は、この選手を差し置いて良いプレーをしたのが、川﨑春花、西郷真央の両選手でした。
渋野、畑岡両選手とも本来の調子ではなかったですが、何しろ、若い選手の強さ、上手さが目を惹きました。
それは、両選手のコメントでもうかがえます。
いずれにしても、来週のTOTOジャパンクラシックを控え、調子を上げていきたい2選手です。
2022三菱電機レディス 大会2日目
いやはや、何とも大変な2日目となりました。
天候は、若干、風が出たものの、概ね穏やかです。
それでも選手を苦しめたのは、難しいピンポジションでしたね。
狭いサイドにカップを切るのは定番ですが、2日目は傾斜にかかったポジションが多かったです。
速くて硬いグリーンと合わせて、難易度は増しました。
2日目を終わっての上位陣、全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
1 | 金田 久美子 | -9 | 68 | 67 | 135 | |
2 | 川﨑 春花 | -6 | 66 | 72 | 138 | |
3 | 川岸 史果 | -5 | 66 | 73 | 139 | |
4 | 菅沼 菜々 | -4 | 71 | 69 | 140 | |
5T | 菊地 絵理香 | -3 | 71 | 70 | 141 | |
5T | 安田 祐香 | -3 | 71 | 70 | 141 | |
5T | 佐久間 朱莉 | -3 | 69 | 72 | 141 | |
5T | テレサ・ルー | -3 | 69 | 72 | 141 | |
5T | 稲見 萌寧 | -3 | 68 | 73 | 141 | |
5T | ペ ソンウ | -3 | 68 | 73 | 141 |
全体がスコアメイクに苦しむ中、金田久美子さんが首位です。
(天候:晴れ 気温:18.2℃ 風速:5.1m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/4フィート コンパクション:24mm》
また、気になる渋野日向子、畑岡奈紗2選手も何とか予選を突破。
両選手とも、+1の28位タイで最終日を迎えます。
難しかった、2日目のベストスコアはキンクミちゃんの67。
11年ぶりの優勝を狙える位置ですが、カギとなるのは最終日のピンポジション。
もしかすると、最終日は伸ばせる位置に切られるかもしれません。
最大のポイントは、金田さん自身の集中力と体力でしょうか?
予選カットラインは、+3、49位タイまでの57選手となりました。
優勝を争うであろう、最終日のペアリング。
9組 09:28 稲見萌寧、テレサ・ルー、佐久間朱莉
10組 09:39 安田祐香、菊地絵理香、菅沼菜々
11組 09:50 川岸史果、川﨑春花、金田久美子
金田さんが久し振りの首位なので、これは、明日の展開が読みにくいですね。
首位が伸ばせない展開もあり得るので、-2までは圏内と見ます。
ショートゲームを軸に、バランスに優れる菅沼菜々さんもチャンスかもしれません。
川﨑春花さんも、必要最小限の省エネプレーで余力があるかもしれません。
2022三菱電機レディス 大会最終日
渋野日向子さんの参戦もあって、初日から5,000、6,000と増えたギャラリー。
最終日は7,000人を超えるファンが、見守り、応援をしました。
素晴らしいグリーンコンディションと難しいセッティング。
渋野日向子さんの表現を借りれば、「鼻をへし折られる」。
最終日のピンポジションもバーディーラッシュは許してくれませんでした。
優勝は11年ぶりの金田久美子
極限の集中力が試されるセッティングの中、勝ち切ったのは金田久美子さんでした。
多くの方が、現地で、テレビでインターネットで見たでしょう。
勝負どころの14番と17番でのバーディー奪取は見事でした。
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多くを語る必要はないでしょう。
アテスト会場で、樋口久子さんも泣いて出迎えた。
本当に優勝おめでとうございます。
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川﨑春花の気合と強さ
2日目を終えた時点で、「省エネ」プレーと書きました。
決して悪い意味ではなく、スイング、所作などに無駄な動きがないのが強み。
そんな川崎さんは、16番からスイッチを入れました。
15番を終わって、首位の金田さんとは1打差。
ここが勝負どころと見たのでしょう。
明らかにショットは力強くなり、18番も気合の塊。
果敢に2オンを狙い成功し、勝負でイーグルパットを打っていった。
その技術、精神力、19歳のツアールーキーという域を超えていました。
優勝には届きませんでしたが、強さをあらためて感じた週でした。
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渋野日向子 最終日に68
詰めかけたファンに応えるように、最終日は68と伸ばしました。
勝負は来週、TOTOジャパンクラシックでも見せてもらいましょう。
相当悔しかったであろう菅沼菜々
最終日前、優勝候補の一角と見ていた菅沼菜々さん。
何で?と思うほど、バックナインはパッティングが決まりませんでした。
普段通りのプレーだったら、-9までは届いていたかもしれません。
それでも、17番と18番は見るからに気合のプレーでしたね。
優勝は持ち越しとなりますが、楽しみに待ちましょう。
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2022三菱電機レディス 最終結果
最終の上位陣。全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
優勝 | 金田 久美子 | -9 | 68 | 67 | 72 | 207 |
2 | 川﨑 春花 | -7 | 66 | 72 | 71 | 209 |
3T | 佐久間 朱莉 | -6 | 69 | 72 | 69 | 210 |
3T | 川岸 史果 | -6 | 66 | 73 | 71 | 210 |
5T | 稲見 萌寧 | -5 | 68 | 73 | 70 | 211 |
5T | 菅沼 菜々 | -5 | 71 | 69 | 71 | 211 |
7T | 内田 ことこ | -4 | 68 | 75 | 69 | 212 |
7T | 菊地 絵理香 | -4 | 71 | 70 | 71 | 212 |
9T | リ ハナ | -3 | 73 | 72 | 68 | 213 |
9T | 渋野 日向子 | -3 | 74 | 71 | 68 | 213 |
(天候:曇り 気温:17.6℃ 風速:1.8m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/2フィート コンパクション:24.5mm》
シード権争いの最新情報
この試合前、金田久美子さんのメルセデスランキングは70位でした。
それが、今回の優勝により、一気に来年の出場権を獲得。
※ポイントランキングも46位に上がりましたが、ポイント如何に関わらず、優勝は翌1年間の出場権が確保されますので、実質シードです。
ここ数年シードを逃していた金田久美子さんの切実な想い。
開幕前はポイントランキング70位にいた。「すごく重い優勝。初優勝より、今回の方が正直うれしい」とかみ締めた後で、心の底からホッとしたようにつぶやく。「70位以内じゃないと、QTにファーストから行かないといけない。ファーストどころか、ファイナルにも行かなくていいのが一番うれしいかも」。
この関係もあって、シード権争いはますます熾烈です。
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