【金田久美子11年ぶり優勝】三菱電機レディス2022

女子ゴルフ、JLPGAツアーも終盤、秋の陣は三菱電機レディス。昨年は渋野日向子さんがプレーオフで劇的な優勝。渋野日向子、畑岡奈紗とLPGAツアー組の2人が参戦。シード権争いも佳境となる中、熱戦が期待されます。

【まとめ版】渋野日向子ドラマチック優勝 樋口久子三菱電機レディス2021
渋野日向子、ペソンウの両選手が首位に並んでスタートした、樋口久子三菱電機レディスの最終日。実力者同士の戦いは濃密でめまぐるしく順位も入れ替わりました。最終18番ホールでのドラマ。そしてプレーオフは歴史に残るようなスーパーイーグルを奪取した渋野日向子さん戦いの記録です。

更新記事ですので、目次からジャンプをお願いします。

2022三菱電機レディス 大会概要

大会名称:樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント
開催コース:武蔵丘ゴルフコース (6,650 Yards/Par 72)
開催期間:10月28日~10月30日
賞金総額:8,000万円
優勝賞金:1,440万円
出場人数:96人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 50位タイまで (予定)
主催:株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ
公認:一般社団日本女子プロゴルフ協会
特別協賛:三菱電機株式会社
大会URL:こちらです。

2022三菱電機レディス 放送予定

テレビ放送とインターネット中継があります。

2022三菱電機レディステレビ放送

※録画再放送を除く、放送日時順。

10月28日(金) 13:00~15:30(LIVE)CSテレ朝チャンネル2
10月29日(土)  7:30~10:30(LIVE)CSテレ朝チャンネル2
10月29日(土) 17:00~18:00(録画)BS朝日
10月30日(日)  8:00~11:00(LIVE)CSテレ朝チャンネル2
10月30日(日) 16:00~17:25(録画)テレビ朝日系列全国24局ネット

2022三菱電機レディスインターネット中継

GOLFTV・DAZN・U-NEXT
10月28日(金)  9:30~15:15(LIVE)
10月29日(土)  9:30~15:15(LIVE)
10月30日(日)  9:15~15:15(LIVE)※表彰式終了まで

2022三菱電機レディス 出場選手と見どころ

先ずは、大会に先立ち主催者推薦選考会が行われました。

『樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント』主催者推薦選考会結果|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

マンデートーナメントからの出場選手は以下の通りです。

@伊藤二花、松森彩夏、新垣比菜、下川めぐみ、小楠梨紗、@小俣柚葉、@伊波莉羅、@深谷琴乃、 @手塚 彩馨、@高田優妃、@長澤愛羅、宮﨑乙実

初日のペアリングが発表になっています。こちら
注目組はこの辺りでしょうか?

12組 09:20 原英莉花、ペソンウ、菊地絵理香
13組 09:30 小祝さくら、菅沼菜々、上田桃子
14組 09:40 西村優菜、吉田優利、稲見萌寧
15組 09:50 畑岡奈紗、西郷真央、渡邉彩香
16組 10:00 山下美夢有、川﨑春花、渋野日向子

シード権争いのメルセデスランキング

優勝争いもですが、気になるのはシード権を争うメルセデスランキング。
手元試算ですが、43位まではシード権の当確ラインです。
三菱電機レディス前、シード権を争うメルセデスランキング。

順位氏名ポイント獲得賞金試合数
44岩井 明愛484.31pt¥27,946,50022
45穴井 詩474.25pt¥26,337,03333
46金澤 志奈472.24pt¥23,536,21129
47岸部 桃子451.44pt¥23,741,20029
48桑木 志帆450.51pt¥25,397,25032
49小倉 彩愛441.82pt¥28,838,99933
50河本 結433.83pt¥31,168,95033
51林 菜乃子400.63pt¥21,279,64229
52有村 智恵382.57pt¥25,871,89926
53川岸 史果376.44pt¥27,823,70033
54葭葉 ルミ374.87pt¥21,835,53333
55安田 祐香372.37pt¥21,791,33330
56古江 彩佳369.66pt¥22,807,1423
57上野 菜々子361.26pt¥18,245,20033
58竹田 麗央357.52pt¥19,604,14217
59酒井 美紀354.67pt¥21,740,21333
60岡山 絵里339.89pt¥19,321,11831
61内田 ことこ321.16pt¥17,645,82130
62永峰 咲希320.13pt¥20,870,78530
63大出 瑞月319.46pt¥22,958,68932
64竹内 美雪316.00pt¥15,152,00031
65石川 明日香312.41pt¥18,905,75031
66天本 ハルカ294.42pt¥16,581,89232
67沖 せいら291.72pt¥17,248,33329
68リ ハナ290.80pt¥17,853,47532
69脇元 華283.02pt¥15,882,14220
70金田 久美子282.83pt¥18,545,42821
71吉本 ひかる277.10pt¥16,407,33329
72石井 理緒273.42pt¥19,169,28533
73木下 彩271.67pt¥14,629,40031
74辻 梨恵266.79pt¥14,137,25019
75ユン チェヨン256.61pt¥13,356,28525
76横峯 さくら251.45pt¥15,682,00025
77浜崎 未来247.42pt¥11,502,33218
78木戸 愛231.54pt¥13,013,33325
79仲宗根 澄香225.73pt¥11,616,50031
80福山 恵梨204.42pt¥14,408,50027

ポイント的に、46位の金澤志奈さんまでは、有利ですが、先週の河本結さん、先々週の岩井明愛さんは、優勝争いを演じ、一気にシード圏内まで入ってきました。ですから、出場できる限り、可能性はあります。

今大会は3日間の試合になりますので、ポイントは以下の通りとなります。

順位3日間
1200
2120
390
470
560
655
750
847
944
1041

優勝すれば一気にシードですが、3位以上の上位入賞だとポイントは高いです。

また、例えシード権の50位までに入らなくとも、ターゲットとしたいランキングがあります。

女子ゴルフ 終盤戦で狙いたいメルセデスランキング
2022年の女子ゴルフ、JLPGAツアーも終盤戦。生活のかかった選手がまず確保したいのは、メルセデスランキング50位以内に与えられる2023シーズンのシード権。しかし、それ以外にも来季を見据えた上では、狙いたいランキングの順位があります。

2022三菱電機レディス 大会初日

大会初日は、晴れて暖かく絶好のコンディション。
上位陣は気持ちよくプレーできました。

攻略すべきポイントは速いグリーンでしたね。
3選手が首位に並びました。

2週連続Vへ-川﨑春花が首位発進|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

(天候:晴れ 気温:16.9℃ 風速:1.9m/s)
《グリーン=スティンプ:12 3/4フィート コンパクション:24mm》

初日を終わっての上位陣、全体がこちら

POSPLAYERSCORE1R2R3RTOTAL
1T川岸 史果-66666
1T西郷 真央-66666
1T川﨑 春花-66666
4T内田 ことこ-46868
4T後藤 未有-46868
4T岸部 桃子-46868
4T金田 久美子-46868
4Tペ ソンウ-46868
4T天本 ハルカ-46868
4T稲見 萌寧-46868

何しろ、平日と言うのにギャラリーの多いこと。
観戦日和でもありましたし、渋野日向子さんを見に来た方も多かったでしょうね。

さて、渋野日向子、畑岡奈紗の両選手が出場するこの試合。
実は、この選手を差し置いて良いプレーをしたのが、川﨑春花、西郷真央の両選手でした。

渋野、畑岡両選手とも本来の調子ではなかったですが、何しろ、若い選手の強さ、上手さが目を惹きました。
それは、両選手のコメントでもうかがえます。

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いずれにしても、来週のTOTOジャパンクラシックを控え、調子を上げていきたい2選手です。

2022三菱電機レディス 大会2日目

いやはや、何とも大変な2日目となりました。
天候は、若干、風が出たものの、概ね穏やかです。
それでも選手を苦しめたのは、難しいピンポジションでしたね。
狭いサイドにカップを切るのは定番ですが、2日目は傾斜にかかったポジションが多かったです。
速くて硬いグリーンと合わせて、難易度は増しました。

2日目を終わっての上位陣、全体がこちら

POSPLAYERSCORE1R2R3RTOTAL
1金田 久美子-96867135
2川﨑 春花-66672138
3川岸 史果-56673139
4菅沼 菜々-47169140
5T菊地 絵理香-37170141
5T安田 祐香-37170141
5T佐久間 朱莉-36972141
5Tテレサ・ルー-36972141
5T稲見 萌寧-36873141
5Tペ ソンウ-36873141

全体がスコアメイクに苦しむ中、金田久美子さんが首位です。

金田久美子が首位浮上 Xデーは目前|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

(天候:晴れ 気温:18.2℃ 風速:5.1m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/4フィート コンパクション:24mm》

また、気になる渋野日向子、畑岡奈紗2選手も何とか予選を突破。

両選手とも、+1の28位タイで最終日を迎えます。
難しかった、2日目のベストスコアはキンクミちゃんの67。

11年ぶりの優勝を狙える位置ですが、カギとなるのは最終日のピンポジション。
もしかすると、最終日は伸ばせる位置に切られるかもしれません。
最大のポイントは、金田さん自身の集中力と体力でしょうか?

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予選カットラインは、+3、49位タイまでの57選手となりました。

優勝を争うであろう、最終日のペアリング

8組 09:17 山下美夢有、吉田優利、ペソンウ
9組 09:28 稲見萌寧、テレサ・ルー、佐久間朱莉
10組 09:39 安田祐香、菊地絵理香、菅沼菜々
11組 09:50 川岸史果、川﨑春花、金田久美子

金田さんが久し振りの首位なので、これは、明日の展開が読みにくいですね。
首位が伸ばせない展開もあり得るので、-2までは圏内と見ます。
ショートゲームを軸に、バランスに優れる菅沼菜々さんもチャンスかもしれません。
川﨑春花さんも、必要最小限の省エネプレーで余力があるかもしれません。

2022三菱電機レディス 大会最終日

渋野日向子さんの参戦もあって、初日から5,000、6,000と増えたギャラリー。
最終日は7,000人を超えるファンが、見守り、応援をしました。
素晴らしいグリーンコンディションと難しいセッティング。
渋野日向子さんの表現を借りれば、「鼻をへし折られる」。
最終日のピンポジションもバーディーラッシュは許してくれませんでした。

優勝は11年ぶりの金田久美子

極限の集中力が試されるセッティングの中、勝ち切ったのは金田久美子さんでした。
多くの方が、現地で、テレビでインターネットで見たでしょう。
勝負どころの14番と17番でのバーディー奪取は見事でした。

多くを語る必要はないでしょう。
アテスト会場で、樋口久子さんも泣いて出迎えた。

最長ブランクV 金田久美子-苦闘の11年|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

本当に優勝おめでとうございます。

川﨑春花の気合と強さ

2日目を終えた時点で、「省エネ」プレーと書きました。
決して悪い意味ではなく、スイング、所作などに無駄な動きがないのが強み。
そんな川崎さんは、16番からスイッチを入れました。
15番を終わって、首位の金田さんとは1打差。
ここが勝負どころと見たのでしょう。
明らかにショットは力強くなり、18番も気合の塊。
果敢に2オンを狙い成功し、勝負でイーグルパットを打っていった。
その技術、精神力、19歳のツアールーキーという域を超えていました。
優勝には届きませんでしたが、強さをあらためて感じた週でした。

渋野日向子 最終日に68

詰めかけたファンに応えるように、最終日は68と伸ばしました。
勝負は来週、TOTOジャパンクラシックでも見せてもらいましょう。

渋野日向子 19人抜きでトップ10|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

相当悔しかったであろう菅沼菜々

最終日前、優勝候補の一角と見ていた菅沼菜々さん。
何で?と思うほど、バックナインはパッティングが決まりませんでした。
普段通りのプレーだったら、-9までは届いていたかもしれません。
それでも、17番と18番は見るからに気合のプレーでしたね。
優勝は持ち越しとなりますが、楽しみに待ちましょう。

2022三菱電機レディス 最終結果

最終の上位陣。全体がこちら

POSPLAYERSCORE1R2R3RTOTAL
優勝金田 久美子-9686772207
2川﨑 春花-7667271209
3T佐久間 朱莉-6697269210
3T川岸 史果-6667371210
5T稲見 萌寧-5687370211
5T菅沼 菜々-5716971211
7T内田 ことこ-4687569212
7T菊地 絵理香-4717071212
9Tリ ハナ-3737268213
9T渋野 日向子-3747168213

(天候:曇り 気温:17.6℃ 風速:1.8m/s)
《グリーン=スティンプ:12 1/2フィート コンパクション:24.5mm》

シード権争いの最新情報

この試合前、金田久美子さんのメルセデスランキングは70位でした。
それが、今回の優勝により、一気に来年の出場権を獲得。
※ポイントランキングも46位に上がりましたが、ポイント如何に関わらず、優勝は翌1年間の出場権が確保されますので、実質シードです。

「こんな状態なら、やめなきゃいけない」 金田久美子が乗り越えた2勝目の壁
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ここ数年シードを逃していた金田久美子さんの切実な想い。

開幕前はポイントランキング70位にいた。「すごく重い優勝。初優勝より、今回の方が正直うれしい」とかみ締めた後で、心の底からホッとしたようにつぶやく。「70位以内じゃないと、QTにファーストから行かないといけない。ファーストどころか、ファイナルにも行かなくていいのが一番うれしいかも」。

この関係もあって、シード権争いはますます熾烈です。

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