2021年、女子ゴルフの締めくくりは最終戦のリコーカップです。今年の出場は統合シーズンで優勝者も多かったこともあり40人。稲見萌寧、古江彩佳の賞金女王争いにも注目です。ディフェンディングチャンピオンは原英莉花さん。エリエールレディスで優勝していますので、2週連続優勝と大会連覇もかかっています。
大会概要
【トーナメント概要】
✅11月25日~11月28日
✅宮崎カントリークラブ(宮崎)
✅賞金総額 12,000万円
✅優勝賞金 3,000万円
✅出場人数 40人(予定)詳細はこちら👇https://t.co/fLV57gSjN8#JLPGA pic.twitter.com/Ia9NtudrEU
— JLPGA_official (@JLPGA_official) November 22, 2021
放送とインターネット中継の予定
地上波、CSによる放送とインターネット中継があります。
放送予定
【地上波】日本テレビ(予定)
11月27日(土)13:30~14:25(LIVE)<日本テレビ・関東ローカル/テレビ宮崎>
11月28日(日)13:30~14:55(LIVE)<日本テレビ系31局ネット>【CS放送】日テレジータス(予定)
11月25日(木)8:15~15:15(LIVE)
11月26日(金)8:15~15:15(LIVE)
11月27日(土)8:00~13:30(LIVE)
11月28日(日)8:00~13:30(LIVE)、14:45~17:00(リレー生中継、無料放送)
インターネット中継
今回は公式のGOLFTVに加えて、dtvでの中継です。
【インターネット配信】GOLF TV / dTV
11月25日(木)8:30~15:00(LIVE)
11月26日(金)8:30~15:00(LIVE)
11月27日(土)8:00~15:00(LIVE)
11月28日(日)8:00~15:30(LIVE)※表彰式終了まで
詳しくはこちらから⇓
<GOLF TV> https://www.golf.tv/
<dTV> https://video.dmkt-sp.jp/ft/s0007269
出場選手とペアリング
出場は今季を彩った上位選手です。今年は統合シーズンということもあり40人が出場です。
この大会は恒例で、初日のペアリングはランキング順となります。こちら。
と言うことは、賞金女王を争う2選手が注目の最終組となります。
11月25日開幕🏌️♀️#JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ🏆#Round1
Group20-11:02am
✅#古江彩佳(@kodebuchanayaka)
✅#稲見萌寧第1日のペアリングはこちら👇https://t.co/t541Kepm5d#JLPGA#GettyImages pic.twitter.com/R2roadTKFC
— JLPGA_official (@JLPGA_official) November 23, 2021
初出場は、山下未夢有、吉田優利、植竹希望、サイ・ペイインの4選手。
渋野日向子さんは、12月2日から始まる米女子LPGAツアーの最終予選会に出場するため、今大会は欠場となります。
大会初日
穏やかな天候にも恵まれた中、圧巻の大会初日となりました。
#JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ🏆#Round1#古江彩佳 がコースレコードタイの8アンダーでロケットスタート🚀
本日の成績はこちら👇https://t.co/7XswuBm5rs#JLPGA#gettysport<Yoshimasa Nakano/Getty Images> pic.twitter.com/miZphMBKu4
— JLPGA_official (@JLPGA_official) November 25, 2021
初日は、もうこの話だけで十分じゃないかと思える圧巻のプレーでした。
前半9ホールだけで、7バーディー、ノーボギー。
折り返してからも、いきなり10番でバーディーを獲ったので、どこまでいくかと思ったのです。
「ショットもパットもうまくかみ合ったなという一日。100点に近い」。
14番までは、完璧に近い内容でしたが、難しい15番で少し力んだか。
それでも、9バーディ、1ボギーの64は、コースレコードタイの申し分ないスタートです。
(天候:晴れ 気温:17.9℃ 風速:4.7m/s)
《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:23mm》
大会2日目
穏やかな晴天に恵まれましたが、2日目は全体的にスコアが伸びませんでした。
やはり、グリーンが難しいのに加えて、ピンポジも微妙。
そのため、2日目のベストスコアは-4の68にとどまりました。
古江彩佳 苦戦も盛り返して首位キープ
昨日は怒涛のバーディーラッシュを見せた古江彩佳さん。
この日は、心なしか力が入っているように見えました。
特に古江さんの場合は、トップからの切り返し部分で顕著に表れます。
前半は、ノーバーディーの3ボギー。
どうなることかと思いましたが、さすがの修正能力でした。
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後半を3バーディー、1ボギーとまとめて首位はキープできました。
とは言え、上位混戦なので、優勝争いは、ここから本番の気がします。
戻せるか、稲見萌寧
この2日間を見る限り、稲見萌寧さんの調子が上がっていません。
もちろん、腰の調子が悪いことにも起因していると思うのですが、厳しそう。
何とか、いま出来る範囲でのベタープレーを望みたいところです。
(天候:晴れ 気温:18.7℃ 風速:2.3m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/2フィート コンパクション:23mm》
大会3日目
大会3日目は、グリーンが難しい中、スコアが動く展開になりました。
三ヶ島かな抜群の安定感で首位浮上
3日目のナイスプレーは三ヶ島かなさん。
最終18番のボギーは痛かったのですが、そこまでは、ほぼ完ぺきなプレーでした。
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どの選手もグリーンのタッチを合わせるのに苦労したのですが、中でも三ヶ島さんが最も順応していたと思えます。
ショットも安定し、この日のベストスコア67を出しました。
(天候:晴れ 気温:15.3℃ 風速:1.4m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:23mm》
古江彩佳、またも後半で踏ん張る
対する古江彩佳さんですが、3日目も前半は調子が上がりませんでした。
本人も原因が良く分かっていないようですが、傍目からすると、少し力が入っている。
初日は抜群のプレーだったのですが、まるで練習ラウンドのように力みのないスイングでした。
その感覚を呼び戻せるかだと思います。
どこまで伸ばすか稲見萌寧
稲見萌寧さん、3日目はボギーも出たもののバーディーラッシュ。
順位を15位まで上げての最終日です。
さすがに優勝までは難しいかもしれませんが、最終日の1打は大きな意味を持ってきますね。
優勝争いのゆくえ
三ヶ島さんが、首位に立って最終組をプレーするのは、2019年の富士通レディース以来。
そうです、あの古江彩佳さんがアマチュアで逆転優勝を飾った試合以来です。
難しいコースなので、3打差は、たかが3打差、されど3打差になると思います。
最も予想がしにくいのが、優勝予想スコアです。
と言うのも最終日は風が出る予報です。
ただでさえ難しいコースとセッティングで風が出ると・・・。
言えることは、13番を終わって首位と3打差であれば、十分に優勝を狙える圏内です。
勝負は難しい、14番から18番までに集約されると思います。
優勝争いは-5までの選手でしょうか?ビッグスコアが出にくいと思われるので。
2 古江 彩佳 -6
3T 高橋 彩華 -5
3T 小祝 さくら -5
3T 穴井 詩 -5
3T 西郷 真央 -5
いつ勝ってもおかしくないと言われる3選手が入っていますが、どうなるか?
大会最終日
大会最終日も好天に恵まれ、ありがたいことに、予報より風は弱かったです。
三ヶ島かな念願のツアー初優勝
3日目を単独首位で迎えた三ヶ島かなさん、その最終日のプレー振りに注目しました。
過去、2位の成績が5回。緊張するタイプの三ヶ島さんですが、最終日のプレーは見事でした。
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1番、10番のバーディーから危なげないプレー。
11番と15番をボギーとしたものの、16番と17番のバーディーがダメ押し。
特に16番のチップインバーディーは見事で、結局、最後まで首位を明け渡すことはありませんでした。
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インタビュー慣れしていないところが、逆に好感を生む優勝インタビュー。
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「ウイニングパットを決め、仲間が出迎えてくださった。本当にうれしい。でも、喜ぶことより、脳裏へ浮かんだことは何勝もできる選手になろう。これからも気を引き締めてもっと、努力を続ける」。
シーズンを振り返り、「スイング改造へ取り組んできたし、めまぐるしく過ぎた。本当に、本当に勉強することばかり。まだまだ、下積みをしていかないといけません。だから、きょうは100点といいたいところですけど、90点にします」。
賞金女王は稲見萌寧
決して本調子ではなかった稲見萌寧さんですが、最後の最後まで粘りました。
結果は、イーブンパーの9位タイで賞金女王となりました。
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この試合、キャディを務めた奥嶋コーチの涙にも間隙です。
賞金女王決定の瞬間は「泣くつもりはなかったんですが、目の前でコーチに泣かれてこらえきれなかった」と涙を見せた。
メルセデスランキング1位は古江彩佳
賞金女王には届かなかったものの、最後まで素晴らしいプレーを見せた古江彩佳さん。
初日のスコアからすると不満足かもしれませんが、随所に技術を魅せてくれました。
3位に入ったことで、メルセデスランキングでは逆転1位。
これで、3年シードを獲得しました。
その足で渡米し、米女子LPGAツアーの最終予選会に出場する古江さんにとって、これは何よりも大きい権利です。
「賞金女王になれなかったのは悔しいは悔しいけど、厳格なタイトルを一つでも獲れたのが良かったかな」と年間最優秀選手(MVP)となるメルセデス・ランキングのタイトルをつかんだことに笑顔を見せた。
(天候:晴れ 気温:14.6℃ 風速:4.6m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:23mm》
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