【2021】渋野日向子のパット練習

2019年、日本女子ゴルフ界に新たなヒロインが誕生しました。
それが、渋野日向子さんです。
日本人選手として、42年ぶり2人目のメジャー制覇。
全英女子オープン優勝は、彼女にとって、初の海外試合でした。
若干20歳のツアールーキーは、一躍、時の人となりました。

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渋野日向子のパッティング練習

渋野日向子さんの強みはいくつかあります。
その力強いスイングは、ダスティン・ジョンソンと似た部分もあります。
しかし、何と言っても、本人も認める、「強気のパット」でしょう。
元々は1回目のプロテスト受験に失敗した彼女。
青木翔コーチの指導を仰ぎ、パッティング技術も飛躍的に向上させました。
そんなパッティング練習のメソッドを振り返ります。

9か所ドリル

これは、カップの周囲に9個のボールを置き、全てを入れるという練習です。
「しぶこ練習」とも呼ばれています。

1mから始め、50cm刻みで距離を伸ばしていき、最後の5mまで入れきる。
当然、ラインも異なりますし、外したら、最初からやり直しです。
これは、実際にやってみると非常に難しいです。
渋野選手も、最初は3時間かかった練習。
しかし、これを日課としてやっているのです。

全英女子オープンでは、3日目を終わって単独首位。
メディアのインタビュー後の20時過ぎから、いつものようにこの練習もしました。
もちろん、この時には3時間もかからなかったのですが、実に楽しそうにやりきった。
現地のギャラリーも、思わず拍手という光景もありました。

3・5・7練習

こちらは、直線上にある、3m、5m、7mの距離を入れる練習です。
これも、連続して入れるまで終了とはなりません。
3mを入れたら、5mのパットにプレッシャーがかかる。
5mを入れたら、7mのパットには、一層のプレッシャーもかかるわけです。
こちらも、途中で外れると、最初からやり直し。

この練習の良い点は3つあります。

プレッシャーに強くなる

距離の違うパットを3球連続入れなければなりません。
ですから、3mを入れても、全く気が抜けない。
本番ラウンドを自然と想定できる練習方法です。

カップインさせるタッチをつかむ

3m、5m、7mでは、タッチが異なります。
当然、強く打たなければならないのですが、大切となるのはスピード感。
このくらいのスピードで入るという感覚を身に着けることができます。

3mが簡単に感じる

実は男子PGAツアーのスタッツでも、2mが入る確率は50%なのです。
ですから、そもそも3mの距離だって、簡単ではないのです。
それが、この練習では、一番最初の関門となっています。
この3mを、自信を持って入れることができるのは、大きな強みです。

6mフリーパット練習

これは、6mの距離を、ラインを変え、3回連続入れるまで行うというものです。
もちろん、同じラインからだと、ツアープロのレベルでは、難しいとも言えない。
しかし、違うラインで3回連続となると難易度は、上がるわけです。
ただし、この練習は、ある意味オーソドックスでもあります。

左手握手ドリル

これは、毎試合必ず実践されていると思います。
左手握手とは、そのままです。
パッティング練習をするときに、コーチに左手を握手してもらう。
つまり、右手1本で、パッティングをするわけです。
この練習のポイントは2つ。

1つは、片手だけだと、いわゆる手打ちができないのですね。
つまり、体幹を意識してストロークしなければならない。
体幹の意識が難しいと、腹筋、おへそと置き換えても、構わないと思います。

もう1つは、ヘッドアップ防止。
アマチュアはもちろん、プロだって、若干のヘッドアップが出てしまうことがあります。
ヘッドアップをすると、軌道が狂いますし、転がりも安定しない。
青木コーチは、常に、渋野日向子選手の、帽子のツバの位置を確認しています。

「しぶこ練習」アマチュアにもできるのか?

まとめとして、渋野日向子さんのパット練習がアマチュアにも取り入れられるのか?
これを、応用編として参考まで、書いておきます。

1・2・3練習

これは、渋野日向子さんが行う、3・5・7練習の距離を短くしたものです。
同じラインで、1m、2m、3mでやってみます。
これも、しっかりとヒットし、ストロークできないと3球連続では入りません。
そして、入ったときには、1mの距離が大変簡単に感じることができます。

2mフリーパット練習

これも、6mの距離を2mに短縮したものです。
2mの距離を、違う角度から入れることができれば、自信もつきます。
そして、何より、ライン読みが上達します。

右手1本打ち

渋野日向子さんは、左手を握手してもらっていますが、アマチュアだとコーチがいない。
しかし、左手を背中側に回すことで、右手1本打ちができます。
これは、入れる練習というより、感覚を身に着けるドリルとしたいです。
上級者で言えば、実践しているであろう、ウェッジの方手打ち。
あれと同じようなものだと考えていただければ結構です。

2021 新しいパッティング練習

これまでの練習方法は書いてきた通りですが、新たな練習に取り組んでいますね。
難関グリーンで知られる土佐カントリークラブ。
ここでは、練習ラウンドで、1.2mを3方向から打つ練習を取り入れました。

1.2mを3方向から 渋野日向子の新パター練習ルーティン
1.2mを3方向から 渋野日向子の新パター練習ルーティン - 2021 明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント

これは、石川遼選手も似た取り組みをしており、影響があるかもしれません。
また、今年からのスイング改造についても、石川遼選手の助言もありそうです。

コメント

  1. ぐっさん より:

    そうですね。距離を落とすとアマチュアにも出来そうですよね。
    本当に難しいです。
    9個のヤツは一度も出来た試しは無いですからね。最後はルール変えて入るまで何度でもその距離入れるにしてやってました。

    • 座和座和 より:

      1,2,3,練習だったら、十分にできると思います。
      是非、やってみてくださいね!
      目指せシングル!です。