アメリカLPGAツアー Qスクール日程と結果

アメリカLPGAツアーに新規参戦するためには、Qスクール(日本で言うQT)を突破していく必要があります。日本で言うプロテストはありませんが、大変な長丁場。そして最終まで突破し、かつ上位に入らなければツアー出場は限られる大変な狭き門です。2022年度、その日程と結果を追います。

更新記事ですので、目次からジャンプ可能です。

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アメリカLPGAのQスクールは3ステージ制

まず、Qスクールは3つのステージで構成されます。

世界ランキング75位以内といったカテゴリーでなければ、ファーストステージからセカンド、そしてファイナルへと勝ち抜いていく必要があります。

尚、Qスクールは、米国女子下部のエプソンツアー出場権、優先順位を決めるものでもあり、最高峰であるLPGAツアーへの出場権をかけた最終ステージは、Qシリーズと別途称されます。

最終Qシリーズの上位45位までが、ツアーメンバーとして登録が可能になりますが、日本のQTと違い試合出場の優先順位は低く、少なくとも20位以内、できれば10位以内で通過しないと出場試合は限られます。

米女子LPGAツアーの出場資格と優先順位
アメリカの女子ゴルフ、LPGAツアーの出場優先順位は、カテゴリー数も多く複雑です。最も分かりやすいのはシード権ですが、それ以外の出場資格、優先順位について整理してみました。また、日本で言うリランキングも、「リシャッフル」として、年間2回行われます。

LPGAツアーのQスクールに関するリンクはこちらです。※公式英語サイト

LPGA Qスクール ファーストステージ

免除資格を持たない選手は、ファーストステージから出場することになります。

日程:2022年08月18日-08月21日
会場:3会場を使い4ラウンドする方式です。

DS – Mission Hills – Dinah Shore Tournament Course
AP – Mission Hills – Arnold Palmer Signature Course
SR – Shadow Ridge – Faldo Championship Golf Course

セカンドステージへの進出人数:98位タイまでの106選手(出場313選手)

※サードカットが行われ、131人が最終ラウンドまでプレー。
※1ラウンド88ストローク以上の場合は、その時点で失格。

Qスクールファーストステージの日本人選手

日本人選手は4選手が出場し、識西諭里さんが-6の32位タイでセカンドステージへ進出。
田所星良、宮本香怜、米澤有の3選手は、サードカットで最終ラウンドに進めず予選落ちとなりました。

LPGA Qスクール セカンドステージ

ファーストステージからの進出選手とセカンドステージから出場する選手で争われます。
Epson Tour Member Top-125、ロレックスランキング400位以内であれば、セカンドステージから出場可能です。
2022年のQスクール、セカンドステージは以下の通りです。

日程:2022年11月17日-11月20日 ※台風被害の影響で当初予定から変更。
会場:Plantation Golf and Country Club, Venice, FL (Bobcat and Panther courses)

日本人選手の出場予定

西畑萌香:Epson Tour Member Top-125カテゴリー
※西畑さんは、Qスクールの日程変更により受験を取り止め、帰国し日本のQTを受験します。
識西諭里:Non-Member Outside Rolex Top-400(1stステージ勝ち上がり)

Qスクールセカンドステージの結果

前回の実績では、セカンドステージ上位37位タイまでが、最終に進出でした。
尚、最終予選会(Qシリーズ)に進出ならなくても下部のエプソンツアーのメンバーになれます。

2022年は、エントリー175人、最終的に170人が最終ラウンドまで戦いました。
結果、44位タイまでの50選手が通過し、最終、Qシリーズに進みます。
日本から出場していた識西諭里さんは、カットラインギリギリですが通過しました。

LPGA 最終予選会 Qシリーズ

セカンドステージから進出した選手と最終から出場する選手で争われます。
この最終予選会には、下記のような出場資格があり、実質、ここからが本番とも言えます。
最終から出場する選手には、以下、LPGAツアーで戦いシード獲得を逃した選手や下部のエプソンツアーで惜しくも昇格ならなかった選手、LET(ヨーロピアンツアー)で戦ってきた選手、そして世界ランキング75位以内も含まれます。

2022 LPGA Tour Members ranked #101-150
2022 Epson Tour Members ranked #11-35
Players ranked #1-10 including those tied for 10th place, on the LET
Players ranked within the Top 75 on the Rolex Women’s World Golf Rankings

2022年のQシリーズ、最終予選会は以下の通りです。

日程:2022年12月1~4日、12月8~11日(2週間で8ラウンド)
会場:Robert Trent Jones Golf Trail
2022年12月1~4日: Magnolia Grove Golf Course
2022年12月8~11日: Highland Oaks Golf Course

日本人選手の出場予定:

識西諭里:Qスクールセカンドステージ勝ち上がり
勝みなみ:ロレックスランキング75位以内カテゴリー

西村優菜:ロレックスランキング75位以内カテゴリー

尚、最終予選会はQスクールからQシリーズと名前も変わりますが、この大会からは賞金が出ます。

Qシリーズファイナルステージテレビ放送

WOWOWにてテレビ放送されることになりました。

予選会を経由せずLPGAツアーメンバーになる道

予選会を突破していくのが王道とも言えますが、特に厳しいのが最終予選会(Qシリーズ)です。

Qスクールのセカンドステージを突破した選手に加え、最終からは、LPGAツアーでシードを獲得できなかった選手や、ノンメンバーでも、世界ランキング75位以内の資格で最終から参戦する選手が加わるからです。

予選会を突破する以外では、以下のルートがあります。

スポット参戦するLPGAツアーで優勝

スポットで参戦できるLPGAツアーで優勝すれば、ツアーメンバーとなれます。

具体例を挙げれば、日本開催のTOTOジャパンクラシック。
これはLPGAツアーですので、優勝となれば、予選会を受験しなくともLPGAツアーメンバーとなれます。

その他、いわゆるメジャーである、全米女子オープンや全英女子オープンに優勝すれば、LPGAツアーメンバー、しかも5年シード付きという資格が得られます。

渋野日向子さんは2019年全英女子オープンを優勝したので、当時ツアー登録を申請すれば、翌シーズン、LPGAツアーで戦うことができました。(※当時は2年シード)
しかし、彼女は2019年優勝当時は、LPGAツアーへの参戦には前向きでなかったためにこの選択をせず、年末の最終予選会を受験、突破してツアーメンバーになりました。

Non-Member Top 40

これは、LPGAツアーにノンメンバーがスポット参戦をして、CMEグローブポイント(日本で言うメルセデスポイント)で40位以内に入るというものです。ノンメンバーですので、基本的には推薦出場となるので、出場試合が限られること、日本国内ツアーとの兼ね合いが難しいこともあり、現実的には難しい道です。

一方で、世界ランキング上位でメジャー大会に出場し上位の成績を残す、その前後の試合で推薦出場し、上位でポイントを稼ぐということができれば、この資格でもツアーメンバーになる可能性があります。

Qシリーズ通過と出場優先順位

長く厳しい戦いのQシリーズ。
45位に入れば、ツアーメンバーの資格を得ることはできます。
一方で出場優先順位は日本のQTと比べて厳しい。
フル参戦近く出場するには、ひとケタ順位で通過するくらいの結果が求められます。
逆に言うと、45位ギリギリで通過しても、出場試合は非常に限られます。

LPGAツアーの出場資格や優先順位は下記の記事からどうぞ。

米女子LPGAツアーの出場資格と優先順位
アメリカの女子ゴルフ、LPGAツアーの出場優先順位は、カテゴリー数も多く複雑です。最も分かりやすいのはシード権ですが、それ以外の出場資格、優先順位について整理してみました。また、日本で言うリランキングも、「リシャッフル」として、年間2回行われます。

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