4月7日に、新型コロナウイルス対策として、政府から緊急事態宣言が出されました。
非常事態宣言の発令に伴って、各自治体から、自粛要請や休業要請が出されています。
細かいことは報道に譲るとして、今回はゴルフ関係をまとめて書いていきます。
そもそも休業要請は、各自治体によってなされるものです。
ということは、逆に言えば、自治体によって、異なる部分があるということです。
緊急事態宣言は全都道府県に拡大し継続
4月16日、それまで7つの都府県に出されていた緊急事態宣言が、全国に拡大されました。
また、5月4日には、それが、5月末まで延長されることとなりました。
緊急事態宣言 今月31日まで延長決定 対象は全国
新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」について、政府は、4日夕方開いた対策本部で、対象地域を全国としたまま、今月31日まで延長することを決定しました。https://t.co/ugy4SwzMnJ pic.twitter.com/6wpxqZriXY— NHKニュース (@nhk_news) May 4, 2020
そんな状況ですが、感染に一定の減少が見られた39県は、緊急事態宣言が解除されました。
※5月14日現在。
大手ゴルフ運営会社の状況
まずは、大手ゴルフ場運営企業の対応です。※2020年4月10日現在の情報です。
「緊急事態宣言」が出た7都府県のゴルフ場は営業するの?
ゴルフ場によって対応はさまざま 「緊急事態宣言」を受けてゴルフ場はどうなる? ⛳⇒https://t.co/amcJKIXVZP#golf #ゴルフ #ALBA #コロナ #緊急事態宣言 #ゴルフ場— ゴルフ情報ALBA.Net (@ALBA_golfnews) April 9, 2020
ここでは、パシフィックゴルフマネージメント株式会社、株式会社アコーディア・ゴルフ、株式会社太平洋クラブの見解をALBA記事から転載し、まとめます。
パシフィックゴルフマネージメント株式会社
基本方針:「スループレーを推奨、シャワーのみの利用制限など一部変更しての営業」
スループレーとハーフ休憩を設けたプレースタイルの選択(※スループレーを推奨)、レストランの営業時間短縮(ランチのみの営業)、コンペ後のパーティの受付中止、浴室利用の制限(シャワーのみ利用可能)、アーリーバード(日の出スタート)、ナイタープレーの営業中止、施設内の換気の徹底といったような対応で営業を続ける。実施期間は4月10日(金)から随時開始で、現在の終了予定は5月6日(水)。
PGMはインドア練習場の運営も行っているのですが、
また、インドアゴルフ施設である「PGMゴルフアカデミー銀座」は4月10日(金)~5月6日(水)まで休業となる。
株式会社アコーディア・ゴルフ
基本方針:「レストラン・ロッカー・浴室を利用しないスループレー営業」
対象期間は4月11日(土)~5月6日(水)を予定。レストランやロッカー、浴室など「3密」が想定される場所を利用せず、原則スループレーでの営業を行う。また、アコーディア・ゴルフが運営するゴルフ練習場も東京都は臨時休業。その他の指定地域では、スクールが臨時休校となる。
株式会社太平洋クラブ
基本方針:「これまでと同様に感染防止策をしっかり行ったうえで通常通営業」
早くから”新型コロナウイルス感染予防対策委員会”を設置し、「3密」の回避を強化してきたが、これからも万全の感染防止策を講じたうえで通常営業を行う。利用するゴルファーには「バンカーショット後はレーキを使用せずに足を使って砂を平らにする」、「練習場では極力1打席以上を空けて、距離を保つ」など、推奨するプレースタイルを告知して感染予防に努めている。
基本は、感染予防策を講じること、いわゆる「3密」を避けることは同じです。
一方で、具体的な方法は異なるということでしょうか?
これは、大手運営会社に属さないゴルフ場も、それぞれの対応だと思います。
個別に問い合わせるしかないですね。
ゴルフ練習場の状況
では、ゴルフ練習場についてはどうでしょう。
これも、非常事態宣言対象の、7都府県によって異なっています。
自粛要請といった根本は同じなのですが、休業要請までするかどうか。
首都圏の1都3県に焦点をあてます。
これが、各自治体によって分かれていますので、ややこしいです。
東京都のゴルフ練習場
当初の基本方針原案では、休業要請対象となっていました。
しかし、最終決定は、「屋外ゴルフ練習場は休業対象外」となりました。
屋外ゴルフ練習場は休業対象外 東京都が見解 https://t.co/EIH02Fp6mJ
— GDOニュース (@GDO_news) April 10, 2020
記事中から転載します。
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言を受けて、休業を要請する施設を発表した東京都は10日、屋外のゴルフ練習場について要請の対象には当たらないという見解を示した。都の総合防災部が取材に対し、明らかにした。
さらに、
同部の担当者は「いわゆる『3密』を避けるという観点からは、屋外のスポーツ施設は休業要請の対象から除外されると考えられる」と述べた。一方で、屋内のゴルフ練習場については「休業要請の対象に当たるのではないか。ただ、細部の方針はこれから決めないといけない」と話した。
一方で実態はどうかと言えば、都内最大級のロッテ葛西ゴルフでは、休業を続けています。
感染者を出さない対策を講じることができるかどうか等で、分かれるのかもしれません。
最新の状況はこちらもあわせて参考にしてください。
神奈川県と埼玉県のゴルフ練習場
ここは、基本的に東京都と足並みをそろえるというスタンスです。
一方で、休業自粛要請となると、いわゆる補償問題が関係してきます。
国や都は、それでも、予算がある方です。
神奈川県や埼玉県は、それに比べると財政状況は厳しい。
ですから、実際にどうなるのかは、個別に異なってくると思います。
屋外ゴルフ施設は「休業要請対象外」 埼玉県など各自治体の足並み揃う https://t.co/0eUtNHxIWd
— GDOニュース (@GDO_news) April 16, 2020
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、4月7日に発出された緊急事態宣言の対象となった東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県のうち、ゴルフ場およびゴルフ練習場を休業要請の対象としてきた埼玉県が16日、ゴルフ場と屋外練習場について、その対象から外した。
埼玉県は10日に発表した「施設の使用停止もしくはイベントの開催停止の協力」で、ゴルフ場とゴルフ練習場は「運動施設等」にあたるとして、休業要請の対象としていた。
千葉県のゴルフ練習場
千葉県は東京都や、神奈川県、埼玉県とは異なるスタンスです。
基本的に、当初は全ての業種に対して、休業自粛要請を行いませんでした。
それは、森田知事が明言していますが、補償の話になったときに対応できないからです。
つまり、「東京都と違って金がない」からですね。近々にも何らかの方針が出る予定。
ですから、各企業や業種とも、現時点では、個別に判断していただくというスタンスです。
4月14日に見解が出されました。
千葉や大阪などのゴルフ場および練習場は休業の対象か対象外か https://t.co/cGJfG5GFAM
— GDOニュース (@GDO_news) April 14, 2020
千葉県の場合は、ゴルフ場と練習場は休業の対象外となっています。
千葉県(健康福祉部健康福祉政策課)
ゴルフ場、ゴルフ練習場とも、今の段階では施設の使用停止協力要請に明示していないので、(休業協力要請の)対象には入っていない。ただし、今後の情勢によって変わる可能性もある。
大阪府のゴルフ練習場
大阪府(危機管理室災害対策課)
ゴルフ場は休業協力要請の対象外(ただし、トーナメントを開催する場合、観客席部分については使用停止の要請の対象)。ゴルフ練習場は屋外の場合は対象外、屋内は対象となる。
トーナメント等、観客を入れる場合は、使用停止という考え方です。
兵庫県のゴルフ練習場
兵庫県(企画県民部災害対策課)
ゴルフ場、ゴルフ練習場は「屋外施設」に当たり、休業協力要請の対象外。屋内のゴルフ練習場は対象に当たると解釈できる。
屋内施設は休業対象という見解です。
福岡県のゴルフ練習場
福岡県(新型コロナウイルス対策本部事務局)
ゴルフ場は休業協力要請の対象外。ゴルフ練習場は、屋外の場合は対象外だが、屋内は対象となる。
緊急事態宣言後、ゴルフ場関係の現状(5月15日現在)
ゴルフ場は自粛緩和も ロッカーや食事対策を前提に政府通知 https://t.co/ixzVzgn8oV
— GDOニュース (@GDO_news) May 5, 2020
5月5日には、ゴルフ場の営業に関して、初めて政府から指針が示されました。
具体的には、施設の使用制限要請を緩和するには、都道府県知事が要請するわけですが、留意点は下記のようになっています。
ゴルフ場について、ロッカールームでの接触を避ける、クラブハウスでの懇親会や食事を控えるといった感染対策をすれば、営業自粛の協力要請の緩和や解除を適切に判断するということです。
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室長名による「緊急事態措置の維持及び緩和等に関して」と題する事務連絡から抜粋。
まずは、特定警戒都道府県に指定されている、、東京都、北海道、大阪府、京都府、茨城、埼玉、千葉、神奈川、石川、岐阜、愛知、兵庫、福岡各県。
「例えば、ゴルフ場について営業自粛等の協力依頼を行っている場合、感染リスクが比較的高いと考えられるロッカールームにおける人と人との接触を避けるための工夫や、クラブハウス等での懇談会や食事会等を原則控えることなどを含む徹底した感染防止対策を実施することを前提に、協力依頼の緩和や解除を含め、適切に判断すること」と具体的に言及した。
そして、特定警戒都道府県以外については、こうされています。
「『三密』の発生のしやすさや地域の感染状況等を踏まえ、各県で適切に判断」
つまり、しっかり感染予防対策をした上で営業は可能です。
そして、緊急事態宣言が解除された39県の現状は、このようになりました。
39県で緊急事態解除 ゴルフ場利用のガイドライン策定#新型コロナ #新型コロナ(国内ゴルフ場)
https://t.co/xZaFLNf4Om— GDOニュース (@GDO_news) May 15, 2020
営業を続けるゴルフ練習場の具体例
これは、私が良く行く練習場の具体例です。
2つの練習場を取り上げます。
ニューゴルフプラザ幕張
規模を縮小して営業中です。
ただし、かなり徹底した感染予防対応をとっていると個人的には感じます。
まず、打席数を1階、2階ともに20打席に制限して密集を避ける。
基本的にマスク着用での来場、待合は並ばずに車の中で待機などなどです。
さすがに、ここまでやれば、相当の感染は避けられると思いますが。
いずれにしても、練習場のスタッフも大変だとご苦労を察します。
アート穴川ゴルフ
こちらも営業はしています。
ただし、緊急事態宣言中は、営業時間が短縮となっています。
政府より発令された緊急事態宣言に伴い、4/9(木)~5/6(月)の期間、営業時間を変更させて頂きます。
平日 9:00~21:00(最終受付 20:30)
土日祝日 6:30~21:00(最終受付 20:30)
※打ち放題・バンカーの最終受付 19:00
そして、ここはそもそも自動チェックインなので、スタッフの方と話したり、現金授受などで手を触れる機会もありません。
上記はいずれも緊急事態宣言の中での営業の様子です。
緊急事態宣言が解除後のゴルフ場と練習場
そして、5月25日に、全国緊急事態宣言が解除されました。
【速報 JUST IN 】緊急事態宣言 全国で解除 安倍首相が表明 #nhk_news https://t.co/5UguMhv2sd
— NHKニュース (@nhk_news) May 25, 2020
これに伴い、ゴルフ場や練習場の営業もほとんどが営業や再開です。
緊急事態宣言の全面解除でゴルフ場や練習場は?#新型コロナ #新型コロナ(国内ゴルフ場)
https://t.co/ug1F43sfVm— GDOニュース (@GDO_news) May 26, 2020
しかし、当面、スループレーを継続するところ、以前のプランに戻すところと様々です。
コロナ禍でのゴルフ場と練習場のまとめ
今回の緊急事態宣言下、外出自粛という点では、私も協力てきました。
一方で、私の場合は、娯楽としてではなく、スポーツとしてゴルフをやっています。
ですから、スループレーなどは、むしろ歓迎で、これを機に主流となってほしいくらいです。
また、練習場についても、基本は、「3密」にあたらないと思っています。
さりとて、毎日、練習に行くかと言えば、結果として、ほとんど行きませんでした。
一方で、全く外出しないとなると、健康面で不安です。
「適度な運動」という意味で、ゴルフに向き合う時間だったと思います。
そして、緊急事態宣言は解除されましたが、単純に以前に戻ったとは思いません。
いわゆる、ソーシャルディスタンスは、これからも続いていくでしょう。
また、これを機に、スループレーが一定の市民権を持つかもしれません。
そして、コースによっては、レストランや宴会の見直しもありそうです。
新しい生活様式が定着するまで、引き続き、注意したプレーが必要だと思います。
コメント
座和さんこんばんは。
埼玉県はゴルフ全面禁止なのですね。
大阪もそうなるのかなぁと不安です。近いうちにアコーディアのゴルフ場に行く予定なのですが…(´д`|||)
おはようございます。
大阪と兵庫はどうなんでしょう?
関東の1都3県までは調べたのですが、違っていてびっくりです。
事前確認が必要かもしれませんね。