トップ女子プロゴルファーとプロテスト受験回数

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女子プロゴルファーの優勝者とシード選手の一覧。彼女たちのプロテスト受験回数との相関関係はどうなのか?一元化された資料がありそうで無かったので、自分調べでまとめました。その中で、はっきり見えた傾向があります。

前段階として、2019年以降の優勝者をまとめた記事もご参考に。

女子プロゴルファー優勝者の法則
スター選手にスポットが当たるスポーツ界。人気の女子プロゴルフも例外ではありませんが、ツアーで優勝するのは、限られた一部です。大きく節目が変わった2019年以降の優勝選手を見ると、「ある法則」があります。この法則を破る選手が出てくるのに期待を込めた記事です。

2022年度シード選手とプロテスト受験回数

まずは、2020-21シーズンを戦い、2022年はシード選手としてツアーに参戦している選手の一覧を確認します。独自に加えたのが、プロテスト受験回数と、合格時の年齢です。

※今回のシード選手は、メルセデスポイント50位内シードによる選手にて記載しています。
※生まれ年は年度で計算、現在年齢も2002から生年年度を引いた数値です。
※単純化するために、敢えてこの表記としています。
※分かる範囲での独自調査です。間違いなどあればご指摘ください。
順位 氏名 ポイント 優勝
回数
生年
年度
現在
年齢
プロテスト
回数 年齢 年度
1 古江 彩佳 3,845.16 6 2000 22 0 19 2019
2 稲見 萌寧 3,841.60 9 1999 23 1 19 2018
3 小祝 さくら 3,155.35 5 1998 24 1 19 2017
4 西村 優菜 2,813.06 4 2000 22 1 19 2019
5 西郷 真央 2,563.47 0 2001 21 1 18 2019
6 笹生 優花 2,297.99 2 2001 21 1 18 2019
7 勝 みなみ 2,186.42 2 1998 24 1 19 2017
8 高橋 彩華 2,085.65 0 1998 24 2 20 2018
9 上田 桃子 2,074.64 1 1986 36 1 19 2005
10 原 英莉花 2,010.61 3 1998 24 2 20 2018
11 申 ジエ 1,803.85 4 1988 34 0 20 2008
12 山下 美夢有 1,792.77 1 2001 21 1 18 2019
13 大里 桃子 1,759.28 1 1998 24 2 20 2018
14 ペ ソンウ 1,653.31 0 1993 29 0 26 2019
15 鈴木 愛 1,600.56 1 1994 28 1 19 2013
16 渋野 日向子 1,579.80 2 1998 24 2 20 2018
17 渡邉 彩香 1,561.38 1 1993 29 1 19 2012
18 イ ミニョン 1,552.42 0 1992 30 0 25 2017
19 菊地 絵理香 1,476.58 1 1988 34 2 20 2008
20 三ヶ島 かな 1,474.49 2 1997 25 1 21 2018
21 全 美貞 1,433.58 0 1982 40 1 24 2006
22 吉田 優利 1,331.35 2 2000 22 1 19 2019
23 岡山 絵里 1,297.88 1 1996 26 1 19 2015
24 藤田 さいき 1,195.12 0 1985 37 0 21 2006
25 笠 りつ子 1,174.35 1 1987 35 1 19 2006
26 穴井 詩 1,153.09 0 1987 35 1 21 2008
27 比嘉 真美子 1,135.65 0 1993 29 1 19 2012
28 金澤 志奈 1,083.01 0 1995 27 1 22 2017
29 青木 瀬令奈 1,052.76 1 1992 30 1 19 2011
30 植竹 希望 1,049.70 0 1998 24 1 19 2017
31 永峰 咲希 1,033.52 1 1995 27 1 19 2014
32 酒井 美紀 1,032.33 0 1991 31 1 19 2010
33 堀 琴音 1,024.11 1 1995 27 1 19 2014
34 木村 彩子 1,017.77 0 1995 27 2 20 2015
35 サイ ペイイン 1,013.49 0 1991 31 1 22 2013
36 濱田 茉優 978.84 0 1995 27 2 20 2015
37 仲宗根 澄香 942.51 0 1992 30 5 23 2015
38 森田 遥 896.96 0 1996 26 1 19 2015
39 ユン チェヨン 884.72 0 1987 35 0 31 2018
40 テレサ・ルー 861.46 0 1987 35 0 30 2017
41 野澤 真央 832.86 0 1996 26 1 19 2015
42 若林 舞衣子 826.86 1 1988 34 1 19 2007
43 田辺 ひかり 675.46 0 1997 25 1 19 2016
44 臼井 麗香 657.25 0 1998 24 2 20 2018
45 菅沼 菜々 615.53 0 1999 23 1 19 2018
46 柏原 明日架 612.97 0 1995 27 1 19 2014
47 山路 晶 609.08 0 1998 24 3 21 2019
48 李 知姫 599.06 0 1979 43 1 21 2000
49 大山 志保 592.42 0 1977 45 1 23 2000
50 宮里 美香 591.01 0 1989 33 0 19 2008

2022年度シード選手 一覧から見えてくること

上記の一覧から見えてくる特徴がいくつかあります。
これが現実の数字なので、認識しておくことが必要と思います。

シード50選手のプロテスト受験回数

これは、現実として、50選手中、48選手が2回以内に合格しています。
※例外は、仲宗根澄香5回、山路晶3回の2選手のみです。
プロテストを受験せず、JLPGA正会員となった選手もいますが、例えば以下の規定によるものです。

※アマチュア資格参戦での優勝(古江彩佳さんなど)
※単年登録選手での優勝(ペソンウさんなど)

単年登録移行期の狭間問題

尚、2020年から、JLPGAツアーへの出場は、正会員に限られています。
※ごく一部の例外を除く。
また、ツアーへの出場資格となるQTへの出場も同様です。
そのため、単年登録優勝からの正会員への道は今は無いということになります。

単年登録制度は期間限定的な制度でありましたが、現在は撤廃となっています。
その移行期が、2019年度だったのですが、いくつか問題はありました。

涙のプロテスト通過…再受験組の三ヶ島かな、原英莉花
◇女子最終プロテスト 最終日(27日)◇チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)◇6307yd(パー71) 最終プロテスト受験者の中で唯一レギュラーツアーのシード権を持つ三ヶ島かなは通算14アンダーの7位に入り、3年ぶり2度目の挑戦で通過した。...

3年前、同級生たちが目の前でプロになった。不合格の自分は取り残された気がした。「孤独感もあった。プロテスト失敗は、わたしの人生で最も嫌な思い出」と過去2年間は再受験を避けてきた。ただ、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が来年から予選会(QT)の受験資格をプロテスト合格者などに付与される「正会員」に限ると規則を改めたため、エントリーの締め切り直前に再受験を決めた。

レギュラー優勝者なのにプロテスト受験 規定の狭間で生まれた不運【LPGA最終プロテスト】
レギュラー優勝者なのにプロテスト受験 規定の狭間で生まれた不運【LPGA最終プロテスト】 - 2019 LPGA最終プロテスト

単年登録制度施行によってできたLPGAツアー優勝者によるプロテスト免除は2011年7月末に一度廃止。そこから6年のときを経て、17年度から再開(18年からは賞金シード選手にも正会員の資格付与)された。

優勝選手のプロテスト受験回数

これは、そもそもシード48選手が受験回数は2回以内です。
ですから、優勝者は、プロテストは2回以内で合格しているということになります。

2022年後半から2023年シーズンへ

この記事を書いているのは、2022年、ゴルフ5レディス終了時です。
プロテスト受験に3回以上かかった選手の優勝は、2019年以降、現時点までありません。
いわゆる、苦労人カテゴリーと言っても良いかもしれませんが、もちろん可能性はある。

こうした選手の優勝も願いたい気持ちはありますが、厳しい現実もある。
ステップアップツアーでは、苦労してプロテスト合格を果たした優勝選手もいます。

【初優勝成る】平井亜実 カストロールレディース2022
このサイトでもJLPGAプロテスト合格以前から注目していた平井亜実さん。きっかけはゴルフサバイバルの出演でしたが、2020年度のプロテストに見事合格。2022年シーズンはステップアップツアーを主戦場に戦ってきましたが、カストロールレディースでは一気に優勝まで駆け上がりました。

今後に期待するとともに、活躍を見守りたいと思います。

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