女子ゴルフ シード権はポイント制に完全移行へ

2019年は一気に若手の躍進が目立った女子ゴルフ。
一方で、2020-2021シーズンは、ベテラン勢も頑張り、群雄割拠となっています。
海外メジャーでも日本人選手の優勝候補が複数出てくる中、大きな制度変更がなされます。

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シード権は賞金からポイントへ

女子プロゴルファーにとって、まずは大切なシード権。
このシード権が、賞金ランキングによって決定するのは、言わば常識でした。
一方で、各大会毎に賞金額が異なる点や、海外ツアーの成績が反映されないといったマイナス面もあります。
例えば、2021年で言えば、最高賞金額が、アース・モンダミンカップの3億円。
最も少ないのが、ゴルフ5レディスの6千万円。 実に、5倍の差があります。
※3日間と4日間大会の差を差し引いても大きな差です。

ちなみに、2021年、メジャー4大会の賞金総額は以下となっています。

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 1億2千万円
日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 2億円
日本女子オープンゴルフ選手権 1億5千万円
JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 1億2千万円

こういった側面もあり、JLPGAは20-21シーズンからポイント制度の併用を実施しています。
選手の実績について、公平性を得る意味から、正しい流れと言えます。

2020-2021はポイント制への移行時期

既に2020-21シーズンから、シード権については、賞金ランキングとメルセデスランキングポイントを併用することが始まっています。
つまり、ランキング50位までがシードとなる訳ですが、2022シーズンは、賞金ランキングまたはメルセデスランキング上位50位までにシード権が与えられます。

ポイント制への完全移行は2023シーズン

そして、今回、賞金ランキングによるシードを廃止し、ポイント制に一本化することになりました。

参考記事

お探しのページが見つかりません : 日刊スポーツ

ゴルフの国内女子ツアーで、賞金ランキングによる翌シーズンのシード権付与が再来年からなくなり、基準がポイントランキングに一本化されることが6日、分かった。 ポイントは海外メジャーの成績にも応じて加算される。昨年と統合された今季は、ポイントの「メルセデス・ランキング」と賞金ランキングが併用され、それぞれ50位以内に来季のシード権が付与される。賞金額は長くシード権の基準だったが、日本女子プロ協会は賞金は大会ごとに差があり選手の実力が必ずしも反映されないとして一本化を検討してきた。

公平性と発展性が期待できる制度移行

日刊スポーツの記事にもありますが、海外メジャーでの成績もポイントには加算されます。
現行の賞金ランキングには、海外メジャーを含む、国外の試合での成績は反映されていません。
今季はランキングが併用となりましたが、2019年以前には全く考慮されていませんでした。
もちろん、各々の賞金額をそのまま加算するには、いささか乱暴な面もあってのことだと思います。

しかし、現在、女子ゴルフの日本人選手のレベルは高い。
海外メジャーにおいても、複数選手が優勝候補に挙げられると思います。
また、国内で実力をつけた選手、腕試しをしたい選手は、積極的に海外メジャーに挑むのが望ましい姿かと思います。
今回の制度移行により、こういったグローバル化の流れが良い方向に向くと期待しています。
ポイント制への一本化は、2023シーズンからになります。

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