ヤマハレディースがやってきました。
個人的には、「春の天王山」というイメージを持っています。
それは、桜が花吹雪となる強い風と難しいグリーン。
実力者が勝つトーナメントであるからです。
事前記事
大会初日
まずは、上位陣。全体がこちら。
いきなり、リーダーボードが長い!(;^_^A
それも、そのはず、ヤマハレデースとは思えないほどの、好スコア連発なのです。
首位は-6と伸びましたが、それ以上にアンダーパーが多い。
小祝さくらが安定の首位発進
小祝さくらさんが、ほぼ完ぺきと思えるプレーでしたが、
その-6、66でも、首位タイに3人がいます。
アンダーパーが31位タイの53選手。
その理由は、風が葛城とは思えないほど、ほぼ無風のコンディションだったからです。
こういったコンディションだと、トップ選手の差はつきづらい。
ですから、好スコアでの混戦となっています。
山下美夢有もナイスプレー
中でも個人的な注目はこの人でしょう。
山下美夢有さん。
このサイトでは、非常に頻度高く登場するのですが、さすがの7バーディー1ボギーの66。
素晴らしいスタートだと言えます。
「去年後半くらいからショートゲームの練習を沢山するようにして、パー5でバーディを獲れています。100ヤード以内がすごく苦手で、そこをしっかりベタピンにつけられたら、スコアも上がっていくのかなと思って練習しました」
「だいぶ縦の距離が合うようになってきて、ブレも少なくなってきた。3ヤード刻みに打つことを目標にしているけど、もうちょっとかな。いまは5ヤード(刻み)くらいになっています」
そうでしょう、そうならないとこのスコアは出ない。
個人的には溜飲が降りたような想いがあります。
ただし、まだ初日です。
このコンディションが4日間続くとは思えません。
2日目からは、例年通りサバイバルとなると思います。
大会2日目
大会2日目の展開、少し驚かされた方もいらっしゃるかもしれません。
まずは、リーディングをいきましょうか。全体はこちら。
19歳のルーキー 山下美夢有が首位浮上
オシ選手の1人、山下美夢有さんが3つ伸ばし、単独首位に浮上です。
2日目を終わった時点で、山下さんの首位を予想した人は少なかったかもしれません。
と言うのも、多くは、そして放送も、小祝さくらさん中心の展開と見ていたからです。
もちろん、今の小祝さんのゴルフは、頭1つ抜けている気がします。
しかし、午前中のスタートとは言え、山下さんの-3はナイスプレーでした。
また、上位陣を見ると面白い傾向がありますね。
見事に若手とベテランで二分されていて、中堅の年代は渡邉彩香さんしかいません。
それだけ、風が出て、コンパンクションが24となった葛城の難しさが出た2日目でした。
鶴岡果恋の健闘
鶴岡果恋さんの健闘は、光っているかもしれません。
ここまでは、非常に良いプレー、進化したプレーを展開しています。
それと、増枠予選会からの参戦、高木優奈さんも頑張っています。
しかし、勝負は決勝ラウンドに入った3日目からです。
天気は良いものの、相変わらず風は強そうです。
ティーイングエリアとグリーンで風向きが逆のホールも多い。
風の読みと、グリーン攻略が鍵となりそうです。
大会3日目
ムービングデーと言われますが、首位を追うグループが伸ばしましたね。
3日目を終わっての上位陣。全体がこちら。
最終組の若い、山下美夢有、高橋彩華の両選手。
もちろん初優勝を狙っているわけですから、緊張しないわけはないです。
それでも、落ち着いて、しっかりしたプレーを展開していたと思います。
山下美夢有 首位を守る
飛距離で劣る山下さんでさえ、持ち味を生かして、少なくとも落とさなかったのです。
もし、山下さんが勝てばということですが、
初日が単独首位発進だったので、完全優勝ということになります。
ただ、3日目のゴルフは耐えるプレーでしたね。
「ショットがぶれて、アプローチもあまり寄せきれずっていうゴルフ」と反省点は多いものの、「なんとか耐えるゴルフができたのかな」と結果を見れば及第点。「どうやったら1打でも良いスコアで回れるかっていうことを考えながらやっていました」
これは、地力だと思います。
高木優奈の健闘
さて、自分がファンである、とある選手がダークホース的に上がってきました。
高木優奈さんを、これだけ長時間テレビで見たのは、優勝したANAプリンセスカップ以来。
一時は、首位、山下美夢有、2位、高木優奈という場面もあって、こちらが緊張しました。
それで、GDO記事にある通り、高木さんはプロテスト未合格。
数少ない特例の単年登録選手として臨んでいる今季です。
QTランキング43位、増枠予選会5位と、綱渡り的に出場権利での参戦。
もちろん、優勝すれば、テスト合格を待たずして、JLPGAの正会員になれます。
そういった意味では、最も優勝を喉から手が出るほど欲しいはずです。
それでも、「優奈は優奈」と自分のゴルフを貫いて欲しいと思います。
実力的には、正直、他の選手よりは劣ると思います。
しかし、「強いのと勝つのは別」。全力を尽くして欲しいです。
さて、悪天候予報もある、明日のお天気。
昼前から雨の予報です。
優勝スコアは-10と予想します。
そして、最終日のベストスコアは67くらいか。
ということは、8選手による優勝争いと見ます。
大会最終日
大会最終日は、悪天候予想のため、スタート時間が繰り上げ。
そして、アウトとインに分かれてのスタートとなりました。
1番ホール、最終組の2人、山下美夢有、高橋彩華の両選手がロングパットをぶちこんだ。
バーディー発進をしたところでしたが、全く展開は読めませんでした。
と言うのも、これが葛城?と思うほど、コンディションが無風だったからです。
稲見萌寧 サンデーバックナインでぶっちぎる
アウトコースは山下美夢有、高橋彩華の両選手によるつばぜり合い。
このままいくのか、それともという展開でしたが、見事なプレーをした選手が最後に抜け出しました。
今回はスタート時間が早まったこともあり、放送時間が余りました。
山下美夢有、稲見萌寧の両選手が放送席に呼ばれましたね。
それで、確認できたこと、それが、
スタート前、今週は首位の高橋彩華のキャディを務める奥嶋誠昭コーチに宣言した。「勝つ、勝たないは最後には運だけど、何が何でも私が勝つっていう強い気持ちを伝えました」
持ち前の、気合でスコアを作るプレーが最大限発揮されたと思います。
輝いた山下美夢有
最後の最後で逆転されたのですが、山下さんのプレーは見事でした。
「優勝は逃してしまったんですけど、この緊張感は勉強になるし、次につながると思う」と会見でも悔しさは一切見せず、自己採点は「90点」。減点10点は「パットを決めきれなかったこと」とプレーを振り返りつつも、「今までで一番いい成績。もっと課題もあると思うが、次につながるようにしたい」と繰り返した。
けれんみの無いスイングとプレー。堂々たるプレーは、これで、全国区でしょう。
高校3年生で選手権を取ったところから、去年は体が一回り大きくなった。
加えて、今年はさらに一回り大きくなっていました。
今回の経験は、本当に大きなステップになると思います。
最終結果はこちら。上位陣は以下の通りです。
注目選手の高木優奈
さて、注目した選手では彼女を挙げなければならないでしょう。高木優奈さん。
最終組の1つ前で、稲見萌寧さんと同組でしたが、大変良いプレーでした。
こう言っては失礼かもしれませんが、ステップに出ていたときよりも、はるかに上手くなっている。
自分もファンではあるのですが、高木さんは少々危なっかしいところもコミでファンだったのです。
それが最終日、ショットはキレていたし、パッティングのタッチも合っていた。
2つ、3つ惜しいバーディーパットが決まれば、優勝争いだったのです。
話題になっているプロテストはとりあえず受験はすると思います。
一方で、QTや増枠で出場する試合の成績次第では、リランキングをクリアして、シードも見えるんじゃないかと思います。
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