2020シーズンの女子プロゴルフは、新人や若手に注目が集まっています。
黄金世代はもちろんのこと、それよりも下の世代にも注目。
2000年生まれ、プラチナ世代、ミレニアム世代と呼ばれています。
その中で、特に私が注目しているのが、「ミレニアムカルテット」
安田祐香、古江彩佳、吉田優利、西村優菜の4選手です。
アマチュア時代から実力が評価されていた4人。
4人とも難なくプロテストは一発合格し、QTでも上位。
レギュラーツアーに、鳴り物入りで参戦します。
・・・ちなみに、古江彩佳さんは、最終プロテスト直前、アマチュア時代に既に勝っています。
安田祐香の練習法
そして、世間一般で注目を浴びるのが、この世代のエースと称されるこの人。
安田祐香さんの練習法が、みんなのゴルフダイジェストから出ました。
開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は開催中止となってしまったが、今年の女子ツアーで大注目の新人女子プロといえば安田祐香。彼女が昨年から取り組み始めたという2つの練習法を2回に分けて紹介。1回目は“左打ち”だ。 #golf… https://t.co/CMFAcyp6SG
まずは、前編。
”「空振りもしました(笑)」安田祐香が“左打ち”練習に取り組む理由【安田祐香の練習法・前編】”がこちら。
そして、後編。
”最注目ルーキー! 安田祐香の“超シビア”なアイアンドリル【安田祐香の練習法・後編】”がこちら。
今回は、記事にある一部にハイライトを当てていきます。まず、前編。
筋力強化と左打ち
記事の冒頭に記載があって、個人的にかなり安心したのが、腰回りの筋力強化。
技術、メンタルともトップクラスの安田さんで、唯一心配していたのが、腰なのです。
特に、プロゴルファーとして、1年間戦うのは初めての経験。
体あってこその技術なので、その部分は安心しました。
さて、練習法前編では、「左打ち」を取り上げています。
実は、これ、腰痛予防、腰回りの筋力強化の一環なのですね。
「左右のバランスをとるために始めました。今までは右打ちの練習だけしていて、疲労もあって左腰を痛めてしまったんです。一番はバランスを大事にしたいからですが、続けていくことで体の使い方も変わってくるのかなと思います」(安田)
安田さんは、これまで左打ちの練習はしたことがなかったのですね。
でも、プロって、結構な人が左打ちをやっている。
男子の片山プロは左打ちでも、70台でラウンドする腕前。
古閑美保さんも、アマチュアの友人とラウンドするときは、ハンデとして左打ち。
それでも、二けたではまわってきます。
記事では成田美寿々さんを取り上げていますが、有村智恵さんなんかも上手い。
試合のドライビングレンジで見たのですが、ショートアイアンの精度なんかとても高いです。
さて、話は戻って安田さん、
「私はまずどうやってバックスウィングしていいのかわからなかったですね。体の使い方が難しくて、ボールにパワーが伝わらないんです。7番アイアンで練習していますが、80ヤード、飛んで100ヤードくらいしか飛ばなくて、空振りもしたことあります(笑)」
初めてだと、そうなります。
前編最後のシメでは、皆さんも始めてみては?になっています。
私も何回か試したことがありますが、出来ない。(笑)
でも、右打ちでシングルだから、それで十分なのですけど。
プレー中、左でしか打てないような状況になったら、もれなくアンプレアブルです。
ただし、ウォーミングアップでは、左の素振りは結構します。
アイアンショットの精度を高める練習
次に後編の話ですね。ここでは、彼女の生命線でもある、アイアンショットの精度。
これは、プロだからこそ、失敗しないでできる練習ですが。
「アイアンの精度をあげるために去年から打つボールの周りにボールを4つ長方形になるように置いて、そのボールに当たらないように打つ練習をしています」(安田祐香、以下同)
文章だと大変わかりづらいので、みんなのゴルフダイジェストから、写真を借ります。
「えーーっ!」と思うほど、間隔がかなり狭い。
これは、テイクバックでもインパクト後でも、神経を使います。
ちゃんと、オンプレーンに触れなければ、周りのボールに当たってしまいますから。
「ボールに当たらないように真っすぐバックスウィングして、インパクトでは長くフォローを取るようにしています。最初はボールに当たっちゃうので、少し(間隔を)広めに置いて、慣れてきたらどんどん狭めていきます。でもナイスショットは中々出ないです(笑)」
この練習については、毎日しているとのことです。
アマチュアに応用できるかという質問がありましたけど、安田さんの答えは、
「そうですね。ボールではなく、アライメントスティック(棒)を置いてもらって、段々幅を狭くして精度を上げていくのもいいと思います」
そうなんです。アマチュアがいきなりこれをやると、大変危ないです。
普通にスティックを使いましょう。
さて、安田祐香さん、ジュニア時代からのポテンシャルを、ここでも書いています。
坂田塾時代ですけど、坂田塾長をして、歴代塾生の中で一番頭が良いと評価です。
もう、小学生時代から達人の域ですね。
ジュニア時代から取り組んでいる練習法
安田祐香さんが本格的にゴルフに取り組んだのは、坂田塾に入ってからです。
ジュニア時代から続けている練習法があります。
間もなく開幕する女子ツアーの注目選手の一人が、プラチナ世代のエース的存在の安田祐香。期待のスーパールーキーがプロ入りした今も続けている練習法を教えてくれた。#Golf #ゴルフhttps://t.co/9uSVlDEO87
— みんなのゴルフダイジェスト (@minnagolfdigest) February 19, 2020
坂田塾のスイング練習とすれば、これですね。1丁目1番地になります。
「6番、7番アイアンくらいでショートスウィングやジャイロスウィングをします。特別に続けているわけではないんですけど、原点に返るときにしています」
6番アイアンを使った、9時3時のスイング。
これは、私も常にやっています。
私の場合は、7番アイアンで100ヤードを打つやり方です。
安田さんもオリジナルから少し変更を加えていますね。
本来両かかとをくっつけてつま先を30度開くジャイロスウィングのスタンスを、両かかとをわずかにあけてつま先はほぼ正面という状態で、9時から3時のショートスウィングを行う。
「この練習は(スタンスが狭い分)下半身が使えなくなるので、手だけで振らないようになって、タイミングが自然に合ってくるんです。ショートスウィングの振り幅でちゃんと打てたら、フルスウィングしたときも安定すると思います。私はとくにタイミングが合わなかったりするとこの練習法をしていますね」(安田)
この練習が良いと思うのは2点。
1つは、「飛ばす」という欲を捨てることができること。
もう1つは、「ミート率を上げる」ことができることです。
やはり、ショットでは、ミート率と方向性が生命線であると思います。
加えてこの練習、今や広く一般的になっていますが、意外と実践している方が少ないです。
是非とも試してみる、継続してやってみることが大切だと思います。
「芯を喰う感覚」が一番わかる練習だと思います。
つまり、芯に当たらなきゃ、いくら力を入れても飛ばない。
そして、方向もとっちらかっちゃうからです。
あとは、開幕だけが待ち遠しいんですけど!
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