女子ゴルフ 2005年度生まれに注目

女子ゴルフはジュニアのレベルが格段に上がって数年経ちます。そんな中ですが、2022年の主要アマチュア大会を見ると、高校生世代で、3年生の活躍よりも、2年生の強さが際立ちます。彼女たちは2005年生まれ。近い将来、プロのフィールドでも見ることができそうです。

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2022年 主要大会での成績

2022年に行われた、高校生が出場できるフィールドでの主要大会を見てみます。

全国高等学校ゴルフ選手権春季大会

いわゆる、通称、「春高ゴルフ」です。
2022年3月23~25日、チェリーヒルズゴルフクラブで行われました。
この大会時点では、高校1年生が2005年生まれになります。こちら

上位勢を記載しておきます。赤字が2005年度生まれ。

1 德永歩 滋賀 ECC学園 ① 212
2 與語優奈 滋賀 ECC学園 ② 216
3 荒木優奈 宮崎 日章学園 ① 217
馬場咲希(シード) 茨城 ウェルネス ① 217
手塚彩馨 長野 佐久長聖 ① 217
6 山下アミ 兵庫 滝川第二 ② 218
7 清本美波 愛知 誉 ① 219
8 山本瑠奈 三重 津田学園 ② 220
川端悠衣 広島 広島国際学院 ② 220
10 伊藤二花 千葉 麗澤 ① 221
藤井美羽(シード) 愛知 栄徳 ② 221

上記ベスト10、11選手のうち、6選手が2005年度生まれです。

日本女子アマチュアゴルフ選手権競技

これは、オープン競技ですが、実質は高校生が上位を占める大会になっています。
2022年6月14~17日に岐阜関カントリー倶楽部 東コースで行われました。
上位陣を転記しておきます。全体がこちら

1 寺岡沙弥香 -12 -4 276
2 仲村果乃 -6 +2 282
3 長尾小百合 -5 283
幸田彩里 -5 +1 283
5 新地真美夏 -4 284
6 徳永歩 -3 +1 285
7 髙野愛姫 -2 +1 286
島袋ひの -2 +2 286
9 久世夏乃香 -1 287
荒木優奈 -1 287
上久保実咲 -1 287
上田澪空(シード) -1 287
花田華梨(シード) -1 287
馬場咲希 -1 287
橋本美月(シード) -1 287
市村杏 -1 287
池ヶ谷瑠菜 -1 287

これも、2005年度生まれを赤字にしています。

全国高等学校ゴルフ選手権大会

8月に行われる大会で、通称は「緑の甲子園」
2022年8月9~10日、サンヒルズカントリークラブで開催されました。
こちらも上位勢を転記しておきます。全体がこちら
赤字が高校2年生、2005年度生まれです。

1 上田澪空(シード) 東京都 共立女子第二 ② 132
2 上久保実咲 奈良県 奈良育英 ② 134
2 山下心暖 鹿児島県 鹿児島城西 ② 134
4 長尾小百合 大阪府 ルネサンス大阪 ③
4 髙野愛姫 埼玉県 埼玉栄 ③ 135
4 森愉生 岡山県 岡山理大附 ③ 135
7 清本美波(シード) 愛知県 誉 ② 136
7 荒木優奈(シード) 宮崎県 日章学園 ②
7 藤井美羽(シード) 愛知県 栄徳 ③ 136
10 左奈々 福岡県 沖学園 ① 137
10 與語優奈(シード) 滋賀県 ECC学園 ③ 137
10 中田彩夏 福井県 福井工大福井 ③ 137
10 金子怜愛 埼玉県 埼玉栄 ③ 137

こちら、TOP10、13選手、5人が2005年度生まれの2年生です。

日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳~17歳の部

こちらはJGAが主催。
2022年8月17~19日に岐阜関カントリー倶楽部 東コースで行われました。
上位陣を転記しておきます。全体がこちら

1 荒木優奈(シード) 日章学園高等学校 2年 -4 209
2 菅楓華 日章学園高等学校 2年 -4 209
3 中村心 ECC学園高等学校 2年 -3 210
4 藤井 美羽 栄徳高等学校 3年 -1 212
藤本愛菜 沖学園高等学校 1年 -1 212
左奈々 沖学園高等学校 1年 -1 212
松原柊亜 日本ウェルネス高等学校 1年 -1 212
小俣柚葉 代々木高等学校 2年 -1 212
Cao Xinyu(シード) Shanghai Tongzhou Model School 3年 212
10 清本美波 誉高等学校 2年 ±0 213
手塚彩馨(シード) 佐久長聖高等学校 2年 ±0 213

こちらも、赤字が2005年度生まれです。

2022年全米女子アマチュアゴルフ選手権

これは、番外編とも言えますが、驚きの結果が出ました。
2022年8月8~14日、アメリカのチェンバーズベイゴルフコースでの開催。
日本からは、馬場咲希、伊藤二花、長谷川せら、梶谷翼の4選手が参戦。

日本ジュニアと日程が被るので、高校2年生の、馬場咲希、伊藤二花の両選手は、敢えて全米女子アマ出場を選んだ形です。※全米女子オープン出場のため有資格者。
4人ともが予選のストロークプレーを勝ち抜き、マッチプレーラウンドに進出。
そして、ご承知の通り、馬場咲希さんが優勝を飾りました。

馬場咲希の全米女子アマ 優勝までの7日間
日本人選手として、服部道子さん以来、37年ぶりに全米女子アマを制した馬場咲希さん。全米女子アマ優勝までは、実に7日間に渡って、9ラウンドを戦い抜かなければなりません。その記録と足跡をプレーバックします。馬場咲希さんのクラブセッティングも紹介します。

2022年JGAナショナルチーム選手

さて、2022年のJGAナショナルチームメンバーを確認しておきます。

荒木優奈(日章学園高等学校 2年)
稲垣那奈子(早稲田大学 4年)
上田澪空(共立女子第二高等学校 2年)
手塚彩馨(佐久長聖高等学校 2年)
橋本美月(東北福祉大学 2年)
馬場咲希(日本ウェルネス高等学校 2年)

6人が選抜されていますが、2人が大学生、4人が高校2年生です。

2005年生まれに注目の2023年

さて、2005年生まれの選手ですが、注目は2023年の活躍です。
彼女たちは高校3年生となります。
主要大会での活躍にも注目が集まります。

最注目は馬場咲希の活躍

最高峰と言えば、馬場咲希さんの活躍には目を離せません。
全米女子アマ優勝によって、得られた権利は非常に大きいのです。

まずは、アマチュア大会への出場権利。
2023年-2032年「全米女子アマチュア」
2023年「全米女子ジュニア選手権」
2023年「オーガスタナショナル女子アマチュア」

そして、プロ、海外メジャーへの出場権利。
2023年「全米女子オープン」
2023年「シェブロン選手権」、「AIG女子オープン」、「アムンディ エビアン選手権」(アマチュアであることが条件)

全米女子アマ優勝の快挙により、2022年も、国内プロツアー、東海クラシックとマスターズGCレディースへの推薦出場が決まっています。
また、日本女子オープンへの特別承認もあり出場です。

激戦が予想される2023年JLPGAプロテスト

そもそもが激戦のJLPGAプロテストです。
2022年のプロテストは、2004年生まれの高校3年生が受験可能。
2023年は、2005年生まれの選手が資格を見たし、大挙して受験することが予想されます。

2019年のプロテストから、規定が変わり、現役の高校3年生が受験可能となりました。
とは言え難関ですので、簡単に現役高校生の合格は難しい。
一方で、現役高校生プロとなった選手の活躍には、目を見張るものがあります。

2019年度プロテスト高校生合格者
山下美夢有、笹生優花、西郷真央
2020年度プロテスト高校生合格者
佐久間朱莉、岩井明愛、内田ことこ、岩井千怜、桑木志帆
2021年度プロテスト高校生合格者
尾関彩美悠、佐藤心結、竹田麗央、小林夢果、櫻井心那、川﨑春花

まだ推測の域を出ませんが、2023年のプロテストは、少なくとも5人以上。
もしかすると、10人近くの高校生が合格するかもしれません。

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