女子ゴルフ JLPGA2022年第2回リランキング争い

女子ゴルフはシーズン中に2回のリランキングがあります。これは前年末に行われたQTランキングによる出場順位を、ツアーでの実績を加味して途中2回見直しを行うもの。第1回のリランキングはニッポンハムレディスで決定し、第2回リランキングは、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで決定です。

第1回リランキングについては下記で書いています。
リランキングの規定や詳細、決定までの過程はこちらでご確認ください。

【決定】2022 第1回 JLPGA リランキング
女子ゴルフ2022シーズン前半戦の戦いは、ニッポンハムレディスで一区切り。第1回リランキングの順位が確定し、後半戦、第2回リランキングまでの出場優先順位が確定しました。リランキングの結果と、その内容について解説します。

更新記事ですので、興味のある項目は、目次からジャンプできます。

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日本女子プロゴルフ選手権終了時の暫定リランキング

第2回リランキングが実施されるのは、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン。
日本女子プロゴルフ選手権終了時で言えば、残り2戦となります。
9月11日時点での、暫定リランキングをランキング順に見てみます。

順位氏名獲得ポイント試合数MR1stQT
1黄 アルム722.95pt221716
2ささき しょうこ549.45pt26243
3佐藤 心結544.18pt27261011
4福田 真未470.28pt223228
5後藤 未有446.72pt2734617
6川﨑 春花429.81pt11366562
7阿部 未悠428.57pt27371123
8佐久間 朱莉414.19pt2738414
9永井 花奈407.40pt2540841
10小倉 彩愛406.44pt27411612
11岸部 桃子405.61pt2442522
12葭葉 ルミ372.52pt27441725
13桑木 志帆340.01pt2747713
14岩井 明愛335.48pt16483070
15安田 祐香318.61pt25501320
16石川 明日香307.95pt255392
17内田 ことこ292.16pt25552226
18上野 菜々子291.40pt27562730
19沖 せいら284.97pt24571235
20天本 ハルカ280.77pt27581932
21金田 久美子267.28pt15591887
22林 菜乃子265.03pt236014
23河本 結260.37pt276126
24木下 彩258.97pt2562159
25石井 理緒255.23pt27632010
26吉本 ひかる248.10pt24654138
27尾関 彩美悠247.48pt16662858
28リ ハナ243.52pt276731
29浜崎 未来242.56pt14685451
30川岸 史果241.87pt2769213
31竹内 美雪233.08pt26703236
32大出 瑞月219.86pt2771234
33横峯 さくら216.95pt21743621
34辻 梨恵211.82pt147525157
35木戸 愛198.28pt20762950
36福山 恵梨195.78pt2477247
37竹田 麗央185.60pt127950133
38脇元 華185.22pt16804279
39蛭田 みな美163.71pt22813445
40鶴岡 果恋162.62pt268244
41工藤 遥加156.03pt26834733
42高木 萌衣149.17pt25845129
43権藤 可恋141.96pt118658198
44松森 彩夏123.73pt27883937
45大城 さつき119.02pt25893816
46工藤 優海110.93pt24944740
47泉田 琴菜109.27pt109552134
48櫻井 心那105.00pt397140117
49成澤 祐美102.07pt99856124
50山城 奈々98.48pt12994068

今回の表では、暫定リランキングが第1指標になっています。
そして、昨年のQT順位、第1回リランキングの順位(1st)も独自に加えました。
これにより、昨年末のQTから第1回リランキングの順位、現時点での順位を確認できます。
ちなみに、MRとは、2022シーズンのメルセデスランキングの順位です。

今季からメルセデスランキングによってシード権は決まります。
そのシード権獲得ラインは独自試算ですが、495.61ポイントです。(※独自試算)
その意味からは、黄アルム、ささきしょうこ、佐藤心結の3選手は既にシード当確です。

第1回のリランキングからジャンプした選手

これは、暫定リランキング6位になっている、川崎春花さん。
メジャーで初優勝をしたので、それまでの、29.81ポイントに400ポイントを加算。メジャーに優勝したので、既に複数年シードを獲得しています。

その他では、阿部未悠、小倉彩愛、葭葉ルミ、岩井明愛といった選手がリランキングを上げています。併せて暫定でシード圏内ですが、年間でのシード権ポイントにはまだ届いていません。
このまま順調に終盤戦でポイントを重ねれば、シード権に届くペースです。

また、当初はQT、そしてリランキング対象選手でしたが、優勝選手は以降の試合に出場できますので、リランキングの対象から外れます。

※岩井千怜、セキユウティン、川﨑春花、尾関彩美悠の各選手が該当します。

第2回リランキングで目指す順位

秋にかけては日照時間の関係で出場人数が絞られる試合が出てきます。
JLPGAツアーの基準は、108人出場が多いですが、秋は96人の試合もあります。
シード選手、主催者推薦選手などを考慮すると、目指す順位は30位(25位)相当となります。

厳密に言えば、108人出場試合ではJLPGA枠が90人、96人出場の試合では、JLPGA枠が80人となるので、シード選手50名※とシード圏外から初優勝を飾った選手を除いた数が単純計算でリランキングで出場できる枠ということになります。

シード選手(永久シードを含む)が、必ずしも、全試合に全選手出場とも限らないので、その辺りは各大会に拠ります。

そこで、暫定リランキング30位近辺を見てみると、かなりの激戦です。
ちなみにリランキングに関わる2試合は両方とも3日間競技。
優勝でのポイントは200で、10位だと41ポイントになります。
関係する選手にとっては、1打たりとて無駄にはできません。
一方で、川崎春花さんのように、優勝ともなれば一気に抜け出します。

※2022年は変則でシード選手が53名います。こちら

【直前】第2回リランキング当落線上争い

リランキング後の試合と出場人数は以下の通りとなっています。

スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 108名
富士通レディース 2022 96名
NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 108名
樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 96名
TOTO ジャパンクラシック 78名(別途の出場資格)
第38回伊藤園レディスゴルフトーナメント 96名
第41回大王製紙エリエールレディスオープン 96名
JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 40名(別途の出場資格)

108人出場の2試合ではJLPGA枠が90人、96人出場の4試合では、JLPGA枠が80人となるので、シード選手50名※を除いた数が単純計算でリランキングで出場できる枠ということになります。
※2022年は、変則的ですが、厳密にはシード選手が53人います。
※シード圏外から初優勝を飾った選手も3人います。

こういった条件から、リランキングは30位(25位)以内が目安となる訳です。
それでは、第2回リランキング直前の当落線上状況を確認してみます。

順位氏名獲得ポイント試合数
25木下 彩258.97pt26
26石井 理緒258.83pt28
27リ ハナ252.86pt28
28吉本 ひかる248.10pt25
29浜崎 未来242.56pt14
30大出 瑞月233.36pt28
31竹内 美雪233.08pt27
32横峯 さくら222.45pt22
33辻 梨恵211.82pt15
34木戸 愛201.18pt21
35福山 恵梨195.78pt25
36竹田 麗央185.60pt12
37脇元 華185.22pt17
38蛭田 みな美177.21pt23
39鶴岡 果恋162.62pt27
40工藤 遥加156.03pt27
41高木 萌衣149.17pt25
42権藤 可恋141.96pt11
43松森 彩夏123.73pt28
44大城 さつき119.02pt26
45工藤 優海110.93pt24
46泉田 琴菜109.27pt10
47櫻井 心那105.00pt3
48成澤 祐美102.07pt9
49山城 奈々98.48pt13
50藤本 麻子93.86pt24

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンは3日間大会ですので、優勝は200ポイントです。
この試合に出場が叶うのか、また、上位に入りポイントを稼ぐことができるのかも勝負。
出場選手の成績、試合後の順位、ポイントとにらめっこ状態になりそうです。

3日間大会のメルセデスポイントは、優勝で200ポイント、10位で41ポイント。
仮に下位で終わった場合、40位で4.8ポイント、50位では、3ポイントとなります。

最新の暫定リランキング全体は、こちらから確認してください。

【決定】第2回リランキング

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンの結果を持って、第2回リランキングが確定しました。
解説をつけましたので、改めて別立ての記事にしています。

【決定】2022 第2回 JLPGA リランキングを解説
女子ゴルフJLPGAツアーでは、シード選手以外の出場優先順位を決めるため、QTと2回のリランキングが実施されます。2022年シーズン第2回目リランキングの結果とその解説です。ツアー終盤戦への出場資格、出場優先順位とシード権獲得争いに大きく関連します。

リランキングとメルセデスランキングの関係

例えば、安田祐香さんで言えば、暫定のメルセデスランキングは52位。
※東海クラシック終了時。
既に327.94ポイントを獲得していますが、暫定のリランキングは15位。
第2回リランキング通過はほぼ確定で、終盤戦の出場権は大丈夫です。

一方で、シード権獲得までは、200ポイント近くが必要になる計算です。
ですから、リランキングで30位以内に入ったとしても、それは、終盤戦の出場権が確保されたという意味だけなので、シード権を獲得するには、ポイントを積み重ね、シーズンを通した出場権を持っているシード選手を含めた戦いになるということです。
※日本女子オープンとTOTOジャパンクラシックは、別基準の出場権となっています。

メルセデスランキングとシード権について

メルセデスポイント、メルセデスランキングについては以下で書いています。
順位に対するメルセデスポイントの確認もできます。
大王製紙エリエールレディス終了時に、ポイント50位までがシード権獲得となります。

2022 女子ゴルフ メルセデスランキングとポイント制
2022年のシーズンから女子ゴルフの指標が、賞金獲得額からポイント制を基本としたメルセデスランキングに完全移行されます。20-21シーズンは併用の移行期間だったのですが、ポイント制で何が変わるのか、試合毎のポイント配分テーブル、配分方法を解説しています。

何しろ試合に出て、予選を通過し、初めてポイントを獲得できます。
シーズンも後半戦に入り、ポイントや順位が濃密になってきています。
リランキング対象選手、まずは第2回リランキングをクリアして、終盤戦の出場権を確保したいところです。
特に50位以内のシード権獲得が大きな目標となると思います。

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【試算と結果】2023シード権に必要なメルセデスポイント
2022シーズンから、女子ゴルフのシード権はメルセデスポイントに一本化されました。従来の賞金シードとは違う、また、昨シーズンは20-21の統合シーズンであったこともあって、2023年のシード権獲得ラインが見えづらくなっています。試算を行ないましたので、参考指標の1つとしていただければと思います。

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