インターナショナルクラウン 2023

女子ゴルフの国別対抗戦、ハンファ・ライフプラス・インターナショナル・クラウンが5年ぶりに開催。世界ランキング上位8か国の対抗戦となり、日本は第3シードとして出場。畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花、渋野日向子の4選手が代表です。

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インターナショナルクラウン2023 大会概要

大会名:ハンファ ライフプラス インターナショナルクラウン
開催日程:2023年5月4日~5月7日
開催コース:TPCハーディングパーク (カリフォルニア州)
賞金総額:2,000,000US$

インターナショナルクラウン2023 競技方法

先ずは、出場8か国が2つのプールに分かれて、予選ラウンドを3日間行います。

初日から3日目が予選ラウンドで、各チーム4人が2ペアに分かれ、フォアボール(ベストボール)方式で勝敗を競います。そして、AとB各プールの上位2か国が最終日の準決勝、決勝、3位決定戦に進み、最終日のみ、シングルス2試合とフォアサム1試合と予選とは違ったフォーマットで戦い、世界一を決めることになります。

インターナショナルクラウン2023 出場国と出場選手

世界ランキング(ロレックスランキング)を基に、上位8か国が参加です。
世界ランキングの順位が少ない選手ほど以下の通り、上位シードとなっています。
国別シード順と出場選手です。

1位:アメリカ(ネリー・コルダ、レキシー・トンプソン、リリア・ヴ、ダニエル・カン)
2位:韓国(コジンヨン、キムヒョージュ、チョンインジ、チェヘジン)
3位:日本(畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花、渋野日向子)
4位:スウェーデン(リン・グラント、マヤ・スターク、マデレーン・サグストロム、アンナ・ノルドクビスト)
5位:イングランド(ジョージア・ホール、チャーリー・ハル、ジョディー・エワート・シャドフ、ブロンテ・ロー)
6位:タイ(アタヤ・ティティクル、パティ・タバタナキット、モリヤ・ジュタヌガーン、アリヤ・ジュタヌガーン)
7位:オーストラリア(ミンジー・リー、ハナ・グリーン、ステファニー・キリアコウ、サラ・ケンプ)
8位:中国(リン・シユ、イン・ルオニン、リュウ・ユー、リュウ・ルイシン)

ここでの注目は、出場選手を決定する際の世界ランキングと現在の調子が必ずしも一致しない点です。
例えば、直近の大会となったJMイーグルLA選手権では、ハナ・グリーンが久し振りに優勝。
中国のリン・シユがプレーオフで惜敗の2位となっています。
ですから、数年前のようにアメリカ、韓国が2強ではなく、拮抗した戦いになると思われます。

尚、世界ランキングは基本、過去2年間のポイント積み重ねで算定されています。
日本代表で言えば、4番手は、山下美夢有、西郷真央の両選手に権利がありましたが、辞退したため、渋野日向子さんが繰り上がりで4番手の出場となりました。
これで、LPGAツアーを主戦場とするシード4選手が揃うことになり、これは過去に例がなく、最強布陣ではあります。

【最新】女子ゴルフ世界ランキング、ロレックスランキング
女子ゴルフの世界ランキングは、ロレックスがメインスポンサーとなり設定されています。。2006年2月に第1回のランキングが発表されました。この記事では主に日本人選手変動のトピックスごとに、更新をしています。

※イングランド代表はジョージア・ホール、チャーリー・ハルの両選手が直前にて欠場となり、出場選手が変更となっています。

インターナショナルクラウン2023 放送予定

WOWOWで放送がされます。日本の対戦とともに事前確認します。

日本は初日がタイ、2日目がオーストラリア、3日目が韓国と対戦です。

WOWOWの放送予定は以下の通りです。いずれもWOWOWライブ。

大会初日:5/5(金・祝)午前7:00
大会2日目:5/6(土)午前7:00
大会3日目:5/7(日)午前7:00
大会4日目:5/8(月)午前7:00

尚、放送予定は変更となる場合がありますので、最新の情報で確認してください。

インターナショナルクラウン2023 大会初日

大会初日は、AとB各プール、各国2ペア4ボールのマッチプレーが行われました。結果は、

まずは、日本チームは2試合とも惜敗でポイント獲得ならずでした。

笹生優花・古江彩佳 VS タバタナキット・ティティクル(1UP)
畑岡奈紗・渋野日向子 VS モリヤ、アリヤジュタヌガーン姉妹(2UP)

良い結果とは言えませんが、戦前の予想通りですが、各マッチとも接戦です。
例えば、強豪韓国チームですが、オーストラリアに2敗でポイント獲得ならず。
アメリカチームも中国と1勝1敗で1ポイントを分け合っています。
各プールとも明日は2試合目となり、日本は、オーストラリアと対戦です。

大会初日を見る限り、ピンは振られていますが、グリーンは止まりやすい状況です。
ペアでコミュニケーションを取りながら、バーディーを狙っていくアグレッシブな戦略が求められます。

インターナショナルクラウン2023 大会2日目

大会2日目の結果は、事前の予想を覆す内容となりました。

日本が入っているプールB。2日目は1分け1敗で合計0.5ポイント。

一方で、タイが連日の2勝で4ポイント、オーストラリアも3.5ポイントを獲得し、この2か国がプールBから準決勝に進むこととなりました。

ペアの組み合わせを、畑岡・古江ペア、笹生・渋野ペアと組み換えて臨んだ日本は、残念ながら予選敗退。また、驚くことに、プールBの本命と目された韓国が連日の連敗でポイント獲得ならず、日本とともに予選敗退となりました。

3日目は予選最終日。準決勝への道が絶たれた日本と韓国の試合が行われます。
日本は2日間とも決して悪くはないのですが、惜敗の今大会。

最後まで良いプレーを見せて欲しいと思います。

ちなみにプールAはアメリカとスウェーデンが順当に勝ち上がっています。

インターナショナルクラウン2023 大会3日目

日本にとっては、既に予選敗退が決まっての3日目。
一矢を報いるためにも、強豪韓国との対戦に臨みましたが、2戦とも敗戦となりました。
常に先行する韓国を追いかける苦しい展開でしたが、勝ちは叶わず、大会を通しては、2日目に獲得した引き分け1試合の0.5ポイントのみで終戦となりました。

シード順では上位の韓国と日本が敗退したプールBからは、タイとオーストラリアが準決勝に進み、プールAからは順当にアメリカとスウェーデンが勝ち上がりました。

インターナショナルクラウン2023 大会最終日

大会最終日は、午前中に準決勝。午後から決勝と3位決定戦が行われました。

プールAから勝ち上がったスウェーデンはプールBのオーストラリアに敗戦し、同じく、アメリカはタイに敗戦。決勝はオーストラリアとタイ、両国ともプールBから勝ち上がった国となりました。

決勝と3位決定戦の結果は以下の通りです。

タイ強し!ジュタヌガーン姉妹は交互に打つフォアサム方式でも中盤以降、怒涛のバーディー奪取で勝ち、ティティクルは戦前の予想通りに、また、タバタナキットも今回は絶好調時を思わせるプレーで圧倒しました。

国別のランキングでは、必ずしも上位ではなかったタイですが、勝負強さが光りました。
エース格で近年の調子が良かったティティクルはもちろん、タバタナキットはメジャーのANAインスピレーション優勝以降、目立った活躍はなかったのですが、ここへきて素晴らしいプレーでした。
そして、ジュタヌガーン姉妹もこの試合は全勝。圧倒的な強さを見せ、妹のアリヤはMVPに輝きました。

3位決定戦は接戦となりましたが、2勝1敗、最後のペアマッチでコルダ、カンペアがオーストラリアを振り切って勝ちました。

敗れたオーストラリアもツアー未勝利の若手、キリアコウ選手の好調さが目立ち、遅くない時期にLPGAツアーで勝利をするのでは?と思わせる内容でした。

日本は予選ラウンドで引き分けの0.5ポイントの獲得のみとなり、残念ながら8位。
しかし、今大会の各国のプレーを見ると、実力的には拮抗していたと思います。
この週で調子が良かったチームが勝ち残ったという印象です。

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