2022年のアース・モンダミンカップで念願のプロ初優勝を遂げた木村彩子さん。そのゴルフ歴やプロ入り後の成績、クラブセッティングや師弟関係。契約関係から自身が発信しているインスタやツイッターの情報をまとめました。
木村彩子のプロフィールとゴルフ歴
生年月日:1995年11月2日
出身地:大阪府枚方市
ゴルフを始めたのは、10歳からで、きっかけは、お父さんに連れられて観戦した、伊藤園レディス。
そこで宮里藍さんの姿を見て、ゴルフを始めます。
出身は大阪府ですが、少なくともジュニアゴルファーとして試合に出場する頃には、千葉県が実家となっていましたね。
アマチュア時代の戦績がこちら。
ジュニアとしての初優勝は、2011年の千葉県女子ゴルフ選手権で、同年には、千葉県ジュニアゴルフ選手権で優勝しています。
一方で、それ以降も全国区での優勝など、輝かしい戦歴はありません。
プロテスト受験は、2014年のこと。
しかし、1回目のプロテストには失敗。
昨今であれば、2回目での合格を目指し、日夜練習に励むという選手も多いかと思います。
しかし、木村さんは、まずはゴルフから離れました。
2ヵ月ほど実家にいましたが、何をするでもない生活の中、お母さんから働きに出ることをすすめられ、実家の浦安市から通える、東京駅八重洲口にある中古ゴルフショップでアルバイトを始めます。理由は、時給が千葉より高いためです。
当然、身長155㎝、18歳の女子が店員でいても、普通のアルバイトと思われ、お客さんから話しかけられることもありません。
ここで、店長が一計を思いつきます。
木村さんに首から「ベストスコア67」という札を下げさせました。
すると効果はてきめんで、お客さんからも話しかけられるようになり、当然のことながら、まだ若いからプロを目指すように勧められます。
ここで決心をした木村さんは、4月以降で猛練習を積みます。
そして迎えた、2015年、2度目のプロテストを6位で合格。
JLPGA会員87期生となりました。
※プロフィールとゴルフ歴等は、木村さんの公式HPとJLPGAのプロフィールを基にしています。
木村彩子プロ入り後の成績
現在ではプロテストの時期も異なるのですが、私が木村さんを認識したのが、新人戦、加賀電子カップでのことでした。
87期生の大会で、新人戦優勝は、篠原まりあ(当時真里亜)さん。
篠原さんは強豪沖学園出身で、九州いや全国区のアマチュアとして名を知られた存在だったので、ここは順当な勝利だったかもしれません。
そんな中、自分が興味を持った87期生は、アマチュア時代からショートゲームが上手かった、森美穂さん、そして、新人戦で良いスイングをしているなと感じ、印象に残ったのが、高木萌衣さんと木村彩子さんだったのです。
2016年から2017年はステップアップツアーが主戦場。
その後、2017年末のQTで47位となり、2018年は、レギュラーツアーが主戦場に変わってきます。
当初のQTランキングは低かったものの、ヨネックスレディスやセンチュリー21レディスでは2位と健闘。リランキングもクリアしていき、最終的には賞金ランキング43位で初のシード権を獲得します。
さて、シード選手として臨んだ、2019年シーズンですが、ここは苦戦しました。
2019年と言えば、女子ゴルフに黄金世代旋風が巻き起こった年です。
1998年度生まれの女子プロゴルファーが次々と初優勝を重ね、渋野日向子さんは、全英女子オープン優勝と言う快挙を成し遂げた年です。
木村彩子さんは、賞金ランキング76位でシード権を離してしまいます。
しかし、年末のQTで奮起。
統合となった、2020-21シーズン。迎えた日本女子プロゴルフ選手権。
ここで優勝を争った中で2位となり、多くのゴルフファンに名を知られる存在となります。
その後も予選落ちが少ない、安定した成績で着実に賞金ランキングをキープしていきます。
そして、また、注目を浴びたのが、2021年のスタンレーレディス。
木村さんは、優勝を争うプレーオフにまで残ります。
他の3人が、渋野日向子、ペソンウ、当時高校生アマチュアだった、佐藤心結。
ここでは敗れてしまいますが、経験値が初優勝にも活きることになります。
そして迎えた、2022年シーズン。
序盤は、ダイキンオーキッドレディスとアクサレディスで、TOP10入り。
初優勝が狙える選手の1人として名前を挙げられる存在となった中、今回、初優勝を手にしました。
木村彩子 ゴルフの強み
デビュー当時から、そのスイングバランスには定評がありました。
武器は、フェアウェイキープとパーオン率。
いわゆる、ショットメーカーというカテゴリーに入る選手です。
課題の1つがパッティングでした。
そんな中、木村さんのスイングに注目していたプロコーチがいました。
鈴木愛さんらを指導した、南秀樹コーチで、2018年のサロンパスカップで木村さんのプレーを観察します。
見られる側だった木村さんは、何故?という気持ちが強かったと思います。
それでも、シードを陥落した、2019年シーズン終わりから、木村さんは南コーチの指導を受けるようになります。
そして、20-21シーズンでは、シード権に復帰し、今回の優勝までたどり着きました。
2022年、優勝時までの主なスタッツ
ドライビングディスタンス 228.30 83位
パーオン率 65.9091 34位
平均パット数(パーオンホール) 1.8042 18位
平均パット数(1ラウンド当たり) 29.5455 44位
パーセーブ率 83.9646 31位
パッティングがプロ入り当初は、非常にランキングが低いスタッツでした。
それが少なくとも平均以上にはなってきた。
持ち前のステディーなショットを活かしながら、アース・モンダミンカップで勝ち切りました。
木村彩子 アース・モンダミンカップでの勝利の鍵
2022年のアース・モンダミンカップは、例年と違い、耐えるゴルフを強いられた大会でした。
何せ、4日間中、3日間が強風です。
そんな想定は、されていないので、ラフは80mmから100㎜あります。
そして、ファーストカットが無いというセッティングです。
強風でフェアウエイに着弾した球も、傾斜で流され、ラフに行く選手が多数。
そうなると、パーセーブも難しく、軒並み選手がスコアを落としていく展開でした。
木村さんは、強風となったセカンドラウンドからは、ハーフショットを多用。
抑えた球でグリーンを狙っていきました。
3日目はパッティングが決まらず、首位に6打差、-1の9位から。
迎えた最終日は、南秀樹コーチ、そして同門でキャディーを務める、坂口悠菜さんらと練ったプランは、前後半で2つづつ伸ばし、-5でフィニッシュしようというもの。
1打目標には届かなかったものの、上位陣で3つスコアを伸ばせたのは強かった。
チップインバーディーやクラッチパットも決めていましたが、何と言っても、やはりフェアウェイキープとパーオンが高いレベルで達成された勝利と言えると思います。
木村さんの趣味の1つが車です。
現在は、マセラティ社のSUV、レヴァンテを所有。その他、スポンサーのネッツトヨタ千葉から、アルファードを車両提供されています。
一方で、今回の優勝で獲得した5,400万円の使い道を聞かれ、「車の購入」と答えました。狙っているのは、BMW「M8」のようです。
木村彩子 契約関連のまとめ
まずは、スポンサー関連です。
所属先は、富山常備薬で、2019年からの契約です。
その他、主な契約、スポンサーは下記の通りです。
ゴルフクラブ:キャロウェイ(2022年より契約)
ゴルフシューズ:PUMA
ゴルフウェア:FILA
ゴルフ用品:KASCO
その他スポンサー、長瀬産業、ネッツトヨタ千葉、新鎌ヶ谷駅前クリニック、日本橋すし鉄
契約及び、スポンサー関連は、2022年6月時点の情報です。
木村彩子クラブセッティング
アース・モンダミンカップで初優勝を飾ったクラブセッティングです。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ エピック SPEED(9度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー エボリューション7(重さ50g台、硬さS)
フェアウェイウッド:キャロウェイ エピック SPEED(3番+13.5度)、ローグ ST フェアウェイウッド トリプルダイヤモンド(5番18度)
ユーティリティ:キャロウェイ APEX UW(19度)、ピン G425 ハイブリッド(4番22度、5番26度)
アイアン:キャロウェイ APEX 2016年モデル(6番~PW)
ウェッジ:キャロウェイ JAWS FORGED(52度)、グローブライド オノフ フォージドウェッジ(58度)
パター:オデッセイ メタルXミルド #2
ボール:キャロウェイ クロムソフト X
2022年からキャロウェイ契約プロとして戦っている木村さんですが、注目はアイアン。
APEX 2016年モデルを使っていて、さすがに新品はヘッド自体がメーカーでも、希少。そのため、木村さん自ら中古ショップで手に入れたものにシャフトを差し替えてもらっています。
参考記事
木村彩子 公式HPとSNS
木村彩子さんの公式HPはこちら。
SNSですが、インスタの更新が時々で、一応、ツイッターもあります。
この投稿をInstagramで見る
今回の優勝については、こちらのFacebookにてご報告されています。
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