ゴルフ5レディスも、2022年は、アルペングループ創業50周年記念大会として開催。今回は、非常に戦略的な千葉県にある、ゴルフ5カントリー オークビレッヂで開催されます。出場選手、テレビ放送などの見どころから確認してみましょう。
ディフェンディングチャンピオンは、三重県開催で、吉田優利さんですね。
最終日までの激闘の模様は、目次から飛んでください。
ゴルフ5レディス2022 大会概要
大会名称:アルペングループ創業50周年記念大会 ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント
開催コース:ゴルフ5カントリー オークビレッヂ (6,465 Yards/Par 72)
開催期間:9月2日~9月4日
賞金総額:10,000万円
優勝賞金:1,800万円
出場人数:108人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 50位タイまで (予定)
主催株式会社:アルペン
大会URL:こちらです。※専用のYoutubeライブ配信あり。
ゴルフ5レディス2022 放送予定
テレビ放送とインターネット中継を中継日時順に。
独自のライブ中継は公式サイトから見てください。
ゴルフ5レディス2022 テレビ放送
9月3日(土) 7:45~11:45(LIVE) ゴルフネットワーク
9月3日(土) 16:00~17:00(LIVE) BSテレ東
9月4日(日) 7:45~10:15(LIVE) ゴルフネットワーク
9月4日(日) 13:00~15:30(LIVE) BSテレ東
※再放送除く
ゴルフ5レディス2022 インターネット配信
公式、GOLFTV・DAZNです。
9月2日(金) 11:30~16:30(LIVE)
9月3日(土) 12:00~17:00(LIVE)
9月4日(日) 10:00~15:30(LIVE)※表彰式終了まで
ゴルフ5レディス2022 出場選手とペアリング
出場選手とペアリングが発表になりました。こちら。
注目組は、この辺りでしょうか?なかなか上手いこと組み合わせたなという印象です。
9組 09:20 @吉田鈴、岩井明愛、ペソンウ
10組 09:30 鈴木愛、小祝さくら、堀琴音
11組 09:40 三ヶ島かな、川満陽香理、笠りつ子
12組 09:50 イナリ、植竹希望、菊地絵理香
13組 10:00 岩井千怜、山下美夢有、有村智恵
14組 10:10 西村優菜、西郷真央、原英莉花
15組 10:20 勝みなみ、柏原明日架、青木瀬令奈
16組 10:30 吉田優利、稲見萌寧、穴井詩
17組 10:40 安田祐香、高橋彩華、申ジエ
それで、今回、最も注目しているのが開催コースです。
ゴルフ5カントリー オークビレッヂですが、数年前までは、「オーク3兄弟」ではないですけど、普通に、オークビレッヂ、グレンオークスCC、オークヒルズCCと兄弟コースだったように記憶しています。そこをアルペンが買って名前が変わったと思います。※記憶違いあれば申し訳ない。
しかし、オークビレッヂだけは、実際にラウンドすることはありませんでした。
理由は、めっちゃ難しいという感想が非常に多かったからですね。
デズモンド・ミュアヘッド設計なのですが、良く言えば戦略的。
特にバンカーやグリーンは要注意なホールも多くて、確か物凄い段差と傾斜のグリーンがありました。
※2mのパットでも、少し強いとグリーン外やバンカー、池に入ってしまうような。
ですから、シングルプレイヤーが行っても、普通に100叩いてしまうようなコースという印象です。
それを面白いと感じるか、いや、もう結構と感じるかは人次第ですが、綺麗は綺麗です。
※予約サイトのクチコミと、実際にプレーした人の感想に、結構な開きがあると感じます。
そのコースをトップの女子プロゴルファーがどうやってプレーするのか興味があります。
ゴルフ5レディス2022 大会初日
さて、久々、ゴルフ5カントリー オークビレッヂでの大会初日。
コースはやっぱり、難しいと思いますよ、普通に。
テレビ放送では放映されるかどうか、わからない前半の5番ホール。
池の向こう側が、「フェアウェイで浮島」になっています。
一般ゴルファーの、スライサーやチーピン持ちだったら、(*´Д`*)ってなるところですね。
それでも、上位選手は難なく通過していきます。
※下位選手は池に落とす選手も多々でしたが。
それと、これは名物の17番、パー3。
ティーイングエリアから見た景色。
もう少し、寄りだと、
グリーンを取り囲むバンカー(特に左)が、入れたら絶対ダメなやつで、しかも、右奥に乗ったら最悪というレベルで、グリーン全体傾斜と初日のピンポジ。
凄く大きな3段グリーンなのです。初日は2つ目の段の狭いところ。
右奥に乗るとグリーン上で止まらないので、グリーンからでもピンは狙えません。
そんな狭いエリアなのですが、一流プロにかかると、
ベタピン3発。凄いですねぇ。
さて、と言うことで難しいと思う初日が終わったのですが、さすがの上位陣。
POS | PLAYER | SCORE | TODAY | 1R | 2R | 3R |
1 | 勝 みなみ | -9 | -9 | 63 | ||
2 | セキユウティン | -6 | -6 | 66 | ||
3T | 福田 真未 | -5 | -5 | 67 | ||
3T | 原 英莉花 | -5 | -5 | 67 | ||
3T | 申 ジエ | -5 | -5 | 67 | ||
3T | 若林 舞衣子 | -5 | -5 | 67 | ||
7T | 藤本 麻子 | -4 | -4 | 68 | ||
7T | ユン チェヨン | -4 | -4 | 68 | ||
7T | 横峯 さくら | -4 | -4 | 68 | ||
7T | 小倉 彩愛 | -4 | -4 | 68 | ||
7T | 堀 琴音 | -4 | -4 | 68 |
さすがに、勝ちゃんの-9は、他のプロからしたら、「それはやってない」レベル。
大会コースレコード新記録です。
やっぱり、こういったコースに来ると、上下の差が大きく縦長の展開です。
全体のスコアがこちら、2日目のペアリングがこちらです。
ゴルフ5レディス2022 大会2日目
初日の勝みなみさんのスコアが衝撃過ぎて、どうなるかと思った2日目。
まずは、リーディングの上位陣、全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | TODAY | 1R | 2R | 3R |
1 | 勝 みなみ | -10 | -1 | 63 | 71 | |
2 | 吉田 優利 | -9 | -8 | 71 | 64 | |
3T | 成澤 祐美 | -8 | -6 | 70 | 66 | |
3T | 高橋 彩華 | -8 | -5 | 69 | 67 | |
3T | 小祝 さくら | -8 | -5 | 69 | 67 | |
3T | 原 英莉花 | -8 | -3 | 67 | 69 | |
7T | 西郷 真央 | -7 | -5 | 70 | 67 | |
7T | 阿部 未悠 | -7 | -5 | 70 | 67 | |
7T | 申 ジエ | -7 | -2 | 67 | 70 |
2日目は、足踏みしたものの、勝みなみさんが首位キープ。
猛然と追い上げてきたのが、吉田優利さんですね。
8バーディー、ノーボギーの64。
大会前から、私が「オークビレッヂは難しい」と言い続けているのが、嘘と思われる。
それでも、本当に難しいのです。
例えば、千葉県ではパナソニックオープンをやる浜野より難しいし、近郊という意味では、三菱電機レディスをやる武蔵丘よりも本当に難しいのです。
好スコアが出る要因の1つは、グリーンコンディションですかね。
夏ということもあって、スティンプ 10 1/2 コンパンクション20.5。
グリーンをアイアンで狙えば、ピタッと止まる。
もちろん、技術ありきですが、その部分は大きいと思います。
ゴルフ5レディス2022 優勝争いのポイント
最終日は、この混戦状況なので、誰がどのくらいのスコアで勝つのか予想もできません。
ピンポジでも相当に変わると思います。
18番とか右奥に切られたら、ほぼバーディーは無いんじゃないかと思います。
優勝争いをするであろうペアリング。全体がこちら。
11組 09:40 原英莉花、小祝さくら、高橋彩華
12組 09:50 成澤祐美、吉田優利、勝みなみ
実力者も多いですが、ルーキーもいる。
もちろん、これより下から爆発的スコアが出ることもあります。
逆にボギーで収まらず、一瞬でダボやトリも出てしまうコースです。
今大会ならではの珍しい光景は、吉田優利、鈴姉妹のショット。
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ゴルフ5レディス2022 大会最終日
大会最終日の朝は濃霧のため、スタートが1時間20分遅れました。
これが、大混戦となる最終日の序章だったかもしれません。
史上まれに見る大混戦だった最終日
何せ、序盤からの混戦は凄まじいものがありました。
午後に入ったくらいの上位陣。
何と言うか、首位に7選手が並んでいて、3打差以内に19人での優勝争い。
それから、5分ごとに順位が入れ替わような展開となったのです。
それを演出したのが、やはり、オークビレッヂが持つ罠でしたよね。
上位陣のホールバイホールを見ると、激選の痕が見えます。
序盤は、第2組スタートの尾関彩美悠、第3組スタートの堀琴音、そして、第6組スタートの菅沼菜々と、笑顔もいっぱいにスイスイと伸ばしました。
そして、クラブハウスリーダーが-11で確定してからが、本当の勝負でした。
不死鳥のような優勝はセキユウティン
上位に入った選手は、軒並み13番でバーディー、そしてセキユウティンさんは渾身のイーグル。
実はこの時点で-13となり、単独首位に躍り出ました。
しかし、初優勝は簡単では無いですね。
最終日に難関となった、14番と15番で3つ落とし、首位を陥落します。
特に15番はOBを打ってのダボなので、普通は、サンデーバックナインのダボは命取り。
それでも、16番、17番と不死鳥のようにバーディーをもぎ取りました。
普段は穏やかなプレーをするセキユウティンさんが、珍しくガッツポーズ連発。
この試合、そして優勝にかける想いが相当に強かったと見えました。
最終的に-12でホールアウトしてクラブハウスリーダー。
最終組やその前の選手にもチャンスはありましたが、いかんせん空気が重い。
これは決まったかと思いきや、吉田優利さんが17番、ロングパットを決め会心のバーディー。
最後は、セキユウティン、吉田優利の2選手によるプレーオフで、2ホール目。
セキユウティンさんがバーディーを奪取し、ツアー初優勝を飾りました。
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(天候:晴れ 気温:29.7℃ 風速:1.3m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/3フィート コンパクション:20.5mm》
悔しい吉田優利 でも勝負は時の運
プレーオフに入ったとき、多くは吉田優利さんが優勢と見たと思います。
実績も実力もありますし、事実、セキユウティンさんは、頭の中が真っ白でした。
惜しかったのが、プレーオフ1ホール目。
ティーショットを右に曲げ、何とか3オンしたセキユウティンさんに対して、吉田さんはパーオン。
段の下からの簡単ではないパッティングでしたが、ここから3パットのボギー。
本戦の18番では、同じような位置からタップインパーを決めています。
強いて言えば、そこで流れが変わったかもしれません。
しかし、プレーオフまで持ち込んだ本戦のプレーは強かった。
この気持ちを来週のメジャー、選手権に向けてくれることを祈るばかりです。
「最終ホールで、バーディーパットをショートしてしまったから、ちょっと強めにストロークした。でも、狙ったところへは打てたと思います。確かに、3パットはよくない。でも、攻め続けた結果。仕方ないですね」。さばさばした口調で振り返った。
「やっぱり、負けは悔しい。でも、次週があります。しかも、公式競技。いいプレーをします」。巻き返し宣言に力を込めた。
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菅沼菜々はファイナルラウンドクイーン
最終日のスコアがツアーでNo.1の選手、実は菅沼菜々さんなのです。
それを証明するかのように、この大会も66を出して、3位タイです。
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この結果、ファイナルラウンド、菅沼さんのスタッツは、69.2328。
堂々のツアー1位の記録で、来週の選手権に臨みます。
菅沼菜々(3位タイ:-11)
「(次週)選手権は4日間なので、第1日から無理せず安全にプレーしたい。(優勝争い)あまり気にせずプレーしていました。上がもっと伸びていると思っていた。優勝はないと思ってプレーしていました」
菅沼さんは、今週から不二家とスポンサー契約を結びました。
袖についたペコちゃんも喜んでいることでしょう。
ゴルフ5レディス2022 最終成績
激戦となった最終の上位陣。全体はこちらです。
POS | PLAYER | SCORE | 1R | 2R | 3R |
優勝 | セキユウティン | -12 | 66 | 72 | 66 |
2 | 吉田 優利 | -12 | 71 | 64 | 69 |
3T | 堀 琴音 | -11 | 68 | 72 | 65 |
3T | 菅沼 菜々 | -11 | 69 | 70 | 66 |
5T | 小祝 さくら | -10 | 69 | 67 | 70 |
5T | 勝 みなみ | -10 | 63 | 71 | 72 |
7T | 尾関 彩美悠 | -9 | 73 | 68 | 66 |
7T | 山下 美夢有 | -9 | 71 | 68 | 68 |
7T | 高橋 彩華 | -9 | 69 | 67 | 71 |
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