日本中が歓喜に沸いたと言っても過言ではない、松山英樹選手のマスターズ優勝。
その中で、報道もされましたが、今年からコーチを付けたという話が出ましたね。
そのコーチとは、目澤秀憲氏。
日本のゴルフ界では、一気に注目を集めましたが、実はこのサイトでは、2年程前から登場しています。
河本結を指導していた目澤秀憲コーチ
見出しにある通りですが、私は目澤氏を河本結さんのコーチとして知りました。
時期は、2019年の初め頃だったと思います。
ほどなく、河本結さんはアクサレディスでレギュラーツアーに初優勝。
目澤氏は、サロンパスカップで河本さんの帯同キャディを務めます。
・・・シーズン中に1回は帯同する約束で、疲れないフラットなコースを選んだとのこと。(;^_^A
それ以降も、河本結さんの紹介をする際、時々登場していたのです。
松山英樹との出会い
そんなわけで、私は知っていたものの、松山英樹選手のコーチになったときは、少し驚きました。
情報によると、昨年、2020年の10月が出会いということです。
これは、目澤氏が、河本結さんのコーチとしてLPGAツアーを帯同していた時期です。
まさに、この記事を書いたころが、出会いの時期だったようですね。
目澤秀憲氏のプロフィール
目澤氏は、ゴルフネットワークのプレメンレッスンにも出ていました。
若くて、教え方の物腰が低いながらも、理論的で分かりやすいなぁという印象です。
新世代のコーチという感じがします。プロフィールの一部を引用します。
この目澤コーチは、1991年生まれの30歳で、松山より1学年上となる。日本大学を卒業後アメリカへ留学し、世界最先端のスイング理論を学んだという。その際、TPI(タイトリスト・パフォーマンス・インスティテュート:タイトリスト社の研究機関で、各人の筋力などの特徴がゴルフスイングにどのように影響するかを研究する組織)のレベル3を取得し、現在は河本結や有村智恵らを指導している。
若いとは思っていましたが、松山英樹選手とは1つ違いの30歳です。
アメリカで理論を学び、TPIレベル3ですから、分析はお得意だと思います。
チーム松山に加わるきっかけ
さて、話は2020年10月、アメリカに戻ります。
河本結さんのコーチとして渡米していた目澤秀憲氏は、ツアーレップの紹介で男子のCJカップの会場に行きます。
・・・ツアーレップとは、ゴルフメーカーでプロのギアを担当する人ですね。
どちらかと言えば、目澤氏がPGAツアーを勉強するという感じだったようです。
そこで、4日間、松山英樹選手と過ごし、以降、連絡を取り合う中になります。
そして、正式に2021年からコーチとして就任したということですね。
具体的なやりとりが、目に浮かびます。
コーチになってすぐは二人の理想像にズレがあったというが、映像とデータの分析でそれを打開。データからはじき出された数値を見ながら毎日のように話し合い、一緒にアイデアを出しては試し、またデータを取り、分析し続けた。
目澤氏らしい手法で、松山選手にとっても新鮮だったと思います。
何しろ、プロになってからの松山選手は特定のコーチを付けなかったわけですから。
有村智恵の語る目澤秀憲
有村智恵さんも2019年から目澤氏のコーチングを受けています。
「目澤さんは、自分がどうしたいかを聞いたうえで、選択肢を与えてくれます。『こうしなさい』って型にはめることがないんですよ。自分にないアイデアを出してくれますし、話し合って自分がすべき方向性を決めることができるんです。だから練習するのもワクワクしますし、楽しいんです。技術はもちろん、ゴルフの楽しさをあらためて教えてくれます」
有村さんが語るところの、練習が楽しくなるというのも魅力の1つだと思います。
ステップアップツアーが主戦場の川満陽香理さんも、今年から教えを受けています。
川満さんも、練習がしたくなると話しています。
選手に発見をさせるのが、目澤氏最大の長所かもしれません。
辻村明志氏との違い
わざわざ辻村コーチを出さなくてもという感じもしますが、少しだけ。
現在の国内女子ツアーを語る上では、辻村明志コーチは欠かせない存在だからです。
辻村明志氏に師事する女子プロは、みな、「チーム辻村」と認識しています。
合宿を含めた練習や食事を共にする機会も多く、本当にチームです。
上田桃子、小祝さくら、永井花奈、吉田優利、こういった選手たちが刺激し合っています。
一方で、目澤氏に師事するプロは、各々個別に過ごしている印象があります。
少なくとも、師事する選手から、「チーム目澤」という表現を聞いたことはありません。
方向性や手法は違えども、プロコーチとして注目の存在であることは間違いありません。
目澤秀憲 ツアープロコーチになるまで
ツアープロコーチは一日にしてなるものではありません。
それまでの過程を書いた記事がありましたので、リンクしておきます。
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