2023年、女子ゴルフJLPGAツアーの日程が発表されました。38試合で賞金総額は44億9,000万円と史上最高。ステップアップツアーも4試合増の21試合、賞金総額は4億5,500万円となりました。主な変更点の解説です。
2023JLPGAツアーの試合数と賞金総額
試合数に関しては、2022年と同様に38試合となり、シーズン中のオープンウィークは7月の第2週のみとなっています。38試合中半分の19試合が4日間大会となり、賞金総額も44億9,000万円と史上最高額となりました。
2023JLPGAツアーの変更点
いくつかの変更点がありますので、項目別に抑えておきましょう。
3日間大会から4日間大会への変更
3月に開催される、明治安田生命レディスが3日間から4日間大会に変更となり、賞金総額も1億円となりました。
2023大会名称の変更
主催者、いわゆる冠スポンサーの変更で、以下が変わっています。
5月12日〜5月14日 RKB×三井松島レディス(ほけんの窓口レディースから変更)
7月6日〜7月9日 ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ(ニッポンハムレディスクラシックから変更)
2023開催地(開催コース)の変更
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン:開催コースが、兵庫県の花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコースに戻りました。
ブリヂストンレディスオープン:関東と隔年開催との話が2022年にありましたが、その通り、愛知県の中京ゴルフ倶楽部 石野コースになります。
リゾートトラスト レディス:リゾートトラスト内でサーキット方式開催ですが、2023年は、静岡県のグランディ浜名湖ゴルフクラブです。
リシャール・ミル ヨネックスレディス:長くヨネックスの地元新潟県開催でしたが、今回初めて、静岡県の朝霧ジャンボリーゴルフクラブで開催されます。
ミネベアミツミ レディス:同じ北海道内ですが開催コースが真駒内カントリークラブ 空沼コースに変更となっています。
大東建託・いい部屋ネットレディス:北海道開催から福岡県のザ・クイーンズヒルゴルフクラブへ変更です。
ゴルフ5レディス:千葉県から北海道のゴルフ5カントリー 美唄コースに変更です。
リランキング時期の変更
2022年までは、第1回リランキング時期が第19戦終了後でしたが、2023年は、第16戦のニチレイレディス終了後と早まっています。このため、第1回リランキングまでの出場権選手にはスプリント感が増しています。
一方で、第2回リランキングは、ミヤギテレビ杯後ですので、変更はありません。
2023ステップアップツアー
試合数が4試合増の21試合で、賞金総額は4億5,500万円となりました。
新規開催大会は以下の通りです。
3月16日〜3月18日 大王海運レディスオープン(エリエールゴルフクラブ松山)
6月8日〜6月10日 ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース(上田丸子グランヴィリオゴルフ倶楽部)
7月12日〜7月14日 あおもりレディスオープン(青森カントリー倶楽部)
10月20日〜10月22日 サロンパスレディスオープン(開催地:未定)
新人戦 2023加賀電子カップ
2022年の表彰式で加賀電子会長が発表していた通り、3日間大会で、賞金総額も1,500万円に増額。また、2023年大会のみ、2022年度プロテスト合格の95期生と2023年度合格の96期生合同開催となります。2024年以降は、その年のプロテスト合格者が初めてプロとして出場する、ほやほやの新人戦となります。
2023JLPGAツアーの変更点まとめ
日本国内の経済状況が好況とは言えない中で、これだけの内容を確保できたのは、喜ばしいことで、ルーキーからベテランまで層の厚い面白い戦いをする女子ゴルフは、注目度が変わらず高いことを証明しています。
また、ステップアップツアーが4試合増となり、下部ツアーの日程が充実しました。
一方で、レギュラーツアーとのレベル差はまだ存在しており、特にコース側、スポンサーの協力を得ながら、セッティングをレギュラーツアーに近づけていくことが求められます。
また、2022年までは、19試合後に行われていた第1回のリランキング。
それもあり、「前半戦出場権」といった表現もありましたが、2023年からは、第16戦終了時と前倒しになっています。
つまり第1回と第2回リランキングの期間が延び、該当試合数が増えたことで、該当選手は序中盤の戦いに重きを置く日程となっています。
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