2022楽天スーパーレディースでは、史上初の記録が生まれました。それは、優勝した勝みなみさんで、ホールバイホール記録の残っている1990年以降、4日間大会で初のノーボギー優勝です。今回の優勝をスタッツの面から振り返ります。
勝みなみ 今大会以前の2022年スタッツ
勝みなみさんと言えば、ドライビングディスタンスと平均パット数などでは上位でした。
具体的に、今大会以前で、上位に入っているスタッツは、以下の通りでした。
記録 | DATA | RANK |
平均パット数(パーオンホール) | 1.7568 | 3 |
平均パット数(1ラウンド当たり) | 28.7302 | 6 |
平均バーディー数 | 3.619 | 2 |
ドライビングディスタンス | 251.92 | 4 |
一方で、実力の割に活かしきれていないと思われるスタッツは以下の通りでした。
記録 | DATA | RANK |
パーオン率 | 67.9894 | 29 |
パーセーブ率 | 86.6843 | 14 |
フェアウェイキープ率 | 59.8639 | 82 |
リカバリー率 | 64.4628 | 28 |
簡単に言ってしまえば、ドライバーは飛ぶが、曲がる率が高い。
パーオンしたホールではバーディーが獲れるが、グリーンを外すとボギーになる場合も相対的に多い、そんなスタッツが見て取れます。
勝みなみ 楽天スーパーレディースのスタッツ
これは、観戦していた方も気付かれたと思いますが、今回のスタッツです。
記録 | % | DATA |
フェアウェイキープ率 | 78.57% | 44/56 |
ドライビングディスタンス | 260.25 | |
平均パット数(1ラウンド当たり) | 27.25 | |
パーオン率 | 79.17% | 57/72 |
ほぼ完全優勝に近い内容だったので、もちろんスタッツも良いです。
特筆すべきは、ドライビングディスタンスは相変わらず高いのに加え、フェアウェイキープ率が非常に高い数字です。
また、パーオン率も高いということで、優勝には、全く危なげない内容でした。
それが、史上初となる、4日間ノーボギーでの優勝に繋がりましたね。
勝みなみ 記録のかかった最終日
何しろ、3日目を終えてノーボギーで-21という凄いプレーです。
2位とは9打差で迎える最終日でしたので、注目は記録に集まります。
現実的な目標は2つあったと思います。
1つは、テレサ・ルー選手が持つ、4日間で-24という記録。
もう1つは、ツアー史上初となる、4日間ノーボギーでの優勝です。
さすがに、最終日は勝ちゃんにも、プレッシャーはありました。
―2日目のラウンド後に「ノーボギーで回ってみたい」と言っていたが
「そうは言ったものの、その通り回れるなんて思っても見なかった。そうは思っていても、いつも必ず1個は(ボギーが)来る。ノーボギーは1mmも思ってなかった」
偽らざる気持ちだと思いますが、快挙達成です。
記録の残る1990年以来初めてということですが、それ以前は、そもそも4日間大会も少なく、おそらくこの記録を達成した選手はいないと思われますので、史上初の快挙と言えると思います。
勝みなみ 2022全英女子オープンへ
そんな勝みなみさんですが、今大会の直前、繰り上がりで全英女子オープン出場が決まりました。
リンクスの代名詞とも言える、スコットランド、ミュアフィールドへ旅立ちます。
言わずもがなの難関コースです。
来季は米女子LPGAツアーへの参戦を名言しているかっちゃんのプレーにも期待しましょう。
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