2022リゾートトラストレディスは、次週の全米女子オープン出場を控えた小祝さくらさんが参戦し、見事な優勝を飾りました。
3日目の64という貯金が活きた形となりましたが、天候によるサスペンディッドもあったタフな試合。
小祝さんのタフさが、最後は際立った、見事な優勝と思いました。
さて、アップダウンのきついコースは全米女子オープン出場組を除いても、出場を回避する選手も目立ちました。
そんな中、しっかりと上位に食い込んできたルーキー勢は頼もしいものがあります。
フィールドが薄いということは、逆に言えば、出場選手にとっては上位進出のチャンスです。
そんな期待に応えてくれるように、なかなかフレッシュは顔ぶれの選手が揃いました。
リランキングの順位も動きましたので、このタイミングで記録しておきます。
2022リゾートトラストレディス最終順位
まずは、結果からいきましょうか。
上位陣、全体の順位はこちらです。
ルーキー3選手がTOP10フィニッシュ
出場回避を選択した選手が多い中、ルーキーの健闘が目立ちました。
もちろん、上位に入りたいと言う気持ちもあり、リランキングの順位を上げたいという側面もあります。
ルーキーですから、出場権は、昨年末のQT順位が主体。
もちろん、推薦という手もあるのですが、やはり、第1回リランキングをクリアするのが、最も現実的な目標であると言えます。
この大会では、3人のルーキーがTOP10に入りました。
4位 桑木志帆
初の最終日、最終組で堂々たるプレー。
ちゃんと最後まで優勝争いに絡んでいったのは素晴らしかったと思います。
特にルーキーですから、最終日にずるずる後退してもおかしくない経験値です。
この試合前までのベストフィニッシュは、フジサンケイレディスの13位。
シーズン序盤に比べて、だいぶ試合に慣れてきたと思います。
最終日のプレーを見てわかる通りに、相当のショットメーカーです。
周囲からは将来性を期待され、「ポテンシャルモンスター」と評されるほど。
唯一の弱点はパッティングですが、専属コーチが帯同しているようですね。
スイングではなく、パッティングのコーチが帯同しているのは珍しい。
それも、昨年末のQT。
あまりにも入らないパッティングのため、パターを2本入れるという驚きのセッティングでつかんだQTランキング13位という今季前半戦の出場権です。
この試合の結果を受け、リランキング順位は、13位に上がりました。
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5位タイ 阿部未悠
QTランキング23位でツアー前半戦を戦っている阿部未悠さん。
ここまでの最上位成績は、サロンパスカップの20位タイ。
なかなか上位には食い込めず、毎試合奮闘というシーズンでした。
プロ入り後初のTOP10フィニッシュで、リランキング順位も20位に上げました。
何しろ、最終日の12番、ホールインワンは魅せてくれましたね。
賞金800万円も、メルセデスランキングポイントも大きい結果となりました。
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5位タイ 尾関彩美悠
2021年度プロテストのトップ合格。
2021年は日本女子アマを制し、鳴り物入りでプロ入りした18歳です。
QTランキング58位の資格なので、レギュラーとステップ、両方に参戦する立場です。
この試合まで、レギュラーツアーは5試合出場し、予選通過は1度のみ。
今回は、自己最高成績の5位で、賞金¥3,600,000を獲得。
メルセデスランキングポイントも、79.90ptにまで上げ、ランキングを33位まで上げました。
次週の参戦は、ステップのECCレディスになります。
まずは、ステップ優勝を足掛かりに上昇して欲しい選手ですね。
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2022年5月29日現在のリランキング順位
気になる第1回のリランキングは、ニッポンハムレディス終了時です。
早いもので、あと6戦ということになります。
第1回のリランキングで、昨年末のQTランキングはリセットされます。
JLPGAのリランキングリストは毎週、上書き更新されます。
ここで、5月29日現在のランキングを記録しておきたいと思います。
順位 | 氏名 | 獲得ポイント | 試合数 | QT |
1 | 後藤 未有 | 308.01pt | 13 | 17 |
2 | 黄 アルム | 299.53pt | 11 | 6 |
3 | 福田 真未 | 297.28pt | 12 | 8 |
4 | 佐久間 朱莉 | 267.57pt | 13 | 14 |
5 | 沖 せいら | 253.96pt | 12 | 35 |
6 | 安田 祐香 | 240.84pt | 13 | 20 |
7 | 石川 明日香 | 230.50pt | 13 | 2 |
8 | 小倉 彩愛 | 224.52pt | 13 | 12 |
9 | 葭葉 ルミ | 220.92pt | 13 | 25 |
10 | 岸部 桃子 | 207.00pt | 12 | 22 |
11 | 木下 彩 | 202.19pt | 13 | 9 |
12 | 福山 恵梨 | 179.81pt | 12 | 7 |
13 | 桑木 志帆 | 178.82pt | 13 | 13 |
14 | 辻 梨恵 | 164.93pt | 7 | 157 |
15 | 河本 結 | 149.84pt | 13 | – |
16 | 林 菜乃子 | 148.80pt | 13 | – |
17 | 金田 久美子 | 148.43pt | 7 | 87 |
18 | 天本 ハルカ | 142.80pt | 13 | 32 |
19 | 永井 花奈 | 140.50pt | 11 | 41 |
20 | 阿部 未悠 | 139.87pt | 13 | 23 |
21 | 石井 理緒 | 139.50pt | 13 | 10 |
22 | 内田 ことこ | 136.05pt | 13 | 26 |
23 | 上野 菜々子 | 129.60pt | 13 | 30 |
24 | 佐藤 心結 | 125.53pt | 13 | 11 |
25 | 竹内 美雪 | 118.11pt | 12 | 36 |
26 | 岩井 明愛 | 117.33pt | 6 | 70 |
27 | 横峯 さくら | 109.10pt | 11 | 21 |
28 | 蛭田 みな美 | 101.00pt | 8 | 45 |
29 | ささき しょうこ | 90.17pt | 13 | – |
30 | 大城 さつき | 89.55pt | 13 | 16 |
31 | 山城 奈々 | 88.13pt | 3 | 68 |
32 | 松森 彩夏 | 85.26pt | 13 | 37 |
33 | 尾関 彩美悠 | 79.90pt | 6 | 58 |
34 | 工藤 遥加 | 78.88pt | 13 | 33 |
35 | 鶴岡 果恋 | 71.98pt | 13 | – |
36 | 脇元 華 | 71.61pt | 6 | 79 |
37 | 川岸 史果 | 64.59pt | 13 | 3 |
38 | 大出 瑞月 | 63.12pt | 13 | 4 |
39 | 木戸 愛 | 58.40pt | 9 | 50 |
40 | 藤本 麻子 | 57.05pt | 12 | 28 |
41 | 安田 彩乃 | 56.50pt | 6 | 66 |
42 | リ ハナ | 53.20pt | 13 | – |
43 | 竹田 麗央 | 49.50pt | 4 | 133 |
44 | 竹山 佳林 | 47.83pt | 13 | 27 |
45 | 高木 萌衣 | 41.35pt | 13 | 29 |
46 | フォン スーミン | 40.50pt | 1 | 86 |
47 | 小野 祐夢 | 38.15pt | 13 | – |
48 | 権藤 可恋 | 35.00pt | 2 | 198 |
49 | 淺井 咲希 | 32.75pt | 13 | – |
50 | 浜崎 未来 | 31.00pt | 3 | 51 |
リランキングとシーズンを見据えた目的地
第2回のリランキングは、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンです。
日照時間の長い時期に入りますので、出場可能選手数も多くなります。
ですから、目安としては、40位近辺をまずは狙いたい。
そして、第2回リランキングをクリアしてシードまでたどり着くのが理想です。
リランキングでの注目選手
現時点でのリランキングを見て、注目点と注目選手を挙げたいと思います。
既に上位選手は実質的に第1回リランキング突破は間違いないポイントです。
健闘しているルーキー勢
何しろまずは、リランキング1位は、2020年度プロテスト合格、93期生の後藤未有さんです。
後藤未有さんは、プロテスト移行にともなう特別措置で20-21シーズンを単年登録でプレーしました。
ですから、純粋ルーキーに比べると実践経験はあります。
とは言え、リランキング順位1位は立派なもので、実力が付いてきています。
その他、上位に付けているルーキー勢も目立ちます。
4位:佐久間朱莉、8位:小倉彩愛、18位:天本ハルカ、20位:阿部未悠、22位:内田ことこ、23位:上野菜々子、24位:佐藤心結、26位:岩井明愛、33位:尾関彩美悠
岩井明愛さんや尾関彩美悠さんは、QT順位からして、必ずしも前半戦のレギュラー出場が確定していません。
推薦を受けるか、それともステップで力を磨くかと選択が分かれると思います。
ジャンプアップの辻梨恵
毎年、QTランキング3ケタから、ジャンプアップする選手が出ます。
今季は、辻梨恵さんが、これにあたりますね。
当然、QTランキングでの出場はできませんので、全て推薦出場です。
しかし、この推薦で7試合出場し、予選落ちは1回のみ。
リゾートトラストレディスでは、今季最高の5位で、リランキングも14位に上げています。
第1回のリランキング突破は間違いないところなので、後半戦も頑張りたいところです。
踏ん張りどころの準シード選手
一般的には裏シードとも言われている、前半戦出場権。
今季で言えば、昨シーズンのメルセデスランキングまたは賞金ランキングの51位から55位の選手。
彼女たちは、第1回リランキングまでの出場権が確保されています。
ということは、リランキングの対象選手で、ここをクリアしなければなりません。
これに該当する上位の2選手は、既に実質クリア圏内です。
15位:河本結、16位:林菜乃子、
一方で、踏ん張りどころの選手もいて、あと1か月少しは頑張りたいところです。
頑張れ、ステップアップツアーからの上位2選手
同じく、第1回リランキングまでの出場権の1つのカテゴリーがあります。
それは、昨シーズンのステップアップツアーの賞金ランキング2位以内。
2選手のここまでのリランキング順位は、42位:リハナ、47位:小野祐夢
それこそ、頑張りどころの位置です。
個人的にはこのカテゴリーは、ツアー底上げのために必要だと感じています。
2選手には、文字通りステップアップを期待したいところです。
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コメント
こんにちは。
スカイAチャンネルで楽しく視聴でしました。
桑木プロの#登山終了に一緒にうなづいちゃいました。
スゴイコースでしたね。
こんにちは。
あの地方のコースには行ったことがありますけど、丘陵と言うより山岳に近いですね。
少なくとも、千葉や埼玉とは違うので、ギャラリー泣かせです。
と言っても、岐阜県基準だと一般的な高低差ですけど。(;^_^A
地方によって、コースはだいぶ違いますね。