吉田優利 目指すは71のルーキープレイヤー

来季女子ゴルフツアーの目玉と言えば、プラチナ世代。
私はミレニアム世代と書いています。
その中でも、4人が注目。ミレニアムカルテットです。
有名で筆頭なのが、安田祐香さん、一足早くアマチュア優勝した、古江彩佳さん。
そして、あとの2人が吉田優利さんと西村優菜さんです。
この4名はナショナルチームで切磋琢磨し、プロテスト合格からQTも上位通過です。

どうしても安田祐香さんを取り上げた記事が多いのですが、吉田優利さんの記事が出ました!

「『毎日1アンダーの優利』と呼ばれるようになれ」師匠・辻村明志コーチが描く注目新人・吉田優利の“3年計画”

まず、この記事は、「非常に興味深い」です。

目標設定とスコアメイクの話が主体なのですが、独特。でも明確です。
インタビュー記事ですが、答えているのは吉田優利さんが師事する辻村明志コーチです。

前提となっているのが、ツアールーキーとして、1年通して戦うということ。

「客観的に見て、1年間、戦える体力や技術面での安定感があるかといえば『まだまだ』だと思っています。当然、結果を出すために目先は大事なんですけど、長くこの世界でやっていくためには、優利には変えていかないといけない部分があります。それは、年間を通じてスランプなくやるためには欠かせないものだと思っているので」

レギュラーツアーにフル参戦する選手に立ちはだかるのが、まずはここなのです。
アマチュアでスポット参戦するのとは、ペースも体力も違います。
吉田優利さんは、そもそもステディかつクレバーなゴルファーです。
その彼女で優れている部分。

「これは彼女がそもそも持つセンスの良さにも通じる部分なのですが、スウィング動作で、ポイントがちょっとでもズレたと感じると、瞬時に体が反応して、手や体の使い方でカバーできてしまう。ポイントがズレたら、真っすぐ飛びませんよね? それを体の使い方でクラブの軌道を修正してボールを真っすぐ運べてしまう。ある意味ではセンスですが、同時にこれは体のどこかに無理をかけていることでもあるのです」

センスと器用さがある。そして大崩れしないのですね。
合格したプロテスト、通過したQTのスコアにも、それは表れています。

それで、非常にしっかりした吉田優利さんの将来設計をもとにした、2020シーズンの目標設定。

「いつもイーブンパー前後で回りますよね? この勝負能力の高さはもの凄い。実際にQTファイナルでもそうでした。スウィングは50点ぐらいなのに(笑)。

このゴルフ頭脳に、スウィング面が向上できれば、3年後にはどんなコースでも『1日3アンダー』の選手になれます。なので来年は『優勝を狙え』ではなく『毎日、1アンダーの優利』と呼ばれるようになれ(笑)と。目先の目標に捉われず、彼女には3年後に日本のトップを狙ってもらいたいと思っています」

普通は、「初優勝」を目標に掲げることが多いツアールーキー。

もちろん、吉田優利さんだって十分に狙える。
しかし、「毎日1アンダーの優利」という目標設定は逆に凄い。
初めて聞いたような目標です。
でも、吉田さんだったら、この目標に近づける気がするのです。
ちなみに、平均スコアが71だったとすると、今年のスタッツでは7位から8位相当です。
賞金獲得額も、これにある程度比例してくるでしょう。
つまり、ルーキーイヤーの小祝さくらさんと同等レベル。
それを目指せると、辻村明志コーチは見ているということでもあります。

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