100切りで必要なパッティング

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パッティングはゴルフのスコアメイクで最も重要な要素の一つです。特に避けなければならないのが、3パット。今回は特に100切りに焦点をあてて、書いていきます。

100切りでパッティングが重要な理由

「えっ!100切りで大切なのは、ティーショット、ドライバーじゃないの?」と思われた方もいらっしゃると思いますが、ゴルフの基本、スコアメイクの基本は、やっぱりパッティングなんです。

ホントに!?

それを物語るのが、往年の名プレイヤー、故杉原照雄プロの言葉にも表れます。約50年間現役としてプレーしましたね。
杉原さんは162cmと、当時でも小兵。それでいながらジャンボなんかと好勝負を繰り広げました。
当然、飛距離は、圧倒的に劣るのですが、なぜ、好勝負を繰り広げることが出来たか?
それはメンタルも強かったのですが、正確なショットやショートゲームに優れていたからです。
そんな杉原プロですが、あるときインタビューでこんな発言をしていました。記者の質問は究極の2択です。

もし、300Y飛んで、100%狙ったところにいくドライバーと1mが100%入るパターだったらどちらを選びますか?

この質問に杉原プロは即答したそうです。

そら、パットに決まっているがな。

小技に長けていた彼が、即座に選んだのがパッティングなんですね。
例えドライバーでナイスショットしても、結局、最後はパッティング。
ドライバーのミスで逃した勝利よりもショートパットを外して逃した勝利が圧倒的に多かったからです。

さて、100切りを狙うあなたの、ラウンドあたりのパッティング数はいくつぐらいですか?
ざっくりと私の感覚ですが、36から40の間、38くらいじゃないかと思います。
プロのように20台は無理にしても、30台前半は、意識と練習で達成できます。
シングルの私で、平均パット数は31です。

もし、パッティングで40打ってしまう方でしたら、ここでもう9打違いますね。
あがりのスコアが105とかでしたら、パッティングの向上だけで、余裕の90台です。

では、パッティング技術の基本って、どんなことでしょうか?

100切りに必要なパッティングの技術

さて、パッティングの基本と言えば、まずはストロークです。
安定したストロークが出来ていなければ、思ったラインや距離が出せません。
100%完璧な読みが出来たとしても、そこに打てなきゃNGですね。

パッティングのストロークの基本は、ショルダーストロークだと思っています。
良く言われるのですが、肩のラインと両腕のラインで二等辺三角形を作るというものです。
ただし、ここに落とし穴があります。ポイントは2つです。

二等辺三角形にこだわりすぎない。

特に非力な女性に多いのですが、つっぱって、腕に力が集中しすぎてしまうことです。
腕に力が入りすぎると、タッチが出ません。
安定した距離感が出ない、狙ったところに打てないということになります。

あるかも知れない・・・。

せっかく作ったフォームなので手首でこねて打たない。

これは男性に多いと思います。
やはり、「入れたい!」と言う気持ちが先に行くのかなぁ。
これも思ったラインと距離が出ないことになります。
では、ショルダーストロークで安定して打つにはどうするか?
ポイントとしては、

1.二等辺三角形を維持しながらも、肘にはゆとりを持たせる。
2.グリップは、ほどよく握る。(強すぎず、弱すぎず)
3.力を入れるのは背筋と丹田(へその下あたり)

この3つが出来ていれば、安定したストロークへの第一歩だと思います。

手だけで打っちゃダメってことですね。

ラインを読む

思うところに、それなりに打てるようになれば、次は、どこに打つかが課題です。
つまり、ライン読みですね。

パッティングで最も簡単なラインは、「上りのまっすぐ」と言われます。
距離感さえ合えば入りますからね。
いつもそこにつけることが出来れば理想です。

事実、JGAナショナルチームのコーチである、ガレス・ジョーンズ氏はここを起点にコースマネージメントを選手に考えさせ、近年大きく飛躍しています。

・・・安田祐香さんなど、プラチナ世代と呼ばれる選手たちです。

でも、上りのまっすぐでない場合は、右か左に曲がるライン、また、下りもあります。
大事なのは、「読み」なんですけど、結構、グリーンにあがってから、よいこらしょと読み始める方が多い気がします。

えっ!?それじゃぁダメなの?

そうです。ライン読みはグリーン上だけでは無いのです。。
グリーンに向かうまでの間に、だいたいのイメージと読みを入れることが必要です。

グリーンに向かう前のライン読み

分かりやすく、「おまんじゅう型」のグリーンでピンポジが真ん中としましょう。
すると、真ん中が頂点となっていて、真ん中の下につければ、上りの真っ直ぐになる訳です。
例えば左手前につければ、上りの右に曲がるラインになりますし、右奥につければ、下りの左に曲がるラインになります。

最近は大きなワングリーンのコースも増えたので、一概には言えないかも知れませんが、予備知識として知っておいて損はありません。


また、左右や前後の傾斜も、だいたいはグリーン上に行くまえに把握しておきたいところです。
グリーン全体が右傾斜か左傾斜か、また受けグリーンか奥に下っているのか、こういったところを事前に把握しておきたいです。

グリーン上でのライン読み

グリーン上にきてからの読みは皆さん、されていると思います。では、具体的にどのように読んでいますか?

必ずされているのが、ボールの後方から傾斜を確認されることだと思います。
しかし、これだけだと、正確には読めないですね。

やはり、反対側から見て読むことも大切です。
3パットしてしまう大きな要因の1つが、距離感の間違い。
具体的に言えば、上りと下りを勘違いして間違えてしまうことなのです。
反対側から見れば、まず、上りと下りを間違えることはありません。
プレーファーストの妨げとならなければ、横から読むこともオススメします。

そのためにも、グリーンに上がる前に、予測しておくことが大切なのです。

狙うパッティングと寄せるパッティング

狙うパッティングと言っても、わかるような、わからないようなですよね。
パッティングには、大きく2種類があります。
それは、「狙うパッティング」と「寄せるパッティング」です。

わかったような、わからないような・・・。

さんは、これを区別しているでしょうか?
・・・本音は、「全部入れたい」でしょうけど。(^_^;)

これは、ラインにもよりますが、ツアープロの多くは、一番に距離を尺度に考えます。
宮里藍ちゃんと同時代に女王として君臨した、ロレーナ オチョア選手の場合は、8mでした。
・・・8m以内なら狙う、それより長ければ、寄せるですね。

私の場合、基準を6mにおいています。
これは、経験則から出したものです。
6mまでは狙いに行き、それより長ければ寄せることを考えます。
・・・もちろんラインによって、多少は調整が必要です。
でも、6mなので、そんなに簡単には入らないですけど。(^_^;)

逆に言えば、6m以上の距離は、1m以内に寄せることが目標になります。
タップインであればOK。入れば儲けものという考え方です。

この距離基準を持っている、持っていないで、打つ前の心構えも違いますよ。
決して、距離を無視して逆算から入らないように。

よぉし、ここで入れれば49だ!

だいたいスコアから逆算すると、ゴルフは上手くいかないようになっています。(^_^;)

まとめ

いかがでしたか?
意外とできているようで、できていないポイントがあったのでは?
まずは、安定したストローク。
それと、だいたいで構わないので、傾斜と読み。
この2つがあれば、3パット量産といったミスは避けられます。

 

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