100切りを目指し、日夜練習に励んでいらっしゃる方。意外かもしれないですが、ここから始めると100切り達成は早いと思う点をいくつか書いていきます。
ホールアウトしなければ意味がない
この表現で分かりますかね?
つまり、2mのバーディーチャンスにつけても、パッティングが決まらなければバーディーにはなりません。
2パットでおさまればパーですけど、3パットをしてしまうとボギーです。
悔しいですよね。でも、100切りがどうしてもできない方にはこういった傾向があると思っています。
あるある。(*´Д`*) 身につまされるなぁ。
PGAツアーで戦う屈強なプロだって、2mを入れる確率は50%なのです。ですから、これは100切りに限らずですが、スコアメイクで最も必要な技術はパッティングなのです。
90台でまわるためのスコア分析でも書きましたが、パッティングの占める割合は全ての打数のうち、約40%を占めます。
それに応じた練習をされていますでしょうか?
単純に言えば、打ちっ放しで100球練習したとします。
その40%、つまり、40球はパッティング練習に割かなければならないのです。
パッティングの練習は、100切りが目標であれば特にこうしなければならないということはありません。
市販されている練習用のパターマットで十分です。
その代わり、できれば毎日、少しづつでも転がしてやることが必要です。
毎日は難しいという方も、こだわる必要はありません。
要は、「パッティングの感覚を忘れないこと」が大事なのです。イチロー選手はベンチにいる間、必ず横に自分のバットを置いていました。
岡本綾子さんは、パターと一緒に寝たという実話もあります。
「パターはかけがえのない相棒」だと意識するところから全ては始まります。
パッティングが重要である、もう一つの側面
パッティングを含めたショートゲームがいかに大切であるか。それを証明する事実があります。
現在、JGAナショナルチームのヘッドコーチは、ガレス・ジョーンズ氏が務めています。
彼は、元々オーストラリアのコーチでしたが、母国日本開催の世界戦で日本が惨敗したのを受けて、JGAが初の外国人コーチとして招聘したのです。
ガレス・ジョーンズ氏はオーストラリアチームを指導しながらも、日本人選手のポテンシャルを評価していました。と同時に、「もったいないなぁ」とも感じていたのです。
それは、ティーショットをはじめとするショット力は世界のトップクラス。
では何が劣るのかと言えば、これは「100ヤード以内のショートゲーム」だったのです。
就任後、彼はナショナルチームでショートゲームの大切さを説きます。つまりスコアの60%から65%は100ヤード以内で作られるということです。
そして、それに応じた練習量を確保するように方針を打ち出したのです。
それが結実した1つの事実があります。
それは、こぞってプロ入りした、プラチナ世代、ミレニアム世代といわれる女子選手たち。
代表格としては、安田祐香、古江彩佳、吉田優利、西村優菜といった選手たちです。
彼女らはナショナルチームの代表として、堂々と世界と戦い実績を残しました。
プロテストも当然ながら一発合格。
特に古江彩佳さんは、アマチュアながらプロのレギュラーツアーで史上7人目の優勝を果たし、プロテストを受けることなく、プロとなりました。
こういった事実からも、いかにショートゲームが大切なのか、ご理解いただけると思います。
そういった秘密があったのね。
飽きずに練習する一例
とは言っても、毎日パターマットで練習するのは難しい。
いや、技術的に難しいのではなく、「飽きる」のですね。
ツアープロでもないので、「やらされ感」がどうしても出てしまう訳です。
だから、続かないんだよね・・・。
そこで、こんな工夫はどうでしょう?
パターマットって、だいた2m前後ですよね。同じ距離を黙々と打っていると、確かに飽きる。
それではということで、1mを打つ、次に2mを打つと距離を変えてみます。
これを繰り返し行うと、感覚が違ってきます。
実はこれ、話題の渋野日向子さんがやっている、「しぶこ練習」の要素を取り入れたものです。
渋野日向子選手と言えば、強気のパッティングが代名詞でもあります。
その練習ドリルの1つに、3m、5m、7mを連続で入れるというものがあります。
「3、5、7練習」ですので、3回連続して入れないと最初からやり直し。
こういったゲーム感覚を取り入れると、練習にもメリハリが出ると思います。
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