アメリカ女子ゴルフの下部ツアーは、長くシメトラツアーとして親しまれてきましたが、2022年からエプソンがスポンサーに付き、エプソンツアーとなり賞金総額も上がりました。
日米女子ツアーの試合数と賞金総額について振り返ってみます。
【2022】日米女子ゴルフツアー賞金総額比較
数年前までは、ざっくりですが、米女子LPGAツアーがJLPGAツアーの3倍程度が相場でした。
しかし、ここ数年、女子ゴルフの人気向上に伴い、その差は少なくなっています。
いわゆる、レギュラーツアーで比較すると、この通りとなっています。
日本女子ツアー 38試合 43億2000万円
※2022年2月9日時点で換算
2022年シーズンで見ると、2倍強ということで、差が少なくなっています。
LPGAツアーは34試合ですが、これには世界を転戦するため、インターバルがあります。
一方で、日本国内ツアーは、開幕前の段階ですが、ほぼ毎週の開催で38試合。
1週だけ空きがありますが、ここは埋まってくる可能性があります。
そうなると、年間、39試合でオープンウィーク無しの日程となります。
かなり日米間の差が少なくなった印象ですが、やはり、大会毎の単価が違います。
特にメジャー競技は、昨今、大型スポンサーが付き、賞金総額がアップしています。
国内大会も少しづつ賞金が増額されています。
一方で、国内メジャー競技が、賞金上では、必ずしも格上では無くなっています。
可能であれば、もう一段階上の賞金額を望みたいところです。
【2022】日米女子下部ゴルフツアー賞金総額比較
さて、日米でもレギュラーツアーの下には下部ツアーがあります。
日本国内で言えばステップアップツアー。
アメリカは長くシメトラツアーでしたが、2022年からは、エプソンツアーとなりました。
日米両国の下部ツアーを比較してみます。
ステップアップツアー 16試合 3億5500万円
※2022年2月9日時点で換算
こちらで顕著なのは、アメリカ下部、エプソンツアーの向上です。
米女子ツアー(LPGA)は8日、2022年度の米女子下部「エプソンツアー」の試合日程を発表した。米国13の州で計21試合が行われ、賞金総額は441万ドル(5億900万円)。2019年、20年にそれぞれ設定された400万ドル(4億6000万円)を上回りツアー史上最高額となった。
アメリカの下部ツアーは、アメリカ本土のみで行われるので、国外転戦はありません。
日照時間などの気候面にも有利さがあり、21試合が開催されます。
また、大きく変わったのが、賞金総額で400万ドルから441万ドルへ向上しました。
例えば、森田遥さんは過去このツアーに参戦し、優勝の経験もあります。
当時から比べると、格段に賞金額も上がったと言えます。
日米下部ツアーに期待すること
今回、アメリカの下部ツアーにはエプソンというスポンサーが付きました。
これにより、ツアー全体の底上げがされると思います。
一方で、日本国内におけるステップアップツアーは、まだまだ向上できる可能性があります。
どうしても、地域密着型で、少額賞金大会の集合体といった感じが否めません。
地域密着といった、各大会の個性や特徴は、振興といった意味からも尊重されるべきだと思います。
一方で、ツアー全体の底上げを考えた場合、やはり、「ツアーのスポンサー」が欲しいところ。
例えば、最終戦を、「ツアーチャンピオンシップ」のような上位選手の大会にする。
ツアー自体のスポンサーともなれば、年間を通しての露出度も高まり、知名度は、レギュラーツアーの単一冠大会よりも大きくなる可能性があります。
是非、日本国内においても、下部ツアーへスポンサードする企業が現れて欲しいものです。
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