【ご褒美はアイス】古江彩佳が圧巻初優勝!2022スコットランド女子オープン

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AIG全英女子オープンの前哨戦として知られる、スコットランド女子オープン。首位と4打差スタートの最終日、古江彩佳さんはコースレコードの-10、62をたたき出し、圧巻のLPGAツアー初優勝を飾りました。優勝スコアの-21もトーナメントレコードです。

10バーディーを奪取した圧巻の最終日

何しろ、中継の画面が映るたびに驚愕でした。
常にフェアウエイから、グリーンを狙いピンを筋ってパッティングを決める。
6連続を含む10個のバーディーは、何と見事なショーだったと思います。

確かにスコットランドとしては、風は穏やかでしたが、伸ばした上位陣の中でも突出です。
TODAY-10が光る上位陣。全体がこちら

気持ちはフラットだった最終日

途中の6連続バーディーをはじめ、高揚感はあったはずです。
少なくとも、首位争いに加わったことは、ボードを見なくても感じるはずです。
ところが、ここが古江彩佳さん、持ち前の強さです。

圧巻Vもアクション控えめ 古江彩佳が徹底した「気持ちをフラットに」
◇米国女子◇トラストゴルフ スコットランド女子オープン 最終日(31日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6584yd(パー72) 15番で尾根越えの10mのバーディパットをねじ込み単独首位に立ったが、リアクションは歓声に小さく手...

15番で上からの難しいロングパットを決めても、大歓声に軽く手を挙げるだけ。
そして、優勝を意識した17番も上からの7mと決めるのは簡単ではないパッティングです。

優勝を強く意識したのは17番に入ってから。前のホールでスコアボードのトップに立つ自分の名前を確認し、「これを決めれば、確実になる」とバーディパットを打つ自分にプレッシャーをかける。7m弱を決めて通算20アンダー、2位に2打差をつけていた。

下りで左に曲がるラインでしたが、読み切りを信じて、「ガッコン」と入れ切りました。
そして迎えた最終の18番。飛ばし屋は2オンも狙えますが、さすがに古江彩佳さんはレイアップを選択。

18番グリーンに上がるときには、優勝する自分の姿が浮かんでいた。「最後のバーディパット、決めたいなって。外れるのはかっこ悪い」としっかり決めてコースレコードの「62」。歓声を上げるギャラリーに控えめに手を振り、ここでもガッツポーズは出なかった。

2019富士通レディースでアマチュア優勝をしたときと同じ、あくまで自分のペースを貫いた。
いかにも古江彩佳さんらしい、LPGAツアー初優勝だったと思います。

古江彩佳が達成した記録

まずは、この大会についてですが、最終日の62と通算の-21は大会レコードとなります。
加えて、海外ツアーで日本人選手が勝つのは11人目となります。
※いわゆる、日本国内で行われた日米共催試合を除く。
※現TOTOジャパンクラシックで以前はMIZUNOや東レ、マツダが冠でした。

この日本開催以外での優勝を除くと、海外での過去の優勝者は以下の通りです。

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■樋口久子 2勝
1977年 全米女子プロゴルフ選手権 ほか
■岡本綾子 17勝
1982年 アリゾナ・クーパークラシック ほか
■小林浩美 4勝
1993年 JAL・ビッグ・アップルクラシック ほか
■福嶋晃子 2勝
1999年 ザ・フィリップス招待 など
■宮里藍 9勝
2009、11年 エビアン・マスターズ など
■宮里美香 1勝
2012年 セーフウェイクラシック
■野村敏京 3勝
2016年 スウィンギング・スカートLPGAクラシック など
■畑岡奈紗 6勝
2018年 ウォルマートNWアーカンソー選手権 など
■渋野日向子 1勝
2019年 全英AIG女子オープン
■笹生優花 1勝 ※優勝当時はフィリピン国籍
2021年 全米女子オープン

これらビッグネームの仲間入りを果たしたことになります。

LPGAからもハイライト記事が出ています。

Ayaka Furue Becomes Rolex First-Time Winner with Course Record 62 | News | LPGA | Ladies Professional Golf Association

長い記事ですが、2022シーズンでの5人目のツアー初優勝者であると紹介されています。

そして、思い返してみれば、62というスコア、-21というスコアは日本国内ツアー参戦中にもありませんでした。つまり、古江彩佳さんの自己ベストをスコットランドで、しかもLPGAツアールーキーとして達成したことになります。

勝負メシはお茶漬け、ご褒美はアイス

初優勝なので、ツアーや記者からのインタビューも受けますし、スピーチもありました。
いかにも古江さんらしいのは、ここでもマイペースなんですよね。

勝負メシはお茶漬けと…古江彩佳はスコットランドで初の日本人優勝者に/一問一答
◇米国女子◇トラストゴルフ スコットランド女子オープン 最終日(31日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6584yd(パー72) 首位と4打差から出た古江彩佳が、コースレコードの「62」をマークして逆転優勝を決めた。スコットラン...

―最終日の朝食
「お茶漬けと、チョコのコーンフレーク食べました」
―次週「AIG女子オープン(全英女子)」に向けて
「また切り替えて、来週は来週で頑張りたいです。疲れていると思うので、まずはしっかり休んで来週に備えたい」
―今夜の予定
「寝ます(笑)」

何とも、いつもの古江彩佳さんらしい。
良い意味で、本当に性格も見た目も庶民派なのですが、やることが尋常では無い。
最終日には、キム・ヒョージュ選手が同組で、彼女も66と好プレーでした。
しかし、最後のパッティングを決めた古江さんを見て、苦笑いしながら首を横に振っていました。
おそらく、「すげぇプレーだったなぁ」くらいの感想を持ったのではないでしょうか?

古江彩佳の道は続く

さて、休む暇もなく、次戦はご存知のメジャー、AIG全英女子オープンです。
それもあって、早々に「寝ます」と答えたと思います。
同じスコットランドのリンクスとは言えど、何せ、あのミュアフィールドです。
男子の全英オープンではおなじみですが、女子では初となります。
天候やスコアも含め、予想など全く立たないですが、期待に胸が膨らみます。

 

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まずは、本当に優勝おめでとう!

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