【新海美優が初優勝】山口周南レディースカップ2022

ステップアップツアーも2022シーズンは残り2戦。文字通りステップアップをはかるためには、上位入賞による年間賞金ランキング10位以内や優勝を狙いたい試合です。年間賞金ランキング10位以内に入るとQTはファイナルから受験可能になります。

更新記事ですので、目次からジャンプできます。

2022山口周南レディースカップ大会概要

大会名称：山口周南レディースカップ
開催コース：周南カントリー倶楽部 (6,542 Yards/Par 72)
開催期間：11月10日～11月12日
賞金総額：2,000万円
優勝賞金：360万円
出場人数：107人(予定)
決勝進出順位：2R終了時 50位タイまで (予定)
主催：一般社団法人日本女子プロゴルフ協会
共催：株式会社トクヤマ、山口周南レディースカップ実行委員会
大会URL：こちらです。

2022山口周南レディースカップ放送予定

【CS放送】スカイA
11月10日(木) 8:00～11:15 / 12:30～16:30(LIVE)
11月11日(金) 8:00～11:15 / 12:30～16:30(LIVE)
11月12日(土) 13:00～16:00(LIVE)

解説：佐伯三貴プロ・馬場ゆかりプロ
実況：北條瑛祐（ＡＢＣテレビアナウンサー）
リポーター：川原由維プロ

※最終の土曜日、午前中は中継がありません。

2022山口周南レディースカップ出場選手と見どころ

初日のペアリングが発表になっています。こちら。
同週開催のレギュラーツアーは伊藤園レディスで出場は96人。
ですから、前半、中盤をレギュラーで戦いながら結果が出なかった選手も、この試合に参戦します。

また、今季、圧倒的な力を見せた櫻井心那さんはステップ最後の試合となります。
※翌週は、レギュラーツアーのエリエールレディスに出場のため。

注目のペアリングは、

また、今季の多くはアメリカ下部のエプソンツアーで戦ってきた西畑萌香さんも出場。
本来でしたら、LPGAツアーのセカンドQスクールを受験予定でしたが、台風被害のため日程が変更となり、日本のQTと重なってしまいました。
このため、西畑さんは日本のQTを受験する予定です。
※アメリカエプソンツアーの来季出場権は保持。

さて、最大の見どころは年間賞金ランキング争いでしょう。
この試合前のランキング。

順位	氏名	金額	優勝回数	試合数
1	櫻井 心那	¥24,614,100	5	15
2	宮澤 美咲	¥14,269,000	1	14
3	篠崎 愛	¥11,029,380	1	13
4	西山 ゆかり	¥9,770,000	0	8
5	脇元 華	¥7,506,666	1	6
6	大林 奈央	¥7,434,000	1	12
7	ﾌｪｰﾋﾞｰ･ﾔｵ	¥7,116,964	1	11
8	川﨑 春花	¥7,116,000	1	5
9	薮田 梨花	¥6,905,000	0	15
10	丹 萌乃	¥6,185,333	0	15
11	仁井 優花	¥6,148,566	0	13
12	篠原 まりあ	¥5,938,000	0	13
13	鈴木 麻綾	¥5,657,714	0	8
14	村田 理沙	¥5,610,900	0	14
15	宮田 成華	¥5,325,666	0	11
16	平井 亜実	¥5,107,714	1	14
17	O.サタヤ	¥4,940,666	1	12
18	新海 美優	¥4,684,900	0	11
19	石川 怜奈	¥4,613,964	0	15
20	山内 日菜子	¥4,586,666	0	11

上位2位までに入れば、来季前半戦（第1回リランキングまで）のレギュラーツアー出場権。
櫻井心那さんは2戦を残してこの資格を満たしましたが、2位はまだ未確定です。
宮澤美咲さんが有利ではありますが、まだ順位変動の可能性は残っています。

そして、もう1つ大切なのが、年間賞金ランキング10位以内。
ステップアップツアーでは、優勝または年間獲得賞金10位以内に入ると、QTの受験が1次を免除され、ファイナルからとなり、これは大きな違いになります。
10位近辺は非常に激戦ですので、これは最終戦まで続くと思います。

また、例えQTを1次から受験となっても、試合勘を含め、各選手とも調子を上げておきたいところです。

2022山口周南レディースカップ大会初日

今回が初開催となるトーナメント。コースは周南カントリー倶楽部。
プロテストの会場でもたびたび使われるのですが、初めて全容を見ました。
コースは全体的に狭く、2グリーンは小さく傾斜が強い。
これは総合力が試されるコースで、プロテストにはちょうど良いかもと思いました。

そして、歴戦のプロたちもこのコースには苦労した初日です。
アンダーパーが8人の上位陣。全体がこちら。

POS	PLAYER	SCORE	TODAY	1R	2R	3R	TOTAL
1	高木 萌衣	-3	-3	69			69
2T	須江 唯加	-2	-2	70			70
2T	藤田 光里	-2	-2	70			70
2T	エイミー・コガ	-2	-2	70			70
5T	岩橋 里衣	-1	-1	71			71
5T	宮田 成華	-1	-1	71			71
5T	薮田 梨花	-1	-1	71			71
5T	石川 怜奈	-1	-1	71			71

全体的に経験値の高いプロが上位に来た、最近では珍しいリーディング。
注目の櫻井心那さんはOBもあって、+3なのですが、全体が伸びていない中なので、不調ということはありません。
しかし、バーディーが獲りにくいコースではあるので、全体的に耐える試合になると思います。

2022山口周南レディースカップ大会2日目

初日と同様で、コースの難しさが選手を苦しめました。
アンダーパーが4人と減った上位陣。全体がこちら。

POS	PLAYER	SCORE	1R	2R	3R	TOTAL
1T	新海 美優	-2	72	70		142
1T	エイミー・コガ	-2	70	72		142
1T	藤田 光里	-2	70	72		142
4	常 文恵	-1	72	71		143
5T	山本 薫里	0	75	69		144
5T	山田 成美	0	73	71		144
5T	新田 彩乃	0	73	71		144
5T	仁井 優花	0	72	72		144
5T	岩橋 里衣	0	71	73		144

初日に予想した通り耐える展開の試合です。

2022山口周南レディースカップ大会最終日

大きくスコアの動きは無く、我慢比べのような試合展開は最終日まで続きました。
-4までが最高で、それ以上は伸びず、少しのミスがボギーに直結する。
そんな試合は、新海美優、藤田光里の2選手によるプレーオフになりました。

ツアー史上最長　8ホールのプレーオフ

難しい18番の繰り返しで行われたプレーオフ。
両選手とも本戦の18番では、ボギー。
しかし、気合十分の戦いは、両選手ともパーセーブを続ける。
日没間際の時間まで続いたプレーオフは8ホールで決着。
新海美優さんが、初優勝を飾りました。

 

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新海さんは、次戦の出場権さえありませんでした。
この優勝で、最終戦の京都レディースへの出場権を獲得。
そして、何より大きいのは、QTのファーストを免除で、ファイナルから進めることになりました。

2022山口周南レディースカップ最終結果

大会の最終結果です。アンダーパーは結局5人でした。

POS	PLAYER	SCORE	1R	2R	3R	TOTAL
優勝	新海 美優	-2	72	70	72	214
2	藤田 光里	-2	70	72	72	214
3T	安田 彩乃	-1	74	71	70	215
3T	山田 成美	-1	73	71	71	215
3T	常 文恵	-1	72	71	72	215
6T	小林 由枝	0	72	74	70	216
6T	宮田 成華	0	71	74	71	216
8T	櫻井 心那	+1	75	73	69	217
8T	山本 薫里	+1	75	69	73	217
8T	エイミー・コガ	+1	70	72	75	217
11	篠崎 愛	+2	77	73	68	218

難しいコースの中の最終日。
篠崎愛さんが-4、櫻井心那さんが-3とスコアを上げたのはさすがでした。

ステップアップツアー年間賞金ランキング

年間で2位以内が、来季、レギュラーツアー前半戦の出場権。
10位以内であれば、QTがファイナルから出場と特典のあるランキング。
最終戦、京都レディースを残した時点でのランキングは以下の通りとなりました。

順位	氏名	金額	優勝回数	試合数
1	櫻井 心那	¥25,114,100	5	16
2	宮澤 美咲	¥14,491,000	1	15
3	篠崎 愛	¥11,401,380	1	14
4	西山 ゆかり	¥9,874,000	0	9
5	新海 美優	¥8,284,900	1	12
6	脇元 華	¥7,506,666	1	6
7	大林 奈央	¥7,434,000	1	13
8	ﾌｪｰﾋﾞｰ･ﾔｵ	¥7,116,964	1	11
9	川﨑 春花	¥7,116,000	1	5
10	薮田 梨花	¥7,009,000	0	16
11	仁井 優花	¥6,286,566	0	14
12	丹 萌乃	¥6,185,333	0	16
13	宮田 成華	¥6,075,666	0	12
14	篠原 まりあ	¥5,938,000	0	14
15	鈴木 麻綾	¥5,819,714	0	9

1位の櫻井心那さんは、これがステップの最終戦。
次週はレギュラーのエリエールレディスに出場します。
この時点で年間賞金ランキング1位と、来季前半戦の出場権は確定しています。
気になる2位ですが、宮澤美咲さんの有利は変わりないものの、篠崎愛さんにも、ワンチャンスは残っています。

また、10位の争いは熾烈。
ステップのレベルなので、一気に優勝や上位入賞の選手が出る可能性もあります。
優勝賞金は360万円、2位で176万円あるので、まだまだ複数選手に可能性が残ります。