2023年のステップアップツアー、フンドーキンレディースで日章学園高校3年生の菅楓華(すがふうか)さんが単独3位に入り、ベストアマチュア賞を獲得しました。菅さんは昨年の日本ジュニアでも2位に入り、日章学園高校を全国高等学校ゴルフ選手権大会で団体優勝に導いたメンバーでもあります。
2023 フンドーキンレディースでの成績
ステップアップツアー、フンドーキンレディースは3日間大会。福山恵梨選手が-10で優勝しましたが、同組で最終日にプレーしたのが、菅楓華さんでした。
成績は、3日間とも70を並べての通算-6と安定したもので、上場の単独3位でした。
POS | PLAYER | SCORE | TODAY | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
優勝 | 福山 恵梨 | -10 | -5 | 72 | 67 | 67 | 206 |
2 | 藤田 かれん | -8 | -4 | 70 | 70 | 68 | 208 |
3 | @菅 楓華 | -6 | -2 | 70 | 70 | 70 | 210 |
4T | 大須賀 望 | -5 | -3 | 70 | 72 | 69 | 211 |
4T | 西木 裕紀子 | -5 | -1 | 68 | 72 | 71 | 211 |
6 | 成澤 祐美 | -4 | 2 | 70 | 68 | 74 | 212 |
7 | 平井 亜実 | -3 | 6 | 68 | 67 | 78 | 213 |
8T | 小川 陽子 | -2 | -2 | 72 | 72 | 70 | 214 |
8T | 髙久 みなみ | -2 | -1 | 71 | 72 | 71 | 214 |
8T | 山田 成美 | -2 | 0 | 70 | 72 | 72 | 214 |
試合終了後のコメントがJLPGAのHPに掲載されています。
菅 楓華(3位:-6) ※ベストアマチュア賞獲得
「最終日なので攻めようと思ったことが結果になってよかった。ショットが安定していたので怖がらずにいけました。プロの方々と回って、ジュニアと違う点をたくさん勉強させていただきました。予選通過を目標にしていたので、ベストアマチュア賞を獲得できて嬉しい。今後は、誰にでも応援されるプロゴルファーを目指して頑張ります」
菅楓華のプロフィール
菅楓華さんのプロフィールと戦績を簡単に振り返って見ましょう。
生年月日:2005年5月17日
身長:167cm
血液型:O型
出身地:宮崎県
学校:日章学園高等学校 2年
得意クラブ:6番アイアン
ゴルフを始めた時の年齢:6歳
ゴルフを始めた動機:友人の誘い
ドライバー平均飛距離:235ヤード
詳細はJGAのプロフィールからも参照できます。
インスタグラムはやっていますが、高校生ということもあり、非公開で承認制です。
主なフォロワーとしては、川﨑春花、佐藤心結、櫻井心那、馬場咲希、こういった選手がいますね。
菅楓華の主な戦績
主な成績を挙げるにあたっては、「緑の甲子園」団体優勝と、日本ジュニアをご紹介します。
2022年度全国高等学校ゴルフ選手権大会団体優勝
まず、特筆なのが、2022年8月6日~7日にかけておこなわれた、2022年度全国高等学校ゴルフ選手権大会、いわゆる、「緑の甲子園」ですが、宮崎、日章学園高校は男女とも優勝します。
その優勝メンバーの1人が菅楓華さんです。団体優勝のスコアは以下の通りです。
名前 | 学年 | 第1日 | 最終日 |
荒木優奈 | 2年 | 67 | 66 |
谷口愛莉 | 1年 | - | – |
菅楓華 | 2年 | 69 | 69 |
外園華蓮 | 3年 | 70※ | 67 |
福田萌維 | 1年 | 66 | 69※ |
荒木優奈さんとともに大きく団体優勝に貢献しました。
2022年度日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳~17歳の部
もう1点、ジュニアゴルファーにとっては、ビッグタイトルである、日本ジュニアゴルフ選手権競技。2022年8月17日から、19日にかけて、霞ヶ関カンツリー倶楽部 東コースで行われ、こちらは、本当にタイトルまであと一歩と迫りました。
最終日の最終ホールまで2位に1打差をつけ首位。タイトルは目前でした。
しかしここで立ちはだかったのが、同じ高校のチームメイトである、荒木優奈さんで、最終ホールでバーディーを奪取し、菅さんに追いつきプレーオフ。
荒木さんはプレーオフでもバーディーを奪取し、優勝となりました。
関連記事は以下から参照できます。
参考まで、近年の同タイトル優勝者を記しておきます。説明不要で、ほぼ全員がトッププロとなっています。
回数 | 開催年 | 優勝者 |
第27回 | 2022 | 荒木 優奈 |
第26回 | 2021 | 越田 泰羽 |
第25回 | 2019 | 梶谷 翼 |
第24回 | 2018 | 吉田 優利 |
第23回 | 2017 | 菅沼 菜々 |
第22回 | 2016 | 新垣 比菜 |
第21回 | 2015 | 蛭田 みな美 |
第20回 | 2014 | 勝 みなみ |
第19回 | 2013 | 堀 琴音 |
菅楓華の可能性
同級生でもあり、ナショナルチームメンバーでもある、荒木優奈さんの活躍は目覚ましいものがあり、直近のアジアパシフィック女子アマ、オーガスタナショナル女子アマでも、あの馬場咲希選手と双璧な成績を残しています。
そういった意味では、馬場咲希、荒木優奈と、この2選手が同世代をけん引する存在に間違いはありません。
しかし、今回のプレーを見る限りでも、菅楓華さんは、非凡な才能を見せてくれました。
毎年し烈を極めるプロテストですが、2023年の合格有力と言っても良いと思います。
期待値の高い2005年生まれ世代
次々と有望な若手選手がプロ入りしてくる女子ゴルフ界ですが、その始まりは黄金世代でしょう。
1998年生まれの彼女たちは、2023年3月現在、12名で40勝というとてつもない記録を作っています。
それに続いたのが、2000年生まれのミレニアム(プラチナ)世代で、安田祐香、古江彩佳、西村優菜、吉田優利といった選手は、アマチュア時代から輝かしい実績をひっさげプロ入りし、現在に至ります。
プロテストの規定が変更された、2019年には、現役高校生の受験が可能となり、3人の現役高校生が合格を果たします。それが、山下美夢有、笹生優花、西郷真央の3選手で、その活躍はここで語るまでもありません。
その後も、2003年生まれの現役高校生合格組で言えば、川﨑春花さんがメジャーを含む2勝、尾関彩美悠さんも勝ち、佐藤心結さんもシード選手となり、櫻井心那さんは、ステップアップツアー、年間5勝と素晴らしい活躍を見せました。
2004年生まれの現役高校生一発合格は藤井美羽さんの1人に留まっていますが、これは高校時代から下の学年である、2005年生まれが非常に強かったことも要因です。
2005年生まれ選手の活躍には期待せざるを得ません。
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