目澤秀憲コーチが感じたLPGAツアーでの河本結

2019年のQスクールを突破して、2020シーズンからLPGAツアーに参戦の河本結さん。
ここまで、TOP10に入る試合もあれば、予選カットラインぎりぎりの戦いもあり。
試行錯誤の中で奮闘中といったところだと思います。

そんな河本結さん、当然コーチは渡米せず、前半戦を戦いました。
師事する目澤秀憲コーチが合流したのは、メジャー、ANAインスピレーションからでした。

そこで、目澤コーチが感じたLPGAツアーの現在地が興味深いです。

海外メジャーで河本結をサポートした目澤秀憲コーチが語る「世界との差」と「松山英樹のすごさ」 - みんなのゴルフダイジェスト
河本結の米ツアー挑戦をコーチとしてサポートを続ける目澤秀憲。今季メジャー3戦目「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では渡米し、河本のサポートを努めた目澤に「日本と世界の差」はどこにあるのかを聞いてみた。

いろいろな切り口で語られていますが、まずはコースの難しさ。
特にANAインスピレーションは難しかった。
距離は長い、深いラフ、硬くてアンジュレーションもキツいグリーン。
おそらく、1ホールも安心できるホールは無かったと思います。

それでも、畑岡奈紗さんは3位に入り、似たタイプのキムセヨン選手が勝った。
2位の朴仁妃選手は、パッティングが、それこそ世界一の精密機械です。
そういった選手と、伍して戦うのは、予想通りでしょうけど、簡単ではありません。

プレーでは、まず芝の違いが挙げられるでしょうし、生活面も。
・・・言葉や食事、移動もですね。

あの、畑岡奈紗さんでさえ、ルーキーイヤーは苦労の連続で結果は残せなかったのです。

さて、目澤コーチは、今回の渡米で、松山英樹選手と話す機会がありました。

「今回初めて話しをする機会をもらえて、改めてすごい選手だなと思いました。ショートゲームは間違いなく世界で5本の指に入ると思います。(松山の周りには)世界ランク1位や2位の選手がすぐそばにいる。その中で自分で自分を追い込んで練習できている、その姿勢がすごい。一朝一夕ではなく8年間積み重ねてきたものを感じました。目標設定だったり学ぶものがたくさんありました」

そこまで高い目標を掲げ、飛び切りの努力まで自分を追い込む。
それでしか勝つ方法はないといった意気込みをあらためて感じます。

ということで、やはり世界で戦うには、日本からのスポット参戦は厳しい。
近年は国内女子ツアーのセッティングも難しくなったとは言え、世界との差は大きい。
もちろん、レギュラーツアーでは、バーディー合戦の試合も良いでしょう。

一方で、メジャーの女子オープンや選手権はどうか?
馬場ゆかりさんが女子オープンで勝ったときのスコアは+12でした。
そこまでの難易度が必要かどうかは別にして、もう少し高めても良いのでは?

TOP5のみがアンダーパー、優勝スコアはー5くらい。
そういったセッティングも必要ではないかと、個人的には思います。

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