KKT杯バンテリンレディスで圧巻の初勝利を飾った山下美夢有さん。
そのステディーなプレーは、2022年のメジャー、サロンパスカップでの勝利に発展しました。
この記事では、山下美夢有さんのクラブセッティング変遷とスイング解説を書いています。
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【2021】山下美夢有 クラブセッティング
山下さんはスリクソン契約選手ですので、そのラインナップです。
【山下美夢有の優勝ギア】
1W:スリクソンZX7(9.5°/TR弐プロトタイプ/569SR/45インチ)
3W:スリクソンZX(15°/スピーダーエボIV/569SR)
5W:スリクソンZX(18°/スピーダーエボIV/569SR)
4UT:スリクソンZX(22°/DIAMOND Speeder HB 8S)
5UT:スリクソンZX(25°/DIAMOND Speeder HB 8S)
5I~PW:スリクソンZX5(DG85 R300)
AW:クリーブランド RTX ZIPCORE(48°/DG85 R300)
SW:クリーブランド RTX ZIPCORE(52、58°/DG95 R300)
PT:スコッティキャメロン select GOLO S
BALL:スリクソンZ-STAR XV
ドライバーのシャフトが珍しく、フジクラTR弐プロトタイプを使用です。
参考記事
ALBA記事には、興味深いインタビューの一節があります。
「山下さんも古江さんも練習場で見ていて曲がらず、常に同じテンポで打てるところが非常に似ていると思います。フェアウェイウッドのシャフトは、ともにエボIVですしね。ただ、ティアップしたボールを打つときに、山下さんの方が下から拾いながら乗せて運ぶ打ち方なので先が動くTR弐プロト、一方の古江さんは先を動かさずフェースをコントロールして真っすぐ飛ばすタイプなのでTRが合っているのだと思います」
山下美夢有 スイング解説
スイング解説については、お馴染み、辻村明志コーチの見聞です。
山下さんのスイングで大きな特徴は、バランスが良く、クセがないことですね。
この記事はヤマハレディースでの見聞を元にしていますので、稲見萌寧さんのパートが前半。
後半部分で、山下美夢有さんのスイング解説があります。
「山下さんは打つまでのルーティン、テンポがすごくいい。何がいいかというと判断力と決断力。セットアップするまでに迷いがないからスッとアドレスに入れる。変な動作がまったくない。だからこそ、スイングリズムも良くなるんです」
これは、テレビ観戦した方も感じたのではないでしょうか?
非常にプレースピードは早いのですが、それは決断力が早いため。
決して、スイング自体のテンポやリズムが格別に早い訳ではないのです。
そういった意味からも、アマチュアのお手本になりえると思います。
辻村明志コーチからは、こんな提言があります。
このことはアマチュアの方々でもできることです。レベルは関係ありません。決断する、迷いをなくすということは、みなさんが思っている以上に難しく勇気が要ることです。山下さんも様々な経験を経て、難しくなるときがくるでしょう。それは上に行こうとすれば当然のこと。それありきでどこまでトライができるか。結局は難しく考えすぎないことが大事なんです。みなさんもできる限り余計なことを考えず、迷いを持たずにアドレスに入ってみてください。それだけでスイングが劇的に変わると思いますよ
私もこのサイトで繰り返し書いているのですが、スイングは形でなく連続の動き。
そして、それがバランス良くなされることで、良いショットを生みます。
まずは、ここからだと思います。良いお手本です。
山下美夢有 2021サロンパスカップ優勝のクラブセッティング
昨年の初優勝に続き、2022年のサロンパスカップではメジャー初優勝を飾りました。
初日の64という驚異的なコースレコードを守り切っての完全優勝です。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX7 ドライバー(9.5度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー 569 TR弐(硬さSR)
フェアウェイウッド:スリクソンZX フェアウェイウッド(3番15度、5番18度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー エボリューション 6 569(硬さSR)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX ハイブリッド(4番22度、5番25度)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5 アイアン(6番~PW)
ウェッジ:クリーブランド RTX ZIPCORE(48度、52度、58度)
パター:オデッセイ ホワイト ホット OG 2-BALL パター
ボール:ダンロップ スリクソン Zスター XV ボール
実は初優勝のときから変わったのは、この週から投入したパター。
また、今回から取り入れた独自のルーティーンも相まって、安定したプレーとなりました。
参考記事
山下美夢有 2022ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン優勝のクラブセッティング
2022年シーズン3勝目となる山下さんですが、初日に圧巻の60という記録を樹立。
圧巻の優勝でしたが、基本のクラブセッティングは変わっていません。
ただし、この大会から、ドライバーとフェアウェイウッドにプロトタイプを投入しました。
<最終日クラブセッティング>
ドライバー:スリクソン ZX5 プロトタイプ(9.5度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX GR プロトタイプ(硬さSR、長さ45インチ)
フェアウェイウッド:スリクソン ZX プロトタイプ(3番15度、5番18度)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX ハイブリッド(4番22度、5番25度)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5(6番~PW)
ウェッジ:クリーブランド RTX ZIPCORE(48度、52度、58度)
パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG 2-BALL BLADE TOUR LINED
ボール:ダンロップ スリクソン Zスター XV
参考記事
山下美夢有 2022伊藤園レディス優勝のクラブセッティング
2022年シーズン4勝目、そして年間女王を決めた山下美夢有さんのセッティングです。
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II(8.5度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX(50g台、硬さSR、長さ45インチ)
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソン ZX Mk II(3番15度、5番18度)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX Mk II(4番22度、5番25度)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5(6番~PW)
ウェッジ:クリーブランド RTX ZIPCORE(48、52、58度)
パター:SQUAD(スクワッド)プロトタイプ
ボール:ダンロップ Zスター XV
ミヤギテレビ杯の時と大きくは違いませんが、相違点が2点。
まず、ドライバーのロフトですが、今回は8.5度。9.5度と併用しながら使っているようです。
そしてパターは、SQUAD(スクワッド)プロトタイプ。
オデッセイ ホワイト・ホット OG 2-BALL BLADE TOUR LINEDを長く使っていて、調子が悪いとも感じませんでしたが、地クラブパターで感触の違いがあるのだと思います。
参考記事
山下美夢有 2023ブリヂストンレディス優勝のクラブセッティング
2022年は最終戦も勝ち、シーズン5勝を飾った山下美夢有さん。年間で複数回の公式戦優勝とともに、年間女王となり最高のシーズンとなった翌2023年。
ブリヂストンレディスでは今季2勝目を圧勝で挙げ、国内では敵なしに近い存在感です。
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II(8.5度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX GREEN(長さ45インチ、重さ50g台、硬さSR)
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソン ZX Mk II(3番15度、5番18度)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX Mk II ハイブリッド(4番22度、5番25度)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II(6番~PW)
ウェッジ:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE(48、52、58度)
パター:オデッセイ ホワイト・ホット OG パター 2-BALL BLADE
ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR XV
基本は、昨年から変わっていません。パターのみ、今回はオデッセイ ホワイト・ホット OG 2-BALLのように、グリーンにより使い分けています。
参考記事
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