伝統の住友生命Vitalityレディス 東海クラシックは今年で53回目の大会。この3年間の優勝者を見ると、西村優菜、古江彩佳、渋野日向子とニュースターが誕生しています。今回も新ヒロイン誕生の流れがある女子ゴルフツアー。全米女子アマ優勝の馬場咲希さんの出場も注目です。
目次から各項目へジャンプしてください。
2022 住友生命レディス 東海クラシック 大会概要
大会名称:第53回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック
開催コース:新南愛知カントリークラブ美浜コース (6,502 Yards/Par 72)
開催期間:9月16日~9月18日
賞金総額:10,000万円
優勝賞金:1,800万円
出場人数:108人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 50位タイまで (予定)
主催:東海テレビ放送株式会社
大会URL:こちらです。
2022 住友生命レディス 東海クラシック 放送予定
テレビ放送とインターネット中継の予定です。
2022 住友生命レディス 東海クラシック テレビ放送
かなりの放送がありますね。放送日時順です。
またこの試合は名物、ドライビング女王コンテストもあります。
※馬場咲希選手の出場は不明ですが、出場を期待しましょう。
※ローカル及び再放送を除く。
9月16日(金) 15:00~17:05(録画)BSフジ
9月16日(金) 22:00~24:00(録画)
9月17日(土) 7:00~10:30(LIVE)ゴルフネットワーク
9月17日(土) 14:00~15:25(LIVE)BSフジ
9月18日(日) 7:30~9:45(LIVE)ゴルフネットワーク
9月18日(日) 11:00~12:00(LIVE)BSフジ
9月18日(日) 16:05~17:20(録画)フジテレビ系全国ネット
【ドライビング女王コンテスト】
9月18日(日) 13:25~13:55(録画)ゴルフネットワーク
2022 住友生命レディス 東海クラシック インターネット中継
先週から、U-NEXTが公式配信に加わりました。
GOLFTV・DAZN・U-NEXT
9月16日(金) 8:30~14:30(LIVE)
9月17日(土) 9:15~15:45(LIVE)
9月18日(日) 8:45~14:30(LIVE)※表彰式終了まで
<GOLFTV>https://www.lpga.or.jp/broadcast/golftv
<DAZN>https://www.lpga.or.jp/broadcast/dazn
<U-NEXT>https://video.unext.jp/
2022 住友生命レディス 東海クラシック 出場選手
出場選手が確定し、ペアリングが発表になりました。
初日のペアリングがこちら。注目組が早い時間帯や分かれにいますね。
こうなってくると、もはや、どこに注目して良いのか分からないと言う。(;^_^A
2組 07:40 @寺岡沙弥香、菅沼菜々、服部真夕
3組 07:50 @馬場咲希、岩井千怜、原英莉花
4組 08:00 植竹希望、セキユウティン、穴井詩
5組 08:10 吉田優利、大里桃子、横峯さくら
6組 08:20 青木瀬令奈、西郷真央、鈴木愛
7組 08:30 稲見萌寧、堀琴音、菊地絵理香
8組 08:40 小祝さくら、高橋彩華、上田桃子
9組 08:50 山下美夢有、川﨑春花、西村優菜
強いて言えばですが、第9組が最も旬なペアリングでしょうか?
何せ19歳のルーキー、川﨑春花さんが選手権を勝ったのは大きかった。
つまり、「誰もが勝つ可能性がある」という状況になったと思います。
それだけ、層が厚く、競争も厳しい世界になったとも言えます。
こちらも注目のアマチュア、馬場咲希さんは原英莉花さんとの組み合わせ。
何とも贅沢なドライバーの競演が見られそうです。
20歳の岩井千怜さんをして、「歳下の台頭を実感」とは凄い世界です。
ちなみに、第2組に登場する寺岡沙弥香さんは、今年の日本女子アマ優勝者です。
2022 住友生命レディス 東海クラシック 大会初日
なかなか、刺激的な上位陣となりました。全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | TODAY | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
1 | 後藤 未有 | -7 | -7 | 65 | 65 | ||
2 | イ ミニョン | -6 | -6 | 66 | 66 | ||
3T | 尾関 彩美悠 | -5 | -5 | 67 | 67 | ||
3T | 桑木 志帆 | -5 | -5 | 67 | 67 | ||
3T | リ ハナ | -5 | -5 | 67 | 67 | ||
3T | 申 ジエ | -5 | -5 | 67 | 67 | ||
3T | 金田 久美子 | -5 | -5 | 67 | 67 | ||
8T | 安田 祐香 | -4 | -4 | 68 | 68 | ||
8T | 吉田 優利 | -4 | -4 | 68 | 68 | ||
8T | 大里 桃子 | -4 | -4 | 68 | 68 | ||
8T | 上田 桃子 | -4 | -4 | 68 | 68 | ||
8T | 山下 美夢有 | -4 | -4 | 68 | 68 | ||
8T | 川岸 史果 | -4 | -4 | 68 | 68 | ||
8T | 有村 智恵 | -4 | -4 | 68 | 68 |
やはり、先週、選手権を川﨑春花さんが獲ったのは、我々ファンにとっても、当事者であるプレイヤーにとっても影響は大きいのだろうと思わせるリーディング。
首位には2020年度プロテスト合格の93期生、後藤未有さん。
それを追う、3位タイに、尾関彩美悠、桑木志帆、リハナといったルーキーがいます。
実は同時期開催のステップアップツアーでも、ルーキーが活躍中。
まさに、「ルーキー祭り」の様相です。
とは言え、まだまだ初日で、週末の天気は荒れ模様と予報です。
2022 住友生命レディス 東海クラシック 大会2日目
ルーキー勢が上位に顔を出した2日目。
台風の影響もあり、海沿いのコースでは、時おり、10mを超す強風。
(天候:曇り 気温:28.8℃ 風速:5.7m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:22mm》
予想された天気なので、そんなにスコアは伸びないと思った2日目ですが、
POS | PLAYER | SCORE | TODAY | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
1 | 尾関 彩美悠 | -11 | -6 | 67 | 66 | 133 | |
2 | 吉田 優利 | -10 | -6 | 68 | 66 | 134 | |
3 | 山下 美夢有 | -9 | -5 | 68 | 67 | 135 | |
4 | 桑木 志帆 | -8 | -3 | 67 | 69 | 136 | |
5T | 川岸 史果 | -7 | -3 | 68 | 69 | 137 | |
5T | イ ミニョン | -7 | -1 | 66 | 71 | 137 | |
5T | 後藤 未有 | -7 | 0 | 65 | 72 | 137 |
失礼しましたで、上位はこのコンディションの中、みんなスコアを伸ばしてる。
そして、2日目の単独首位には、尾関彩美悠さんが立ちました。
注目のルーキーで、活躍中なので、カメラの数もなかなか凄いです。
時系列で去年を振り返ると、高校3年生の尾関彩美悠さんは、6月の日本女子アマで勝ちました。
そして、昨年の東海クラシックに出場し、33位でローアマを獲ります。
その後、11月の最終プロテストにトップ合格をし、プロに入っています。
先週優勝の川﨑春花さんとは、同期、同学年の19歳になります。
格上意識は無いと思いますが、去年の栄冠、多くは尾関彩美悠さんに集まりました。
そんな中で迎えた今大会ですから、尾関さん、普通に気合は十分だと思います。
ストロングポイントはパッティング。
これはルーキー勢の中では群を抜いて上手く、日本女子アマでもプロテストでも入る、入る。
今大会2日目もその力を遺憾なく発揮したのですが、入らないパットも惜しいライン。
このペースで行けば、少なくとも優勝争いの中心にはいけると思います。
最終日、最終組はサントリーレディスに次いで2回目ですが、単独首位は初ですね。
とは言え、逆転劇の多い試合なので、天候とも相まって荒れる可能性があります。
もう少し、広げて上位陣を見てみます。全体がこちら。
最終的にカットラインはイーブンパーの39位タイ、52選手となりました。
西村優菜さん、今季初の予選落ち。馬場咲希さんも残念でした。
優勝スコアがいくつになるのかの予想が困難です。
一応、首位が尾関さんの-11なのですが、8打差の-3が18位タイ。
この間、ビッグネームが並ぶので、最終日はどうなるのでしょう。
最終日のペアリングがこちら。上位陣は、
7組 08:05 木村彩子、柏原明日架、上田桃子
8組 08:15 林菜乃子、稲見萌寧、後藤未有
9組 08:25 イミニョン、川岸史果、桑木志帆
10組 08:35 山下美夢有、吉田優利、尾関彩美悠
2022 住友生命レディス 東海クラシック 大会最終日
大会最終日は、スタートしたものの、9時から豪雨。
約2時間の中断を経て、素晴らしい熱戦が繰り広げられました。
注目は、若手3人が揃った最終組です。
尾関彩美悠 驚異のカムバックで初優勝
初の単独首位で迎えた最終日は注目のルーキーでもある、尾関彩美悠さん。
6番でボギー先行し、ここをバーディーとした吉田優利さんに逆転されます。
9番でバーディーを奪い、何とか首位タイで折り返したフロント9。
しかし、バックナイン、10番、11番と連続ボギーで後退してしまいます。
並みのルーキーであれば、ここで脱落していくのが常です。
しかし、ここからが尾関さんの真骨頂。
12番と15番をしっかりとバーディーを奪取し再浮上。
16番では先に吉田優利さんにバーディーパットを決められるも負けじとバーディーを奪取。
並んで迎えた18番では渾身の2打目をチャンスにつけ、バーディーで優勝となりました。
「今まで、プレー中に緊張したことはない。きょうも最後まで緊張感を楽しんだ」
「中断の間、おにぎりを2つ食べたけど、あとひとつ残っていることを思い出した。せっかく、父がつくってくれたもの。ヤバいと気がつき、それで食べた」
涙のキャディーさんとは対照的に、終始笑顔の尾関さん。
緊張よりも、ワクワクして本当に楽しんで勝ち切ったのは見事でした。
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惜敗で涙の吉田優利
今季5度目の2位となった、吉田優利さん。
公式の場、インタビューで涙を見たのは初めてでした。
しかし、流れも十分に作っていたと思います。
6番のベタピンバーディーで首位を奪取。
11番はチップインバーディーで3打差をつける。
逃げ切るマインドでは危ないと思った、14番と15番だけは裏目に出てボギー。
しかし、16番でロングパットを決めて、ダメ押しかと思いきや・・・。
ナイスプレーは、吉田さんも多かったのです。
うーむ、これはもう、やるだけのことはやったと思います。
勝利の女神が、今回は尾関さんに微笑んだと考えた方が良いかもしれません。
このところずっと上位で優勝争いに絡んでいます。
疲労の蓄積も心配されますが、個人的には、体調を整え、メジャーに向かって欲しい。
そう、ミヤギテレビ杯を挟んで、日本女子オープンがあります。
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物凄いコメント数が、応援を物語ります。
最多バーディー賞 後藤未有
最終日の終盤、一時期は-11で首位に並んだ後藤未有さん。
惜しくも優勝はならなかったのですが、着実にステージは上がっています。
後藤未有(3位:-10) ※最多バーディー賞獲得
「初めての優勝争いで、いい経験にもなった。次に優勝争いをするときには、凡ミスや、取りこぼしがないように、きょうのミスを反省して、次に繋げていきたい。(最多バーディー賞獲得)賞を頂けたことは嬉しいですが、優勝できたんじゃないかーということを考えると悔しいです」
後半戦の健闘にも期待です。
Vitalityスイート10賞獲得 有村智恵
この大会の特別賞にモチベーションも上がっていた有村智恵さん。
最終日もナイスプレーで、特別賞ゲットです。
有村智恵(4位タイ:-9) ※Vitalityスイート10賞獲得
「(次戦)今週は攻めるゴルフでしたが、次週はコンディションを見ながら、もしかしたら耐えるゴルフも必要になるかもしれません。次週こそ優勝できるように頑張りたい。(Vitalityスイート10賞獲得)私たちの中でもビッグニュースでした。今週はこの賞の話題で持ち切りだったので、それをしっかり獲れて良かった」
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2022 住友生命レディス 東海クラシック 最終結果
台風の影響で強風となった中での最終結果です。
上位陣、全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
優勝 | 尾関 彩美悠 | -13 | 67 | 66 | 70 | 203 |
2 | 吉田 優利 | -12 | 68 | 66 | 70 | 204 |
3 | 後藤 未有 | -10 | 65 | 72 | 69 | 206 |
4T | 有村 智恵 | -9 | 68 | 71 | 68 | 207 |
4T | 永井 花奈 | -9 | 69 | 70 | 68 | 207 |
6T | 林 菜乃子 | -8 | 69 | 69 | 70 | 208 |
6T | 川岸 史果 | -8 | 68 | 69 | 71 | 208 |
6T | 山下 美夢有 | -8 | 68 | 67 | 73 | 208 |
9T | 高橋 彩華 | -7 | 71 | 70 | 68 | 209 |
9T | 申 ジエ | -7 | 67 | 73 | 69 | 209 |
9T | イ ミニョン | -7 | 66 | 71 | 72 | 209 |
(天候:曇り 気温:28.3℃ 風速:4.8m/s)
《グリーン=スティンプ:10 1/4フィート コンパクション:21.5mm》
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