どうしても、100切りが達成できない方の特徴としてショートゲームがあります。
以前、スコア分析のことも書きましたが、やっぱりスコアメイクはショートゲームなのです。
それでは、どのように考えて、練習するかを書いていきたいと思います。
ショートゲームの割合は65%
現在JGAナショナルチームのヘッドコーチは、ガレス・ジョーンズ氏が務めています。
日本で行われた世界戦での惨敗を受けて、JGAが招集したのです。
彼は、オーストラリア人なのですが、日本選手の潜在能力には、注目していました。
ですから、オファーを受けたのです。
そうだったんですね。
さて、就任した彼は、日本チームの練習がロングゲームに偏っていることに気付きます。
仕方のないことかもしれません。
日本の練習環境では、芝の上から練習できる機会が少ないからです。
彼は、ショートゲームがスコアの65%を占めることを説き、練習メニューも変更します。
つまり、練習の65%をショートゲームに費やすというものです。
大変、理にかなったものだと思います。
トッププロでも、最重要視するショートゲーム
トップクラスのツアープロは、100ヤード以内から2打であがることを理想と設定しています。
それでなければ、バーディーが獲れない、イコール上位進出は難しいわけです。
あの、タイガーウッズは少年時代から、「100ヤード以内からは2打であがるもの」と考えていました。
技術はもちろんなのですが、実際にそうだったのは、少年独特の感性があったと思います。
もちろん、10歳に満たなくてもそう考えられたのは天才のゆえんです。
一般アマチュアでもあてはまる理由
一般のアマチュアゴルファーでも、この法則は当てはまります。
つまり、ショートゲーム、100ヤード以内で、どれだけ打数を少なくするか。
ツアープロでさえ、同じ課題を持っているのですから。
ただし、アマチュア、特に100切りレベルであれば、目標設定を変える必要があります。
それは、100ヤード以内から3打であがることです。
100切りを狙える腕前であれば、ショット類は、そこそこの技術があります。
グリーン周りからザックリ、トップなどで行ったり来たりしていませんか?
つまり、スコアメイクのツボは、まさにこれなのです。
100ヤード以内から3打で上がれば、確実に100は切れます。
ウェッジと友達になろう
一般的にアマチュアでも、ウェッジは2本持っていると思います。
ウェッジでフルショットすれば、男性の場合、80ヤード、女性でも50ヤードは飛びます。
もちろん、52度とか56度、58度の違いはありますけど。
要は、距離的には十分対応できるのです。
まずは、ウェッジに苦手意識を持たない、そのために最重要クラブとして練習をします。
100ヤード以内のウェッジで求められるショット
ウェッジで打つのは、主にアプローチですよね。
また、フルショットも、使う場面は、ほぼありません。
ウェッジで打つ技術は、基本はピッチエンドランだけで大丈夫です。
ランニングやロブなどもあるのですが、これは上級になってからでも間に合います。
ただし、ライの見極めはしっかりしなければなりません。
フェアウェイなのかラフなのか、ボールは浮いているのか、沈んでいるのかなどです。
それで、何に気を付ければ良いかと言えば、ボールの位置、傾斜、振り幅だけです。
高等な技術をやろうとしても、成功する確率は低いです。
グリーン周りのアプローチでのチェックポイント
ボールのライ、傾斜、位置、振り幅をポイントにあげました。
これをまず見極めて、それにあったスイングをしてやるだけです。
細かくは長くなるので別の機会に書きますが、ポイントだけ、4つ挙げます。
沈んでいるほど芝の抵抗は強いので、インパクトで緩めない。
傾斜に沿って、構え方を調整する。
ボールの位置は、右足寄りだと低い球、左足寄りだと高い球になる。
振り幅は、練習によって距離感を養う。
これらに共通するのですが、決して手だけで振らないことです。
手は器用なので、軌道も強さも瞬時に変えられます。
つまり、手の感覚に頼るのは、上級者になったからで十分なのです。
具体的なウェッジの練習方法
ほとんどの方は、打ちっ放しで練習をされると思います。
他に選択肢がないからという理由なのですが、これは仕方ないところです。
それでも、可能であれば、芝の上から練習したいです。
練習場は、こちらの練習場一覧から探してみてください。
さて、打ちっ放ししか選択肢がないとします。
そうなると効果的な練習は、これです。
ティーアップした球を打つ
ウェッジはティーアップした分だけ、短めに握ります。
そして、何を一番大切にするかと言えば、クリーンヒットすることです。
下にいけばゴムティーを打ってしまいますし、上だとトップします。
ゴムティーからクリーンに打てるようになれば、技術、自信ともにつきます。
距離を出さなくても全く問題がないので、鳥かごで練習もできますね。
ウェッジはスコアメイクの生命線
練習法もご紹介しましたが、何よりも、慣れることが必要です。
慣れるというのは、自然と14本の中で、一番練習するクラブになっているということです。
初心者から、100台で回るときには、ドライバーと7番アイアンとかを練習したでしょう。
もちろん、アイアンの練習は、常に大切です。
しかし、100切りを目標にするならば、何よりもウェッジです。
高等な技術は必要ありません。
目標は100ヤード以内から、確実に3打であがることなのですから。
コメント