米女子、LPGAツアーで参戦資格の一部変更が決まりました。
それは、LPGAのノンメンバーが勝った場合の規定で、選手会のミーティングで決定されたものです。
ポポフルールとも言われる規定変更
直近で言えば、昨年の全英女子オープンに勝ったポポフ選手。
彼女の主戦場は下部のシメトラツアー。
ですから、全英女子オープンに勝っても、最終戦の「CMEグループ・ツアー選手権」には出場できなかったのですね。
つまり、ノンメンバーという理由で、メジャーで勝った大きなポイントが加算されなかった訳です。
今回は、彼女のようなケースを救済する意味合いもあって、ポポフルールとも呼ばれているようです。
今季からメジャーを制した選手は、ノンメンバーであってもツアー登録を行えばすぐに米女子ツアーの5年シードが与えられ、優勝翌週の大会にも出場が可能になる。また、年間のポイントレースにおいても優勝大会で得たものが加算されるようになった。ツアーメンバーとしてメジャーで勝った選手と同等の扱いになる。
渋野日向子への影響
さて、それで、一昨年勝った渋野日向子さんの場合はどうか?
この規定は、今後ということなので、一昨年に遡っては適用されません。
そもそも、しぶこさんは全英女子オープン優勝の権利があったので、一昨年の11月に行使すれば、2020年からLPGAのツアーメンバーになれたのですが、当時は国内志向が強かったので、行使しませんでした。
しかし、しぶこさんは、一昨年の勝利によって、メジャーへの出場権があります。
おそらく今年の初戦は日本国内から参戦。そして、4月のANAインスピレーション、6月の全米女子オープンなどには出場するでしょう。
そこで勝てば、年末のQスクール(日本で言うQT)を受けることなく、翌年からのツアーメンバーになれることはもちろん、今回の規定変更により、翌週のLPGAツアーに参戦が可能となります。
・・・ポポフ選手の場合は、ノンメンバーだったので、翌週のLPGAの試合には出場権利がありませんでした。
ノンメンバーの門戸を広げたLPGA
タイトルに渋野日向子さんを持ってきましたが、これは、ノンメンバーすべてに適用されます。
ということは、世界ランキングなどの資格でメジャーにスポット参戦し、優勝する日本人選手が出れば、これが適用され、翌週からLPGAの試合に参戦可能となります。
また、ノンメンバーが勝っても、5年シードの権利を獲得できます。
広がる日本人選手の可能性
メジャー勝利など、日本人選手にとって、一昨年より前は夢物語でした。
しかし、全英にしぶこさんが勝ち、全米でも優勝まで手の届く位置まで来た。
また、しぶこさん以外でも、決勝ラウンドまで進み、可能性を見せてくれた選手もいます。
・・・笹生優花さんらですね。
彼女たちにも、少なくとも門戸は広がったと言えると思います。
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