【2022】女子ゴルフツアーへの期待と見どころ

スポンサードリンク

開幕が迫った、2022年の女子ゴルフツアー。
新人からベテランまで揃った群雄割拠の中、期待するところと、見どころをいくつかの観点から書いています。
特にこの3年ほどで大きくレベルアップした女子ゴルフからは目を離せません。

【2022】女子ゴルフツアースケジュール 日程と解説
2022年の女子ゴルフツアー、日程と内容がJLPGAから発表されました。発表段階ではレギュラーツアーは38試合、賞金総額は過去最高の42.9億円です。インターネット配信が本格的に始動する元年。現在の女子ゴルフを取り巻く状況も整理します。

見どころ1 リランキングのゆくえ

まずは、シーズン全体を占う中で、リランキングの観点は外せません。
2022年も2回のリランキングが予定されていて、第1回は19試合後。
※2月23日現在では、7月のニッポンハムレディスクラシック終了時となります。
シード選手以外、つまり、QTで出場権を得ている選手は、何としてもここをクリアしなければなりません。
2021年末に行われた、ファイナルQTの戦いは下の記事から。

女子ゴルフ JLPGA 2021年度ファイナルQTの結果
女子ゴルフ、2022年シーズンの出場資格を懸けたQT、クォリファイングトーナメントが11月30日から4日間、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部宇刈コースで開催。シード権、主催者推薦に次ぐ出場資格で、ツアープロにとっては運命の戦いです。そして12月3日、最終結果が出ました。

QT1位は、ベテランの下川めぐみさんがゲット。
また、ツアールーキーである、93期生、94期生の健闘も目立ちます。

いずれにしても、まずはリランキングをクリアして後半戦の出場権獲得を目指したい。
これは、QTでの選手もですが、下記資格で前半戦出場権で出場している選手も当てはまります。

JLPGA賞金ランキング、またはメルセデスランキング51位から55位
淺井咲希、河本結、ささきしょうこ、林菜乃子、鶴岡果恋
ステップアップツアーの年間賞金ランキング上位2位
リハナ、小野祐夢

ここで、考慮しておきたいのが、推薦出場というルートです。
思い起こせば、近年では、原英莉花、稲見萌寧の両選手はQTで失敗。
ファイナルQTまで進めなかったのですが、推薦出場の試合で上位に入り、リランキングをクリア。
そしてシーズンを通しての出場権を得て、シード権を獲得。
それ以降の活躍は、言うまでもありませんね。

ツアー前半戦を見る上では、この推薦出場組の上位進出も見逃せないところです。

【2022】女子ゴルフ JLPGAシード選手一覧 2021年11月確定版
2020-21と統合されたシーズンも、2021エリエールレディスを終了し、シード権が確定しました。今回のシード権は、従来の賞金獲得額に加えて、メルセデスランキングの上位50名も対象。両方式の採用により、シード選手は52名となりました。

見どころ2 10代女子プロゴルファー

女子ゴルフに革命的な進歩をもたらした黄金世代も、2022年は年女です。
黄金世代も24歳ということになり、若手と言うより、中心世代となります。

一方で、その下である、2000年度生まれのミレニアム世代、そして、2001年度生まれの新世紀世代の活躍も目覚ましいものがあります。
2019年度から、JLPGAプロテストの規定が変わり、現役高校生の受験が可能になりました。
その現役高校生で合格したのは、3選手。笹生優花、山下美夢有、西郷真央です。
この3人の活躍は特筆もので、既に日本を代表するトップ選手となっています。
さらに言えば、笹生優花さんは全米女子オープンに優勝し、世界的なプレイヤーになりました。

そこで、2022年も、高校在学、卒業後一発合格の10代のプレイヤーに注目したいところです。

2021年には、変則的にプロテストが2回ありました。
もちろん、2021年度分と、前年延期された2020年度分です。
それぞれの合格者は、以下の通りです。

2020年度 JLPGA最終プロテスト 最終結果
2020年度のJLPGAプロテスト、佐久間朱莉さんが-18までスコアを伸ばし、首位で合格です。最終的には-4まで、20位タイの22選手が合格し、93期生となります。最終日まで、各日のスコア推移を追っています。

2020年度合格者のうち、2002年度生まれの10代選手は以下の通りです。
佐久間朱莉(QT14位)
岩井明愛(QT70位)
内田ことこ(QT26位)
岩井千怜(QT90位)
桑木志帆(QT13位)

2021年度 JLPGA最終プロテストの結果
2021年度のJLPGA最終プロテストの結果を順に更新しています。最終プロテストは2021年 11月 2日(火) ~ 11月 5日(金)で会場は京都の城陽カントリー倶楽部。4日間の争いで+4、20位タイまでの21選手が合格となりました。尾関彩美悠さんが-8でトップ合格です。

2021年度合格者のうち、2003年度生まれの10代選手は以下の通りです。

尾関彩美悠(QT58位)
佐藤心結(QT11位)
竹田麗央(QT133位)
小林夢果(QT131位)
櫻井心那(QT117位)
川﨑春花(QT62位)

特にQTで上位に入った選手は、10代にして、開幕戦からレギュラーツアーです。
勢いそのままに、ツアーの主役になれるでしょうか?

見どころ3 記録にも注目のベテラン選手

世代交代がささやかれる女子ゴルフですが、ベテラン勢の健闘も光ります。
2021年に限っても、上田桃子、笠りつ子、菊地絵理香といった30代の選手も優勝しました。
2022年シーズンは記録もかかったベテラン勢にも期待です。

10億円、10勝、21季連続… 2022年に期待される女子ゴルフ記録
2022年の国内女子ツアーは、3月3日(木)に「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC)でスタートを切る。コロナ禍で2020年と21年が統合された昨季は稲見萌寧が初めての賞金女王に輝き、古江彩佳が最優秀選手賞に選ばれるなどの話題を集め...

まずは、最年長シード選手の大山志保さんは、生涯獲得賞金10億円が見えてきました。
選手生命にかかわる、度重なる怪我や、米LPGAツアーへの挑戦というキャリアを考えれば称賛すべき数字です。
2022シーズン開幕時点で、生涯獲得賞金ランキングは7位となっています。

<国内女子ツアー生涯獲得賞金ランキング> 試合は出場数
1位 不動裕理 13億6862万円 465試合
2位 李知姫 12億3505万円 550試合
3位 全美貞 12億3000万円 490試合
4位 申ジエ 11億1375万円 237試合
5位 アン・ソンジュ 11億11万円 253試合
6位 横峯さくら 10億4645万円 351試合
7位 大山志保 9億6779万円 453試合
8位 上田桃子 9億3251万円 364試合
9位 福嶋晃子 9億908万円 449試合
10位 イ・ボミ 8億5947万円 267試合

脅威の20年連続シードを達成しているのが、李知姫さんです。
既に10代のプロゴルファーが誕生していますので、彼女たちが生まれたときからシード選手です。
2001年からの20年連続シードは、永久シードを除くと、もちろん最長です。
それだけ、心技体とも卓越した存在であると思います。

見どころ4 初優勝が秒読みの選手

これは、誰しもが認める、西郷真央さんと高橋彩華さん。
特に西郷さんの上位安定率は驚異的で、最もゴルフ中継に映った選手だったでしょう。
連続アンダーパー試合の記録をぶっちぎりで更新中です。

<連続アンダーパー記録>
23試合 西郷真央 2021年 ※継続中
15試合 稲見萌寧 2021年
14試合 李知姫 2011年
14試合 李知姫 2009年
14試合 笠りつ子 2016年
14試合 申ジエ 2017年

もちろん、初優勝を狙う候補は複数名いますね。

今季も女子ゴルフツアーからは、目が離せません。

コメント