【まとめ版】資生堂レディス2022

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戸塚カントリー倶楽部で開催の資生堂レディス2022。観測史上最も早く梅雨明けした今年は灼熱の戦い。異例な暑さの中の戦いは、消耗戦の様相。日替わりで選手がスコアを伸ばし合う展開となりました。迎えた最終日は、幸いにも曇天。大混戦を制したのは、青木瀬令奈さんでした。

事前情報と見どころの記事

資生堂 レディスオープン2022 事前情報と見どころ
平年より22日早く梅雨明けした関東地方。名門、戸塚カントリー倶楽部で猛暑の2022資生堂レディスです。昨年は悪天候でスケジュールやセッティングが大幅に変更となりました。今回はスコアを伸ばせるセッティングになっています。2022年の熱い戦いを制するのは?

資生堂レディス2022 優勝は青木瀬令奈

大会最終日は、4日間の中で、唯一曇りがちで灼熱から解放されました。
そんな中、上位選手が序盤からバーディー攻勢をかけていきました。
最終日を首位で迎えた青木瀬令奈さんは、1番から連続ボギーで出遅れます。
しかし、3番、4番と連続バーディーで取り戻すと、圧巻は、後半の10番からの3連続バーディー。
これで、頭、2つ、3つと抜け出し、その後も安定したプレーで逃げ切り優勝です。

HOLE 1 2 3 4 5 6 7 8 9 OUT
PAR 4 5 4 4 3 4 5 3 4 36
STROKES 35
PUTTS 2 2 1 1 1 2 1 2 1 13
HOLE
10
11 12 13 14 15 16 17 18 IN
PAR 4 3 4 5 3 4 5 4 4 36
STROKES 34
PUTTS 0 1 1 2 2 2 2 2 2 14
TOTAL: 68(-4)

優勝を手繰り寄せた大きなポイントはフェアウェイキープとショートゲーム。
特にパッティングに関しては、他の選手とは違う独特の取り組みがありました。
練習日と本番で、敢えて使うパターを変えるという試みです。

「あえて感覚を鈍らせて」 青木瀬令奈のパターは“二刀流”
◇国内女子◇資生堂レディスオープン 2日目(1日)◇戸塚CC(神奈川県)◇6570yd(パー72) 9位から出た青木瀬令奈が4バーディ、1ボギー「69」で回り通算7アンダー、首位と1打差の4位で週末を迎える。 出だしの1番をボギーとしたが、...

「パターで悩んでいるふうに思われるんですけど、試合では1本でやってます(笑)。慣れが出ちゃうと気持ち悪さが出てくるので、いったんリセットして違う感覚を入れた」。予選2日間での1ラウンド当たりの平均パット数は「27.5」で全体2位。練習日にあえて鈍らせた感覚が、試合を通じて研ぎ澄まされていった。

資生堂レディス2022 上位の最終結果

決勝ラウンド、そして最終日にも、大きくスコアが動いた最終結果です。全体がこちら

POS PLAYER SCORE 1R 2R 3R 4R TOTAL POINT
優勝 青木 瀬令奈 -14 68 69 68 69 274
300.00pt
2T 黄 アルム -12 72 70 70 64 276 140.00pt
2T 菊地 絵理香 -12 69 70 69 68 276 140.00pt
2T 吉田 優利 -12 67 69 70 70 276 140.00pt
5T 大出 瑞月 -11 67 69 76 65 277 76.80pt
5T 勝 みなみ -11 75 67 68 67 277 76.80pt
5T 山下 美夢有 -11 70 69 70 68 277 76.80pt
5T ささき しょうこ -11 68 71 68 70 277 76.80pt
5T ユン チェヨン -11 72 66 68 71 277 76.80pt
10T 菅沼 菜々 -10 69 71 70 68 278 59.25pt
10T 金澤 志奈 -10 68 71 69 70 278 59.25pt

特に最終日の序盤は、中上位選手がバーディー攻勢をかける展開でした。

青木瀬令奈 人生を変える3勝目は予告Vで達成|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

(天候:曇り 気温:31.0℃ 風速:3.4m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/4フィート コンパクション:23mm》

資生堂レディス2022 大会トピックス

資生堂レディス2022 大会ハイライト

大会初日から最終日のベストスコアとハイライトです。

大会初日:ベストスコア 65(-7) 李知姫(大会タイ記録)

大会2日目:ベストスコア 66(-6) ユンチェヨン、川岸史果

大会3日目:ベストスコア 68(-4)青木瀬令奈、ユンチェヨン、ささきしょうこ、勝みなみ、堀琴音

大会最終日:ベストスコア 64(-8)黄アルム(大会新記録)
トーナメントコースレコード 274(-14)青木瀬令奈

資生堂レディス2022 健闘した選手

この試合で印象に残った選手をピックアップします。

吉田 優利(2位タイ:-12)

前半はオールパーで、後半ボギー先行しながら、4バーディー奪取の2位です。
流れや、運も良くは無いと心配していたのですが、吉田さんの発想は違っていましたね。

吉田優利「いいきっかけになるボギー」からの4バーディでカムバック
◇国内女子◇資生堂レディスオープン 最終日(3日)◇戸塚CC(神奈川県)◇6570yd(パー72) 首位と1打差で出た吉田優利が4バーディ、2ボギー「70」で回り、通算12アンダー2位で4日間の戦いを終えた。「1日3アンダーペースで回れたと...

「ずっとパーが続く日は、キッカケがないといいプレーが出ない場合が多い。バーディが先行すればいいけど、そうじゃない日もあるので、いいきっかけになるボギーにしたいと思った」

スイングに若干の違和感があったことはうかがえます。
それでも、前向きな発想で、修正力を発揮し、良い締め方でしたね。

黄 アルム(2位タイ:-12)

最新情報ー資生堂 レディスオープンー次戦へひとこと|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

優勝には正直、遠い7打差からのスタート。
リーダーボードを見ない作戦で64のコースレコード更新です。

菊地絵理香(2位タイ:-12)

最終日、最後まで粘ったのもですが、4日間通じてボギー1つは集中の証だと思います。

ピックアップー菊地絵理香|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

ショット、パットともの好調は、ギャラリー声援の後押しもあったように見えました。

大出瑞月(5位タイ:-11)

大出さんは、今大会の「大波賞」ですね。
4日間のスコアが、67、69、76、65。
とは言え、3日目に初の最終組を体験し、76を叩いた後の最終日65は大収穫です。

大出瑞月が再浮上 イボミも脱帽の26パット|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

暫定リランキングは、34位から21位に上昇。
後半戦もしっかり出場できるので、一層の高みを目指して、きっかけの大会になるかもしれません。

資生堂レディス2022 大会まとめ

優勝想定スコアは-15で、ほぼ事前の予想通りとなりました。
予想と異なったのは、まずは、史上最速の梅雨明けとなり、猛暑となったこと。
また、加えてラフが予想以上に伸び、フェアウエイキープの重要性が増したことでした。
大会を通じ、コンパンクションが23であると、ラフからベタピンに付けるのは困難でした。
この結果、飛ばし屋よりも、フェアウエイキープを重視する選手が上位に多く、勝負を左右したのはショートゲーム、そしてパッティング。
これを4日間実践した青木瀬令奈さんの優勝となりました。

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