真夏の戦いから、秋たけなわの季節に開催となったカストロールレディース。
季節が違うだけで、こうも違うのかと、驚きの展開が生まれます。
事前に書いた見どころの記事はこちら。
大会初日
まずは、この大会を象徴することになった、初日のリーダーボード。全体がこちら。
何と、アンダーパーが2人しかいません。
こっ、これは、もしかしてメジャートーナメントなのでは?と思うほどです。
それには理由があったのです。それは、グリーンコンディションの難しさ。
コンパンクションが25と、これはメジャー級の硬さです。
にも拘わらず、速さを示すスティンプは9.5フィートとツアーとしては非常に遅い。
こういったセッティングになったからこそのスコアだと思います。
そんな中、インスタート1組目の山内日菜子さんが首位。ノーボギーです。
もう1人のアンダーパーは、応援選手の木下彩さん。
個人的には、非常に期待できる試合になりました。
大会2日目
2日目になりましたが、グリーンコンディションは、ほぼ変わらず。
初日のコンディションからして、これはもしかすると、全員がオーバーパー?と思いました。
その予想の半分は当たり、半分は違いました。
2日目を終わっての上位陣。全体がこちら。
首位に立った、小野祐夢さんが67と圧倒的なスコアを出して首位。
2位以下に4打差をつけます。
しかし、何と言ってもグリーンの難しさは変わらない。
ですから、4打差というのは大きいようで、追撃の余地もある。
そんな中、いよいよ最終日へと向かいます。
大会最終日
何と言っても注目かつ、試合の主導権を握るのは小野さんです。
スタート時の表情を見る限り、緊張感はあるものの、非常に集中しているように見えました。
プレーは前半、小野ちゃんはバーディー先行。一時は-6までスコアを伸ばします。
10番を終わって、2位とは5打差。しかし、まだ分からないと思っていました。
なぜならば、最終日のグリーンコンパンクションは、脅威の25.5。
今季で言えば、これほどの硬さはレギュラーツアーでもなかったのです。
たった1つのミスショットで、簡単にダブルボギーが出てしまう難易度です。
加えて、終盤に差し掛かったところ、8mを超える強風が吹きだす。
そして、予報には全く無かった突然の雨。
小野ちゃんは、13番でOBを打ってしまい、難易度の高い16番でもボギー。
ここで、2位につけていた西山ゆかりさんとは、1打差になってしまったのです。
しかし、ここからが粘った。
最終の18番ホール、ティーショットは右のラフ。
池越えに切られたカップはもちろん狙えません。
むしろ、左サイドや手前に運ぶのさえ難易度が高い状況です。
小野ちゃんは、冷静にグリーン左サイドにオン。
10mを超えるパッティングをピタリと寄せ、パーセーブ。
この瞬間、小野祐夢、ステップツアー初優勝なりました。
プロテスト合格後、ステップを1年で卒業。
2018年、2019年はレギュラーツアーで戦ってきた彼女。
2020年の主戦場はステップアップツアーとなったのですが、この最終戦での優勝。
これから、新生、小野祐夢の第2章が始まる予感がします。
最終結果の上位陣。レギュラー組が多い。全体がこちらです。
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