小野祐夢初優勝 カストロールレディース

真夏の戦いから、秋たけなわの季節に開催となったカストロールレディース。
季節が違うだけで、こうも違うのかと、驚きの展開が生まれます。

事前に書いた見どころの記事はこちら。

2020 カストロールレディース 放送予定と見どころ
コロナ禍に揺れた女子ゴルフ、ステップアップツアー。今年の最終戦には、日程変更されたカストロールレディースがきました。ステップの中継と言えばスカイAなのですが、今回初めて、マルチアングルテスト配信が実施されます。実況は小西綾子さん、解説、諸見里しのぶさんです。
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大会初日

まずは、この大会を象徴することになった、初日のリーダーボード。全体がこちら

何と、アンダーパーが2人しかいません。
こっ、これは、もしかしてメジャートーナメントなのでは?と思うほどです。
それには理由があったのです。それは、グリーンコンディションの難しさ。
コンパンクションが25と、これはメジャー級の硬さです。
にも拘わらず、速さを示すスティンプは9.5フィートとツアーとしては非常に遅い。
こういったセッティングになったからこそのスコアだと思います。

そんな中、インスタート1組目の山内日菜子さんが首位。ノーボギーです。
もう1人のアンダーパーは、応援選手の木下彩さん。
個人的には、非常に期待できる試合になりました。

24歳の山内日菜子が今季2度目の首位発進 金田久美子が2打差3位
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大会2日目

2日目になりましたが、グリーンコンディションは、ほぼ変わらず。
初日のコンディションからして、これはもしかすると、全員がオーバーパー?と思いました。
その予想の半分は当たり、半分は違いました。

2日目を終わっての上位陣。全体がこちら

首位に立った、小野祐夢さんが67と圧倒的なスコアを出して首位。
2位以下に4打差をつけます。
しかし、何と言ってもグリーンの難しさは変わらない。
ですから、4打差というのは大きいようで、追撃の余地もある。
そんな中、いよいよ最終日へと向かいます。

小野祐夢が独走首位に 金田久美子と堀琴音が4位/女子下部
◇国内下部ステップアップツアー◇カストロールレディース 2日目(18日)◇富士市原GC (千葉)◇6452yd(パー72) 首位に3打差の10位から出た小野祐夢が6バーディ、1ボギーの「67」をマークし、通算4アンダー単独首位に浮上した。通算アンダーパーはわずか一人。2位に4打差をつけた23歳が下部ツアー初優勝を目指し...

大会最終日

何と言っても注目かつ、試合の主導権を握るのは小野さんです。
スタート時の表情を見る限り、緊張感はあるものの、非常に集中しているように見えました。

プレーは前半、小野ちゃんはバーディー先行。一時は-6までスコアを伸ばします。
10番を終わって、2位とは5打差。しかし、まだ分からないと思っていました。
なぜならば、最終日のグリーンコンパンクションは、脅威の25.5。
今季で言えば、これほどの硬さはレギュラーツアーでもなかったのです。
たった1つのミスショットで、簡単にダブルボギーが出てしまう難易度です。

加えて、終盤に差し掛かったところ、8mを超える強風が吹きだす。
そして、予報には全く無かった突然の雨。
小野ちゃんは、13番でOBを打ってしまい、難易度の高い16番でもボギー。
ここで、2位につけていた西山ゆかりさんとは、1打差になってしまったのです。

しかし、ここからが粘った。
最終の18番ホール、ティーショットは右のラフ。
池越えに切られたカップはもちろん狙えません。
むしろ、左サイドや手前に運ぶのさえ難易度が高い状況です。

小野ちゃんは、冷静にグリーン左サイドにオン。
10mを超えるパッティングをピタリと寄せ、パーセーブ。
この瞬間、小野祐夢、ステップツアー初優勝なりました。

23歳の小野祐夢がツアー初優勝/女子下部
◇国内下部ステップアップツアー◇カストロールレディース 最終日(19日)◇富士市原GC (千葉)◇6452yd(パー72) 後続に4打差をつける単独首位で出た小野祐夢が2バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「73」でプレーし、1打リードの通算3アンダーで逃げ切り優勝を飾った。 2016年のプロテスト合格後の「LPGA新人...

プロテスト合格後、ステップを1年で卒業。
2018年、2019年はレギュラーツアーで戦ってきた彼女。
2020年の主戦場はステップアップツアーとなったのですが、この最終戦での優勝。

これから、新生、小野祐夢の第2章が始まる予感がします。

最終結果の上位陣。レギュラー組が多い。全体がこちらです。

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