2022シーズンのステップアップツアーも残り3戦。櫻井心那さんの圧倒的な強さが光るシーズンですが、優勝、または年間獲得賞金ランキング10位以内が各選手とも目標になりますね。2019年以来、久しぶりの開催となります。
更新記事ですので、目次からジャンプをお願いします。
2022宍戸ヒルズレディース森ビルカップ大会概要
大会名称:宍戸ヒルズレディース森ビルカップ
開催コース:宍戸ヒルズカントリークラブ 東コース (6,428 Yards/Par 72)
開催期間:10月26日~10月28日
賞金総額:2,000万円
優勝賞金:360万円
出場人数:108人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 50位タイまで (予定)
主催:一般社団法人日本女子プロゴルフ協会
共催:森ビルゴルフリゾート株式会社
特別協賛:森ビル株式会社
大会URL:こちらです。
2022宍戸ヒルズレディース森ビルカップ放送予定
スカイAでの中継になります。
10月26日(水) 8:00~11:15 / 12:30~16:30(LIVE)
10月27日(木) 8:00~11:15 / 12:30~16:30(LIVE)
10月28日(金) 8:00~11:00 / 12:00~16:00(LIVE)
2022宍戸ヒルズレディース森ビルカップ出場選手と見どころ
ステップアップツアーも終盤戦となると、出場選手層が厚くなります。
レギュラーツアーを主軸に戦ってきた選手でも、結果が出なければQTを受けなければなりません。
そのためにも調子を上げていきたいところです。
初日のペアリングが発表になっています。こちら。
個人的な注目はここ1点に集中したいと思います。
先週のレギュラーツアーでは力を出せずに予選落ちとなってしまった、櫻井心那さん。
慣れの問題が大きいとは思いますが、調子自体は気になるところです。
また、みっすーもQTに向けて調子を上げていきたいところ。
ショットの調子は悪くない感じなので、あとはパッティングでしょうか?
それと、密かな注目株が薮田梨花さん。
2020年度プロテスト合格の93期生。
現在、ステップアップツアー賞金ランキングが11位。
もうひと踏ん張りしたい薮田さんは、先日お誕生日を迎えたばかりです。
2022宍戸ヒルズレディース森ビルカップ初日
何と言っても、今回はグリーンが仕上がっています。
スティンプで11と3/4フィート、コンパンクションは24。
これは、レギュラーツアーと同等と言って良いかと思います。
初日を終えての上位陣。全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
1 | 橋添 穂 | -4 | 68 | 68 | ||
2T | 安田 彩乃 | -2 | 70 | 70 | ||
2T | 井上 りこ | -2 | 70 | 70 | ||
2T | 藤田 光里 | -2 | 70 | 70 | ||
2T | 髙橋 恵 | -2 | 70 | 70 | ||
6T | 篠崎 愛 | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 薮田 梨花 | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 櫻井 心那 | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 原 江里菜 | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 山内 日菜子 | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 小倉 ひまわり | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 藤本 麻子 | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 西山 ゆかり | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 酒井 千絵 | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 成田 美寿々 | -1 | 71 | 71 | ||
6T | 鈴木 麻綾 | -1 | 71 | 71 |
アンダーパーが16人で、橋添穂さんが単独首位です。
全体として、グリーンの速さに手を焼く選手が多かったです。
この速さはちょうど、先週のマスターズGCレディース。
櫻井心那さんが速いと感じ、レギュラーツアーの選手は普通と感じた速さ。
2日目以降も、グリーンへの対応力が試されそうです。
レギュラーツアーのレベルであれば、全体として、あと3打はスコアが少ない。
難しい距離でもタッチを合わせ、微妙な距離でもねじ込んでくるプレーを見たいです。
櫻井 心那(6位タイ:-1)
「3大会連続優勝は、ショットの調子が良くなったら勝てる。きょうは、唯一18番のセカンドショットの感触が良かった。あすへ繋がるラウンドになったでしょう。残り2日間、60台必須で頑張ります。きょうは全体的にショットが悪かった。1日が長く感じました。前週のマスターズGCでは、来年に向けての課題を得られた。いい収穫です」
成田 美寿々(6位タイ:-1)
「最近スタートホールでバタバタする事が多い。あすは気を付けたい。17番はピンに当たらなければ1メートル程のチャンスでした。それくらいショットが良く、ピンに向かっている証。プラスに考えたい。前週のオープンウィークは、初めてキャンプに行きました。すごく気持ちのいい時間を過ごすことが出来て良かった」
2022宍戸ヒルズレディース森ビルカップ2日目
グリーンはさらに速く、スティンプ12フィートとなったこの日。
幸いにも初日吹いた風が無かった。
そして、この日大爆発したのは、西山ゆかりさんでした。
8バーディー、ノーボギーの64は、西山さん、40歳にして自己ベスト更新です。
プレーを見ていても、球筋は強くピンに絡み、パッティングも打てている。
今日は、間違いなく西山さんの日、そして優勝争いの軸になります。
2日目を終わっての上位陣、全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
1 | 西山 ゆかり | -9 | 71 | 64 | 135 | |
2 | 藤田 かれん | -6 | 72 | 66 | 138 | |
3T | 宮澤 美咲 | -5 | 73 | 66 | 139 | |
3T | 篠崎 愛 | -5 | 71 | 68 | 139 | |
3T | 成田 美寿々 | -5 | 71 | 68 | 139 | |
3T | 橋添 穂 | -5 | 68 | 71 | 139 | |
7 | 藤本 麻子 | -4 | 71 | 69 | 140 | |
8T | 佐久間 綾女 | -3 | 72 | 69 | 141 | |
8T | 山内 日菜子 | -3 | 71 | 70 | 141 | |
8T | 藤田 光里 | -3 | 70 | 71 | 141 |
2022宍戸ヒルズレディース森ビルカップ最終日
迎えた最終日は暖かく穏やかな天候。
ただしグリーンは変わらず速く12フィート。
しかし、上位陣と力のある選手は伸ばし合い、見応えのある最終日となりました。
篠崎愛 ステップアップツアー初優勝
初日、各選手があれだけ苦戦をしたグリーン、そしてコースに挑み続けた選手たち。
勝ったのは、「この大会、勝つしかない状況」の篠崎愛さんでした。
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QTランキング192位の篠崎愛さん、本来は前回出場で今季終了でした。
それがこの試合、ありがたいことに推薦をもらった。
もちろん優勝狙いは開幕から決めていたことですが、最後の最後でつかんだチャンスでした。
この優勝で得たものは非常に大きいです。
1つは、今季の出場権が無かった残り2試合への出場が決まりました。
そして、この勝利によって、QTがファイナルから進めることは確定。
また、年間の賞金ランキングも1千万円を超え、3位に上がりました。
2位以上に与えられる、来季前半戦、レギュラーツアー出場権の可能性も出てきました。
実力を見せた、西山ゆかりと成田美寿々
優勝した篠崎愛さんの下には、十分な実績を持つ西山ゆかり、成田美寿々と並びました。
西山さんは、悔しい気持ちがあるでしょう。
何せ、今季のステップ4度目の2位です。
ただし、2日目のプレーが秀逸であったことに加え、最終日も崩した訳では無いのが良いと思います。
そして、成田美寿々さんも、久しぶりにヒリヒリする優勝争いに入りました。
復活近しの手ごたえも得られたのではないでしょうか?
少なくともQTに向けては、間違いなく好感触です。
2022宍戸ヒルズレディース森ビルカップ最終成績
最終成績の上位陣、全体がこちら。
POS | PLAYER | SCORE | 1R | 2R | 3R | TOTAL |
優勝 | 篠崎 愛 | -11 | 71 | 68 | 66 | 205 |
2 | 西山 ゆかり | -10 | 71 | 64 | 71 | 206 |
3 | 成田 美寿々 | -9 | 71 | 68 | 68 | 207 |
4T | 薮田 梨花 | -7 | 71 | 72 | 66 | 209 |
4T | 山内 日菜子 | -7 | 71 | 70 | 68 | 209 |
4T | 橋添 穂 | -7 | 68 | 71 | 70 | 209 |
7T | 佐久間 綾女 | -6 | 72 | 69 | 69 | 210 |
7T | 宮澤 美咲 | -6 | 73 | 66 | 71 | 210 |
9T | 原 江里菜 | -5 | 71 | 72 | 68 | 211 |
9T | 藤田 光里 | -5 | 70 | 71 | 70 | 211 |
9T | 藤田 かれん | -5 | 72 | 66 | 73 | 211 |
2022ステップアップツアー賞金ランキング
ステップアップツアーは残り2試合ですが、賞金ランキング1位は確定しました。
もちろん、ここまで年間5勝の新記録を樹立した櫻井心那さんです。
ただし櫻井さんは、現状に全く満足していないですね。
マスターズGCレディースの予選落ちは本当に悔しかったと思います。
ある程度やれると思った試合で結果が出ず、逆に同期同級生の川﨑春花さんが2勝目です。
焦る必要は全くないと思いますが、本人からの決意。
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そして、上位陣の順位に変化もありました。
順位 | 氏名 | 金額 | 優勝回数 | 試合数 |
1 | 櫻井 心那 | ¥24,614,100 | 5 | 15 |
2 | 宮澤 美咲 | ¥14,269,000 | 1 | 14 |
3 | 篠崎 愛 | ¥11,029,380 | 1 | 13 |
4 | 西山 ゆかり | ¥9,770,000 | 0 | 8 |
5 | 脇元 華 | ¥7,506,666 | 1 | 6 |
6 | 大林 奈央 | ¥7,434,000 | 1 | 12 |
7 | フェービー・ヤオ | ¥7,116,964 | 1 | 11 |
8 | 川﨑 春花 | ¥7,116,000 | 1 | 5 |
9 | 薮田 梨花 | ¥6,905,000 | 0 | 15 |
10 | 丹 萌乃 | ¥6,185,333 | 0 | 15 |
11 | 仁井 優花 | ¥6,148,566 | 0 | 13 |
12 | 篠原 まりあ | ¥5,938,000 | 0 | 13 |
13 | 鈴木 麻綾 | ¥5,657,714 | 0 | 8 |
14 | 村田 理沙 | ¥5,610,900 | 0 | 14 |
15 | 宮田 成華 | ¥5,325,666 | 0 | 11 |
まずは、3位に上がった篠崎愛さんは、年間2位の可能性が数字上出てきました。
簡単ではありませんは、残り2連勝となると逆転2位がある。
2位ともなると、QTを受けずとも、来季前半戦、レギュラーツアーの出場権があります。
逆に言えば、宮澤美咲さんは、ここを死守したいところです。
そして、もう1つの争いである、10位以内。
QTのファーストステージ免除でファイナルから行ける権利ですが、こちらが激戦。
戦前に期待した選手、薮田莉花さんは最終日に伸ばし順位を上げました。
一方で10位以降は激戦そのもので、全く気が抜けません。
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