例年であれば、賞金シードが決定するこの大会。
ただし、2020年はコロナ禍のため、シーズンが統合され、20-21シーズンに。
ここで決まるのは、変則出場資格となった最終戦への出場権でしょうか?
ここまで、勢いを見せている若手選手の活躍に注目が集まります。
事前に書いた、見どころの記事は、こちらです。
大会初日
これは、何と言うか、今季を象徴するようなリーディングとなりました。
上位陣、全体がこちら。
首位タイの3選手ですが、西村優菜、古江彩佳、笹生優花。
ツアールーキーの3選手ですが、既に勝利を挙げている。
古江彩佳さんと笹生優花さんは、2勝しているので、5勝を挙げた3選手ということになります。
若い、ルーキーと言えども、勢いだけではなく上手さ、強さも兼ね備えた3人です。
ずるずると後退とは考えづらい。
つまり、この3選手が引っ張る大会を予感させました。
気温は上昇し、季節外れの夏のような陽気でした。
大会2日目
2日目はいきなりですが、濃霧のため、1時間20分に及ぶ中断がありました。
それと、初日とは違って、この時期らしい気温で、温度差がありましたね。
そのせいか、あまりスコアが伸びる展開にはなりませんでした。
それでも、上位陣のメンバーには、それほど変動なく、若手のクレバーさも光りました。
上位陣。全体がこちら。
3日目の天候は良い予報。伸ばし合いになるであろうと予想されました。
大会3日目
ムービングサタデーで伸ばし合いが期待された3日目。
誰がこの試合をリードするのかが注目されたところ。
そんな中、64とベストスコアを叩き出し、首位に立ったのは、前週優勝の古江彩佳さんでした。
古江さんのプレースタールを象徴する言葉となった、ボギーフリー。
それで、勝負所ではバーディーを取る、隙の無いゴルフです。
このボギーフリー、ノーボギーのラウンド率ですが、驚異的なのです。
代名詞のようになったボギーフリー。この日で今シーズン39ラウンド中、12回目を記録した。割合にすると30.77パーセントだ。一概に比較はできないものの、元世界女王・申ジエが2015年連続ノーボギー記録、81ホール(ホールバイホールの記録が残る1990年以降)を樹立した。この時は、14.05パーセントである。驚異的な確率だろう。
2週連続の優勝争いとなっているのですが、ノーボギーはストレスもたまらない。
3日目を終わっての上位陣。全体がこちら。
尚、この3日目にはホールインワン賞がかかった16番で上田桃子さんが記録です。
ボギーフリーが代名詞となった古江彩佳さんがー13で首位。
2打差には笹生優花さんがいるものの、後続とは大差。
マッチレースか、独走か、そんな展開が予想できた3日目でした。
大会最終日
先手を取ったのは、古江彩佳さんでした。最終日のホールバイホール。
9番、10番の連続バーディーが強かった。
ここで優勝までの流れができたので、あとは人工衛星のようなものです。
ゴルフ脳、クレバーなプレーが突出している、ミレニアム世代。
しかもスイングが安定している古江彩佳さんにとっては、理想的な展開です。
あとは、フェアウェイをヒットし、普通にパーオンさせる、イージーでした。
それを意図してできるところが、彼女の強みでもあります。
最終の上位陣。全体がこちら。
最終日のグリーンコンディション、コンパンクション22、スティンプ11と1/3。
古江彩佳の優勝は3度目の正直だった
実は古江彩佳さん、エリエールゴルフクラブ松山では、2年連続3回目の登場です。
3回目?去年、プロになって出場したから、2回目じゃないの?と思いますよね。
では、なぜ3回目なのか、整理しましょう。
2019年、この松山で日本女子アマの決勝が行われました。
最終的な上位陣、全体の結果がこちら。
放送でも、時々紹介される、西郷真央さんが優勝した大会。
上位陣を見るだけで、そうそうたるメンバーですが、これが去年の夏なのです。
富士通レディースで、史上7人目のアマチュア優勝をして、古江彩佳さんはプロになりました。
そして、プロとして、この松山に参戦してきたのです。
あれから、たった1年、日本女子アマのときからでも、1年半。
驚異的な進歩としか言いようがありません。
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