女子プロを参考にしたクラブ選び 2019年版

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プロが使っているクラブって、ファンであれば気になるものです。
また、「自分が使えるものであれば使ってみたい」と思うのも無理はないと思います。

使ってみたい!

さて、アマチュアの一般男性ゴルファーのヘッドスピードは40m/sくらいだと思います。
ですから、プロが使っているモデルを自分が使ってみたいと思った時は、男子プロより女子プロのセッティングが参考になります。
そこで、女子プロが使っているクラブについて、書いていきたいと思います。

2019年は新製品の当たり年

2019年は各社とも気合の入ったドライバーの新製品が多かったのです。
当たり年とも言われ、私も話題となったドライバー数種を、試打してみました。
そんな中、女子ツアーでの優勝者のドライバーは2強だった気がします。

女子ツアーをけん引した2つのドライバー

2019シーズン、国内女子ツアーで、突出して強かったのが、2つのメーカーです。
それは、キャロウェイとピン。
もちろん、勝った選手がそもそも強かったからというのが基本なのですが、これだけ2つのメーカーによる2つのブランドに集中することも、近年では珍しいと言えます。
それぞれについて、見ていきます。

キャロウェイ エピック フラッシュ サブゼロ ドライバー

全39試合で9勝したのが、「キャロウェイ エピック フラッシュ サブゼロ ドライバー」です。
そのうち3勝は契約プロの柏原明日架の2勝、河本結の1勝、ほか6勝が契約外の申ジエ、成田美寿々、穴井詩、各プロの使用によるものです。

契約外のプロも使ったということは、逆に言えば優れた証とも言えます。

ピン G410 ドライバー

そしてピンですが、これは、全英女子オープン優勝の渋野日向子さんの「しぶこ効果」も大きいです。
渋野日向子さんは、国内4勝、海外メジャー1勝をPING G410で挙げました。
また、鈴木愛さんが7勝を挙げて賞金女王になったことも、ピンが強かった理由の1つです。

2019シーズン中盤には、早くもその傾向が

実は、この傾向、シーズン中盤に、はっきりと表れていたのです。

第19戦が終えた時点で、キャロウェイとピンがそれぞれ7勝で、計14勝でした。
ですから、ドライバーでは他を大きく引き離していました。(契約フリーの使用プロを含む)

何と言っても決め手となっていたのが、飛距離性能ですね。

現在ではメーカーはもちろん、選手個人でもトラックマンを持つ時代になったので、飛距離やスピン量など、瞬時に数値化されて出てくるわけです。

注目点を書いておくと、エピックフラッシュサブゼロの方が低スピンなので、飛距離といった面ではアドバンテージがある、一方でスピン量が少ないと安定性という面からはデメリットとなるので、こちらはピンの方が優れているということですね。

アマチュアゴルファーは、どちらかを使えるのか?

どちらのドライバーもいわゆる素性には問題ないです。
つまり、一般アマチュア男性でも、十分、使うことができます。

使えるんだ!

私が試打した経験では、特徴として絶対的な飛距離はエピックの方が出ます。
つまり、ミート率が高くて、叩ける人が打った場合ですね。
一方で、平均的なミート率だった場合、ミスヒットの許容性はピンの方が良いです。

どちらを選ぶかは、相性や打感、弾道なども含めて、好みの問題かもしれません。
また、エピック、G410とも、シリーズなので、タイプ別に、いくつかのモデルがラインアップされています。
打感や、見た目が合うと思った方は、シリーズの中から選ぶというチョイスもありそうです。

頑張れ!他メーカー

そんなわけで、ちょっと個人的に寂しいと思うのが、あるメーカーが2019年は未勝利でした。
それが、ブリヂストンなのですね。少し前にはBS黄金期もあったのですけど。

ちなみにブリヂストン契約プロ、敬称略で名前だけ書いておきますね。
大里桃子、高木萌衣、高橋彩華、但馬友、丹萌乃、西山ゆかり、蛭田みな美、福山恵梨、堀琴音、松田鈴英、三ヶ島かな、宮里藍、渡邉彩香
※有村智恵さん、原英莉花さんが、ボールだけの契約です。

有名プロもたくさんいますね。

優勝を狙える選手も、もちろんいますので、2020シーズンには期待しています。

アイアンセッティングも女子プロに学んでみる

一般男性ゴルファーの場合、私も含めて、女子プロと飛距離はほぼ同じくらいです。
観戦もするし、プレーもする私には、プロのクラブセッティングも大変参考になります。
そんな中ですが、イ ミニョン選手のクラブセッティングを見てみたいと思います。

イ ミニョンのクラブセッティング

2019年シーズン、安定した成績を残した、イ ミニョンさんですが、やはりアイアンが特徴的ですね。

彼女は指折りのショットメーカーなので、「ケプカアイアン」を使いこなしています。

「ケプカアイアン」こと、ミズノ JPX 919 ツアーは見た目からして、いかにも難しそうです。
さすがにこれは打てないだろうと思いつつ、個人的には気になるアイアンというのもあるのです。

アイアン選びにおける、プロとアマチュアの違い

ドライバーとは違って、アイアン選びについては、プロとアマチュアで差があります。
これは、求めるものが違うという点が大きいと思います。
具体的に見ていきましょう。

ロフト角の違い

大切なキーワードとなっている1点目が、ロフト角です。
プロは総じて、「ロフトが寝ている」角度が少ないアイアンを選びます。
逆が、ロフトが立ったアイアン。いわゆる飛び系のアイアンというものになりますね。
・・・アマチュア向けには各社ともオシています。確かに飛びますからね。

飛んだほうが楽しいもんね。

ただし、ツアープロの場合、飛び系アイアンを使っている選手は、ほぼいないと思います。
プロの場合、ロフト角を技術で操ることができますし、また、アイアンは飛ばすよりも、狙った場所に運ぶ、落とす、止めるクラブだと考えているからです。
そのためには、ロフトの流れを意識するのが、プロとしては一般的です。

加えて、今のプロだとイ ミニョンさんのようにロングアイアンを入れているのはごく少数。だいたい6番アイアンからのセッティングです。

その分、ユーティリティを入れるし、何よりも下を厚くしますね。
つまり、ショートゲームが勝敗を分けるカギになるのを身にしみてわかっているのです。

ウェッジのセッティングが例えば、52度と58度だった場合、飛び系のアイアンだとピッチングウェッジのロフトが44度なんてものもあります。
そうなると52度との開きが8度にもなって、勝負にならないわけです。

やはり、基本は4度きざみのセッティングだと思います。
それもあって、プロはアマチュアと違い、飛び系を使わないことになります。

打感とミート率

プロや上級者の場合、自分が思った通りのスイングができて、良い入射角でとらえても打感が合わないと気持ち悪さが残ります。
つまり、多くの場合、ミスがミスであることを伝えてくれるのが、良いアイアンです。
・・・もちろん、「許容度」の問題もありますが。

そういった面からも、プロや上級者ほど、こだわりがあると言って良いかと思います。
・・・ツアープロの場合は、本人仕様もあるのですが、長くなるので割愛します。

アマチュアにも参考となるプロのクラブセッティング。

さて、こんなことを書いていたら、個人的に「アイアン欲しい病」が出てきてしまいました。
昭和な私は、「軟鉄鍛造」って聞くだけで、パブロフの犬みたいになります。(^▽^;)
とは言っても最近のアイアンはストロングロフト、いわゆる飛び系が多いのです。
やっぱりPWは46度か48度くらいが自分には好ましいので、中古を探しています。

ドライバーは、基本的に新しいものの方が進化していると思います。
特に飛距離、直進性、スピンコントロールなどですね。

一方でアイアンは、求めるものに対するニーズで選び方が変わると思います。
ですから、必ずしも新製品でなくても良いと思います。
プロや上級者でも、数年前のモデルを使っている方も多数です。

プロに学ぶクラブ選びのまとめ

まず、ドライバーに関しては、女子プロが使っているものが、かなりの確率で、アマチュアの参考となることがわかります。
一方で、アイアンに関しては、飛距離だけでは語れない面があるので、その点は、ご自身が求める要素によって変わってくるのではと思います。

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