通称、「選手権」。正式には、日本女子プロゴルフ選手権大会です。
女子プロゴルファー日本一を決める大会で、もちろんメジャー大会です。
女子プロゴルファーであれば、誰もが手にしたいタイトルですね。
2021年は、茨城県の静ヒルズカントリークラブで開催されます。
大会概要
大会名称:日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯
開催コース:静ヒルズカントリークラブ (6,680 Yards/Par 72)
開催期間:9月9日~9月12日
賞金総額:20,000万円
優勝賞金:3,600万円
出場人数:137人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 70位タイまで (予定)
主催:一般社団法人日本女子プロゴルフ協会
放送予定
恒例ですが、週末は地上波、予選ラウンドから見るということであれば、スカイAがあります。
ABCテレビ・テレビ朝日系列24 局全国ネット
9月11日(土)3日目<LIVE>
15:00-16:25(予定)
9月12日(日)4日目<LIVE>
13:55-15:55(予定)
CS放送チャンネル 「スカイA」
9月09日(木)1日目<LIVE>
12:00-17:15(予定)
9月10日(金)2日目<LIVE>
12:00-18:30(予定)
9月11日(土)3日目<LIVE>
08:00-15:00(予定)
9月12日(日)4日目<LIVE>
08:00-14:00(予定)
インターネット中継
今回は4日間ともインターネット中継が予定されています。
それで、GOLFTVが中継するのですが、有料です。配信内容はこちらから。
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しかし、そうなると、今まで、地上波やBSでしか見なかった方。
今回からは、スカイAを契約して、見るのも充分な選択肢になりますね。
スカパーのセレクト5なら、月額1,980円なので、非常にお得だと思います。
もちろん、スカイA以外の民放系CSが選択できるので、女子ゴルフを見るのであれば、安いと思います。
ペアリングと見どころ
メジャーの4日間大会。2日目までのペアリングが発表になっています。
初日のペアリングがこちら、2日目がこちらです。
割とまんべんなくペアリングを組んだなという印象です。
選手権は、何しろ好勝負が名物です。
セッティングの難しさという意味からは、日本女子オープンに譲ると思いますが、何しろ、競り合いが多い。
しかも、「役者が揃った系」の優勝争いが多いです。
2019年くらいから、女子ゴルフは黄金世代の躍進によって、大きく勢力図が変わりました。
一方で、2020-21シーズンは、上田桃子さんをはじめとするベテラン勢の頑張りも目を引きます。
そうなると、20代後半選手の頑張りにも、期待したいところです。
虫の襲来で、前週棄権した稲見萌寧さんも、もちろん出場ですね。
全英女子オープン出場組の選手も、この大会から参戦します。
ということは、古江彩佳さんや原英莉花さんも出場。
そして、渋野日向子さんも、久しぶりに国内大会に復帰です。
調整と言った意味では、不足だと思います。
それでも、想定外のプレーをするしぶこさんには、やっぱり期待感がありますねぇ。
メリハリの効いたコースセッティング
今回のコースセッティング担当は、山崎千佳代さんです。
山崎さんらしいと思うのがメリハリの効いたコースセッティングです。
まずは、長いホールから。
13番(パー4)はティを前に出さずに430ydを維持する予定。6番(パー5)も565ydの設定で、2オンが狙える9番(470yd)、10番(490yd)のパー5とは一線を画するホールとなっている。8番(パー3)も210ydあり、「過去のプロテストを見ても、ドライバーで届かない選手もいた」という長さがハザードとなっている。
210ヤード、アゲインストとなれば、ドライバーだって十分にあり得ます。
また、6番もパー5とは言え、チャンスホールとは言い難い。
一方で、9番や10番はバーディーが狙えるホール。
-15という優勝予想スコアは、どうなるでしょうか?
予選ラウンドの結果
9月9日からの2日間、予選ラウンドが行われました。
気になるカットラインは+2、68位タイまでの77選手でした。
そして、首位争いは、
#日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯🏆#Round2 が終了❗#勝みなみ が初日に続きトップをキープ❗️
1 (-8)#勝みなみ
2T(-6)#木戸愛
2T(-6)#金澤志奈
2T(-6)#大山志保
2T(-6)#大城さつき
2T(-6)#西郷真央成績表はこちら👇https://t.co/Z5z6y3WIcG#JLPGA#GettyImages pic.twitter.com/NWr5qzSkJt
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距離が長いセッティングとなった今大会。
持ち前の飛距離を活かして、勝みなみさんが首位に立っています。
大会3日目
ムービングデーと言われる3日目。
特にバックナインでスコアが大きく動きましたね。
そして結果は、
#日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯🏆#Round3 が終了❗#西郷真央 が6つスコアを伸ばし1位に浮上‼️
1 (-12)#西郷真央
2 T(-11)#大山志保
2 T(-11)#稲見萌寧
4 (-9)#イミニョン
5T (-8)#勝みなみ
5T (-8)#植竹希望成績表はこちら👇https://t.co/BtsIufx3jk#JLPGA#GettyImages pic.twitter.com/1KeYBFf82n
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西郷真央さんが6つ伸ばし首位に立ちました。
終盤まで、7つ伸ばして首位に立った稲見萌寧さんがキープかと思いましたが、この大会、西郷さんも上々のプレーで、15番からの3連続バーディーは見事でした。
西郷真央は「66」でプレーし単独首位に浮上。稲見萌寧は「65」と猛チャージをかけました。#JLPGA #日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 #西郷真央 #稲見萌寧 #大山志保 #渋野日向子https://t.co/JHS1XoTMFF
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#Round3 スーパーショット集🏌️♀️
■スーパーショット集はこちら💁♀️https://t.co/XrCxsnj7KE
■本日の成績はこちら👇https://t.co/BtsIufOEHU#JLPGA|#日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯🏆 pic.twitter.com/zrIKNhekqK
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優勝争いのポイント
3日目を終えて、優勝争いのポイントが見えてきました。
まず、グリーンの仕上がりは良い。スティンプで11.5、コンパンクションで23といったところでしょうか?
しっかりと読んで打っていけば入るコンディションですが、また、良いところにカップを切っています。
数十センチ違えば、もっとバーディーが出るでしょう。
微妙な傾斜にかかっているホールも多いので、チャンスは決めたいところです。
そして、今回は、セッティング担当の山崎さんの目論見が当たっているように思います。
事前情報通りですが、ファーストカット無しで、ラフは90mmです。
と言うことは、フェアウェイキープが必須で、もちろん、飛距離も欲しい。
そこで、参考となっているのが、トータルドライビングのスタッツです。
※ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率の合計ポイントです。
この試合前までのスタッツがこうなっています。
ちゃんと、西郷真央さんが1位です。この試合、上位に来ている植竹希望さんもいますね。
さて、優勝争いですが、スコアは-15前後と予想します。
最終日はピンポジも難しく、ティーも後ろとの情報があります。
そうなると、ベストスコアは、出たとしても、66くらいと見ます。
7位タイまでの8選手が候補となりますが、注目は最終組の3選手。
13組 10:30 勝みなみ、植竹希望、イミニョン
14組 10:40 大山志保、 稲見萌寧、西郷真央
女子ツアーには珍しく、3人ともフェードヒッターです。
大会最終日は圧巻の展開で稲見萌寧
個人的には、西郷真央さんに期待をしましたが、上回った選手がいました。
それは、今季、無類の強さを見せる稲見萌寧さん。
-19という大会記録は、2位と4打差をつける圧巻の逆転優勝でした。
#日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯🏆#稲見萌寧 がメジャー初制覇!
19アンダーの最少ストローク記録で優勝!🏆(-19)#稲見萌寧
2 (-15)#西郷真央
3 (-14)#大山志保
4 (-13)#植竹希望
5 (-12)#勝みなみ成績表はこちら⬇️https://t.co/DYon0VAHOS#JLPGA|#コニカミノルタ pic.twitter.com/nJj8tMSeIJ
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しかし、最終日のセッティングで稲見さんは、8バーディー、ノーボギー。
最終日は66くらいがベストスコアではないかと思った自分の想像をはるか超えました。
2位の西郷さんが最終日69で通算-15、3位の大山さんが同じく69で通算-14。
今までならば、これで十分に優勝まで届くスコアだったと思います。
その想像を絶する強さが稲見さんにあったということだと思います。
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最終日のリーディング。全体の最終結果はこちらです。
メジャー大会初優勝‼️#稲見萌寧 の大会最終日ハイライト🏌️♀️
■ハイライトはこちら▶️https://t.co/S2xoJfopAd#日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯🏆|#Round4#JLPGA|#コニカミノルタ pic.twitter.com/uC8f3htrCR
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大会4日間のスーパーショットをYouTubeにアップしました‼️
■スーパーショット集はこちら▶️https://t.co/44noDgDCgu
■成績表はこちら👇https://t.co/BtsIufx3jk#JLPGA|#日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯🏆 pic.twitter.com/IiUSsocBIO
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日本女子プロゴルフ選手権2021でのMIP
今大会で印象に残った選手を挙げておきます。
2位 西郷真央
2番ホールまでは緊張も見えましたが、実力は発揮できたと感じます。
稲見さんがあまりにも強かったのですが、最終日は69。
優勝が遠ざかった終盤も果敢に攻めて、アドレナリンで距離も出た。
今回は勝てなかったのですが、「負けなかった」という印象です。
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3位 大山志保
大山さんの健闘も素晴らしいものでした。
若手に負けない飛距離、ショットの精度、パッティングのタッチ。
どれもが、まだまだ国内最高峰のレベルにあることを証明したと思います。
4位 植竹希望
ファンのみならず、選手間でも評価の高い植竹さん。
このところ本領を発揮してきたことを感じさせる戦いでした。
決勝ラウンドは67、67とスコアを伸ばしました。
もちろん、優勝まで秒読みレベルであると思います。
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6位タイ 西村優菜
実は西村さん、この大会の出だしは最悪でした。
初日の4ホールで、まさかの+5。そこからの巻き返し。
最終日は7バーディー、ノーボギーの65と、最終的には-10で6位。
実力の証明だと思います。
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