【2021】LPGA最終予選会 渋野日向子と古江彩佳 戦いの軌跡

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2020年のLPGAツアー出場資格をかけた2021Qシリーズ。参戦している渋野日向子、古江彩佳の両選手に注目が集まります。

アメリカのQシリーズは、コースを変え、2週間で8ラウンド、144ホールの長丁場です。
上位通過を目指したいところですが、最低限の目安は45位。ただし、出場可能な試合数を考慮すると、20位以内を狙いたいところです。
日を追い、記事を書き加えていきます。

放送予定

Qシリーズは出場資格を得るものですから、ツアーではありません。
しかし、注目の2選手が登場ということで、WOWOWが放送します。詳細はこちら

Qシリーズ初日の結果

さぁ、気になる結果ですが、全体がこちら。気になる日本勢は、

古江彩佳14位発進 渋野日向子は出遅れ81位
◇米国女子◇Qシリーズ 初日(2日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71) 米国女子ツアーの2022年シーズン出場権を懸けたQシリーズ(最終予選会)が開幕し...

古江は前週閉幕した日本ツアーの2020-21年シーズンを賞金ランキング2位で終えた。この日はクロッシングズコースを6バーディ、3ボギーの「69」でプレーし、首位と3打差の3アンダー14位で発進した。

渋野はフォールズコースで2バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「73」とし、2オーバー81位と出遅れた。

好スタートの古江彩佳

まずは、好スタートを切った古江さん。練習ラウンド数も少なかったのですが、

9月から“13連戦” 余力十分の古江彩佳「行けるだけ行きたい」
◇米国女子◇Qシリーズ 初日(2日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71) 夏場に海外メジャー2試合へ出場した古江彩佳が自主隔離期間を経て国内ツアーに復帰し...

そうですね、先週末はリコーカップも戦ってから、即渡米の13連戦。
そこからのスコアですから、世界ランキング最上位の14位は伊達じゃないです。

「アンダー目指して、行けるだけ行きたい。最後になればなるほど、気楽に終わりたいので、前半の方で上位をキープできていたら自分が楽になる」。

初日ですから、まだまだ気は緩めていませんね。

少し出遅れた渋野日向子

一方でしぶこさんは、少し出遅れました。

「はるかかなたに飛んでいった」渋野日向子は想定外の一打から一変/米女子Qシリーズ初日
◇米国女子◇Qシリーズ 初日(2日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71) 出だし1番でチャンスに絡め、4番でも残り108ydから9Iで1mほどに絡めるスー...

7番ホールで、セカンドが大オーバーしてのダブルボギー。
それから流れを取り戻せずという感じのラウンドでした。
少し出遅れましたが、まだ初日なので、挽回の余地は十分にあります。
何せ、8ラウンド勝負なので、折り返しの4ラウンドまでに取り戻したいですね。

Qシリーズ2日目の結果

2日目の結果、全体がこちら。気になる渋野日向子、古江彩佳両選手は、

渋野日向子は72位で正念場の週末へ 古江彩佳5位
◇米国女子◇Qシリーズ 2日目(3日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71) 14位で発進した古江彩佳はフォールズコースで4バーディ、ボギーなしの「67」を...

順調な古江彩佳

2日目も持ち前の安定したプレーで上位につけているのは古江彩佳さんです。
やはり、ショットの正確性が秀逸で、疲れが無いんじゃないかと思えるほどです。

もう1つかみ合わない渋野日向子

逆に、かみ合わないプレーが続いている渋野日向子さんです。
決してすごく調子が悪いという風には見えませんが、スコアメイクに苦しんでいる印象です。

アライメント修正で振り抜き感アップも… 渋野日向子は悔しい上がり2ホール「+3」
◇米国女子◇Qシリーズ 2日目(3日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71) 渋野日向子にとって悔やまれる上がり2ホールとなった。16番(パー5)でこの日4...

16番(パー5)でこの日4つ目のバーディを奪い、通算1アンダーまで伸ばして迎えた17番(パー3)。「ミスヒット」と振り返るティショットがグリーン手前にこぼれると、アプローチはカラーで止まった。パターでの寄せは1m強オーバーし、返しを決められずにダブルボギー。最終18番も3パットボギーで「72」。通算2オーバーのまま、2週目進出圏外の72位タイで1週目を折り返した。

とりあえず、前半の4ラウンドでカットがあるので、先ずはクリアしたい。
調子や爆発力は十分なので、後半の4ラウンド勝負に持ち込みたいです。

Qシリーズ3日目の結果

Qシリーズも8ラウンド中、3日目を終えました。
前半戦の4日目を終わっての予選カットがあるので、ここが1つの勝負どころです。

古江彩佳 抜群の安定感

古江さんは、どこに行っても強いと言うか、弱みがありません。
3日間とも60台を並べ、-9は5位タイと上位で4日目に臨みます。

渋野日向子 急浮上

何せ、2日目までは下位に低迷していた渋野日向子さん。
3日目、ついに爆発しました。
初日73、2日目72、からの3日目は66と一気に-4とし25位タイに上げました。

渋野日向子「66」で25位浮上 古江彩佳5位で4日目へ
◇米国女子◇Qシリーズ 3日目(4日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71) “ムービングデー”に日本勢がスコアを伸ばした。 古江彩佳はフォールズコースを4...

全体の結果がこちら

とりあえず70位タイまでが、翌週の4ラウンドに進めます。
頑張れ、渋野日向子、古江彩佳!

Qシリーズ4日目の結果

Qシリーズも折り返し、4日目が終わりました。
気になる、日本勢2選手は、両名とも通過し、来週に進みます。

古江彩佳7位 渋野日向子24位で突破し2週目へ
◇米国女子◇Qシリーズ 4日目(5日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71) 2022年の米ツアー出場権を懸けて、2週間全144ホールで争われるQシリーズ(...

安定感が光る古江彩佳

この日も、4バーディー、2ボギーとアンダーパーで通算-11です。

「下を見ず、上を見て」 古江彩佳は悠々と2週目へ
◇米国女子◇Qシリーズ 4日目(5日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71) バミューダ芝のグリーンに苦しめられ続けた1週目も、終わってみれば4日間ともアン...

バミューダ芝のグリーンには違和感がありながらも、このスコアと順位です。

しぶこ節で4日間を終えた渋野日向子

4日目も、何だか出入りはあったものの、何とか翌週まで戦えます。

ズッコケ→ズン→ガツガツ 渋野日向子は「ハラハラドキドキ」の突破
◇米国女子◇Qシリーズ 4日目(5日)◇マグノリアグローブ(アラバマ州)◇クロッシングズコース6664yd(パー72)、フォールズコース6643yd(パー71) 4番までに2バーディを先行させた渋野日向子だったが、5番(パー5)で試練が訪れ...

バーディー先行ながらも、5番で池に入れてダブルボギー。
その後は何とか挽回し、24位に順位を上げました。

初日81位と出遅れ、2日目も伸ばせず72位と2週目進出圏外で迎えた週末だった。「やっぱり、予選カットの方が見えてしまっていた。1日目からずっこけたんで、その分、考えてもいなかったプレッシャーを抱えて、2日目から“ズン”みたいな」。冗談めかして言えるのも、逆境をはね返すことができたからだ。

来週の4ラウンドで全てが決まります。

全体の結果がこちら

Qシリーズ2週目に突入

Qシリーズも第1週をクリアした70人により、第2週目がスタートします。

Qシリーズ2週目のスタート時間

Qシリーズ、第1週をクリアした、渋野日向子、古江彩佳の両選手。
第2週は、日本時間9日の夜にスタートとなります。

渋野日向子は日本時間9日午後11時14分から2週目スタート/Qシリーズ
◇米国女子◇Qシリーズ(2週目) 事前(6日)◇ハイランドオークス (アラバマ州)◇6677yd(パー72) 来季の米女子ツアー出場権をかけた最終予選会(Qシリーズ)2週目初日の組み合わせが発表された。 古江彩佳が通算11アンダー7位、渋野...

渋野日向子:午前8時14分(日本時間9日午後11時14分)
古江彩佳:午前9時20分(日本時間10日午前0時20分)

Qシリーズ5日目の暫定結果

Qシリーズも舞台を変え、2週目、4ラウンドの戦いが始まりました。先週からの続きで言えば、第5ラウンドとなります。
第2週目の初日、通算5ラウンド目は、悪天候のため順延。
暫定ですが、渋野日向子さんが上げて、11位タイ。
古江彩佳さんも、2ホール残してですが、暫定9位になっています。

渋野日向子「67」と伸ばし暫定11位 古江彩佳は2ホール残し順延
◇米国女子◇Qシリーズ(2週目) 5日目(9日)◇ハイランドオークス (アラバマ州)◇6677yd(パー72) 米ツアーの来季出場権を懸けたQシリーズの2週目が開幕。1週目のスコアを持ち越して始まった5日目は濃霧のため開始が2時間45分遅れ...

Qシリーズ6日目の結果

Qシリーズ6日目は、順延となった5日目の残りと6日目が行われました。
渋野日向子、古江彩佳の両選手とも順位を上げました。

渋野日向子 6日目は7位

5日目10位からスタートし、6日目は4バーディ、1ボギーの69は、通算14アンダーで7位です。

古江彩佳 6日目は5位

第5ラウンドの残りを伸ばし、通算13アンダー9位から第6ラウンドに。
6日目は、4バーディ、1ボギーの69、通算16アンダーの5位です。

古江彩佳5位 渋野日向子7位に浮上/Qシリーズ6日目
◇米国女子◇Qシリーズ(2週目) 6日目(10日)◇ハイランドオークス (アラバマ州)◇6677yd(パー72) 濃霧のため2時間遅れでスタート。日没順延となっていた第5ラウンドの残りと第6ラウンドを行った。 古江彩佳は持ち越していた第5ラ...

Qシリーズ7日目の結果

Qシリーズもいよいよあと2日。正念場ですが、少し明暗が分かれました。

古江彩佳 安定感に揺るぎ無し

2バーディ、2ボギーのイーブンで、72。通算16アンダーは5位タイです。

苦戦した渋野日向子

一方のしぶこさん、結構荒れました。

渋野日向子「79」と崩れ29位に後退 古江彩佳は5位で最終日へ
◇米国女子◇Qシリーズ(2週目) 7日目(11日)◇ハイランドオークス (アラバマ州)◇6677yd(パー72) 上位がさらにスコアを伸ばす中、日本勢の2人はもどかしい展開となった。5位で出た古江彩佳は2バーディ、2ボギーのイーブン「72」...

7位からスタートした渋野日向子は1バーディ、4ボギー2ダブルボギーでこの日ワーストの7オーバー「79」と崩れ、通算7アンダー29位タイに後退した。

45位までが米ツアーメンバーの資格を得るが、上位ほど出場優先順位が高くなるため、より多くの試合に出るにはトップ20に入るのが目安とされる。

渋野は現時点でのトップ20(18位タイ)まで3打差となっており、12日の最終ラウンドで巻き返しが必須となった。

やはり出場機会を増やすには、20位以内が目標。踏ん張りどころです。

Qシリーズ8日目の最終結果

長かったQシリーズ、8ラウンドの戦いが終わりました。
結果としては、渋野日向子、古江彩佳の両選手とも突破し、ツアーメンバーの資格と出場権を獲得です。

古江彩佳 安定の7位

初日から上位につけていた古江さんは、最後まで走り切りました。
8日目は、3バーディ、1ボギーの70。通算18アンダーは単独7位となりました。

渋野日向子 薄氷の20位タイ

最終日は、5バーディ、2ボギーの69。通算10アンダーは20位タイです。

渋野日向子と古江彩佳が米ツアー出場権獲得 最終予選会を突破
◇米国女子◇Qシリーズ(2週目) 最終日(12日)◇ハイランドオークス (アラバマ州)◇6677yd(パー72) 米ツアーの2022年シーズン出場権を懸けた8日間144ホールに及ぶQシリーズ(最終予選会)が終了。日本から出場した古江彩佳は単...

「きのう悔しくて最終日を迎えるのがすごく怖かったけど、何とかアンダーで回れていい締め方はできた。2週間、悔いのないゴルフができた」と語り、「疲れた~」と息を吐き出した。

Qシリーズでの出場資格ですが、日本のQTと比べ、必ずしも出場優先順位は高くありません。
2019年のQシリーズでは、河本結さんが9位、山口すず夏さんが16位タイで突破。
しかし、9位の河本さんでさえ、全試合出場とはなりませんでした。
最終的な出場は、各大会毎に異なりますが、20位以内であれば、まずまず多くの試合には出場出来そうです。

全体の最終結果がこちら

主だったこところでは、アマチュア時代に数多くのタイトルを手にした、タイのティティクル選手が3位。
韓国の賞金女王のチェヘジン選手が8位タイに入っています。

アメリカツアーの出場優先順位

これは、細かく規定されています。
最も高い、いわゆる確実なのがシード権なのですが、以下の通りとなっています。

予選会突破の古江彩佳と渋野日向子 米ツアー出場優先順位は何番目?
◇米国女子◇Qシリーズ(2週目) 最終日(12日)◇ハイランドオークス (アラバマ州)◇6677yd(パー72) 古江彩佳と渋野日向子が来季米女子ツアー(LPGA)の出場権をかけたQシリーズ(最終予選会を突破し、ツアーメンバーの資格をつかみ...

【2021年シーズンLPGAプライオリティリスト】
(1)前シーズン賞金ランキング上位80人(2022年シーズンからポイントランク上位100人が翌シーズンのシードになる予定)
(2)生涯獲得賞金上位20位
(3)過去6年間のメジャー覇者
(4)過去3年間のツアー優勝者

(9)前シーズン下部シメトラツアー賞金ランク上位10人
(10)ノンメンバーで獲得したポイントの合計がランク40位相当

(14)Qシリーズ上位45人

つまり、14番目のカテゴリーで、古江さんが7位、しぶこさんが20位タイに入ったということです。
2019年にしぶこさんは、全英女子オープンに優勝しています。
タラレバですが、そのときにツアーメンバーの申請と登録をしておけば、優先カテゴリーは3番目でした。
しかし、当時は国内志向だったしぶこさんは、登録を見送りました。
そのため、今回の最終予選会に挑んだということになります。

19年通過者の出場優先順位を参考にしてみると、1位のヘ・ムニ(中国)が129番目となり、古江と同じ7位(6位タイの2番手)だったアルベイン・バレンズエラ(スイス)は136番目、渋野と同じ20位タイ1番手だったミナ・ハリガエは149番目(※順位がタイの場合、最終日のスコアが良い順に優先順位が上がる)。Qシリーズ20位以内でも、大会によって異なるフィールドのサイズ、上位カテゴリーに属する選手のエントリー状況などによって出場機会は左右される。

コメント

  1. fmaple より:

    いやー、先が見えてきましたねぇ。
    二人の米ツアー挑戦楽しみです。
    きっと勝さんや原さんも続いて目指すんでしょうね。
    どんどん海外で活躍して欲しいものです。
    国内の女子ツアーがカラカラになるという声もありますがそんなことは全然ないですね。
    新人戦見ていても魅力的な選手がまだまだいっぱいいます。
    それに岩井姉妹、平井さん、植手さん、山田さん、篠崎さんたちが主戦場のステップには2021年度プロテスト勢他脇元華さん、宮田成華さん、松田鈴英さんたちも出るわけで、そちらも見るのも楽しみですね。

    • 座和 座和 より:

      テストとか予選会は、どこも最後まで気が抜けないので、油断はしていないようにしています。(;^_^A
      黄金世代以下は、ナショナルチーム経験者も多く、元々海外試合も多かったので、プロである限りはいつかはと思っていると思います。

      本当に、女子ゴルフは、次から次へと有望選手が出てきます。
      国内女子がつまらなくなるというのは、あまりゴルフを知らない人じゃないですかね?
      ある意味、メジャー挑戦選手が出る、プロ野球より層が厚いと思います。
      報道や放送するマスコミが一番の問題だと思います。