女子ゴルフ、統合された20-21シーズンも終盤戦と言って良いでしょう。
夏の北海道シリーズ、ニッポンハムレディスが、有観客試合として開催されます。
放送予定や、出場選手、ペアリング、見どころから、大会全体を追いかけていきます。
大会概要
大会名称:ニッポンハムレディスクラシック
開催コース:桂ゴルフ倶楽部 (6,763 Yards/Par 72)
開催期間:7月8日~7月11日
賞金総額:10,000万円
優勝賞金:1,800万円
出場人数:132人(予定)
決勝進出順位:2R終了時 70位タイまで (予定)
主催:日本ハム株式会社、北海道新聞社
公認:一般社団法人日本女子プロゴルフ協会
大会URL:こちらです。
放送予定
テレビ放送はテレビ東京系列で、地上波とBSで、週末の夕方のみ。
ゴルフネットワークの中継では、週末のみですが、朝から視聴できます。
また、インターネット中継が週末には予定されています。
■地上波(予定)
7月10日(土)16:00~17:15(LIVE)<テレビ東京系列6局ネット>
7月11日(日)16:00~17:15(VTR)<テレビ東京系列6局ネット>
■BSテレビ東京放送(予定)
7月10日(土)16:00~17:15(LIVE)
7月11日(日)16:00~17:15(VTR)
■CSゴルフネットワーク(予定)
7月10日(土)8:00~13:00(LIVE)
7月11日(日)7:30~10:00(LIVE)
■インターネット中継(予定)
7月10日(土)12:00~競技終了まで(LIVE)
7月11日(日)9:30~競技終了まで(LIVE)
出場選手、ペアリング、見どころ
ペアリングと共に、出場選手が決定しました。
4日間大会ですので、2日間のペアリングが出ています。
初日がこちら、2日目がこちら。
それぞれ、アウト、インに分かれ、午前、午後の4パターンスタートです。
2020年度プロテスト合格者の出場
この大会は、6月に行われた、2020年度JLPGAプロテスト合格者の中から、上位5名に出場権が与えられることとなっていました。
プロテスト合格の上位5名は、佐久間朱莉、松本珠利、岩井明愛、内田琴子、橋添穂の各選手。
今回のプロテスト合格組とペアリングを見比べると、松本珠利、内田琴子、橋添穂の3選手は出場。
一方で、佐久間朱莉、岩井明愛両選手の名前はありません。
両選手は、日本女子プロゴルフ選手権の予選会出場のため、岡山県にあるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部に行っていましたね。※残念ながら本戦出場権獲得ならずでした。
また、合格組では、単年登録で戦っている、後藤未有、リハナ選手は出場です。
群雄割拠となった女子プロゴルフ
2019年から続く、若手の台頭は、2021年の序盤まで続きました。
年齢で言えば、黄金世代以下の選手が、優勝の大半を占めるといった状況。
特に2021年の始めは、稲見萌寧、小祝さくら両選手の圧倒的な力も見えました。
しかし、5月以降、上田桃子、笠りつ子、菊地絵理香といった30代選手も優勝。
ベテランとくくるのは乱暴ですが、青木瀬令奈、鈴木愛両選手も勝ちました。
ですから、今大会の優勝争いも、一概に誰が有利とは言えません。
ちなみに、前回、同コースで行われたのは、2019年。
S・ランクン選手が、プロ入り初優勝を飾っています。
女子ゴルフツアー史上最長のセッティング
今回のコースセッティングは、女子ゴルフツアー史上最長の6,763ヤード。
果たして、飛ばし屋が上位に来るのかも興味深いところです。
コースセッティング担当は山崎千佳代
今回のコースセッティングは山崎千佳代さんが行います。
この投稿をInstagramで見る
このところ、コースセッティングでかなり優勝争いの顔ぶれが違います。
そして、予選ラウンドと決勝ラウンドのメリハリも効いているので楽しみです。
予選ラウンドの2日間
予選ラウンドは、西村優菜さんが-8で首位に立ちました。
カットラインは、+3、63位タイまでの73選手。
上位陣の顔ぶれを見ると、必ずしも飛ばし屋有利となっていません。
西村優菜さんが首位に立ったことでも分かる通り、やはり正確性の勝負とも言えそうです。
大会3日目 若林舞衣子が単独首位に
迎えた大会3日目も、小雨模様。
さすがに、週初めから降り続いた雨で、グリーンの転がりにも影響が出ました。
朝の発表では、コンパンクションが24と硬く、スティンプは11フィート強。
おそらく事前予想では、もっと速くスピードが出ると想定したと思います。
安定感が目立った若林舞衣子
3日目、首位に立ったのは、若林舞衣子さんです。
何しろ、スイングに安定感があって、長いコースをユーティリティーで上手く打ってくる。
そして、カギとなったグリーンでも実にパッティングのタッチも合っています。
6バーディー、ノーボギーの66と見事なプレーでした。
ひと筋 かみ合わなかった西村優菜
スイングのリズムが、若干、悪かったか。
そして、パッティングも思ったところに打ち出せていながらも決まらず。
非常にストレスの溜まるラウンドだったと思います。
3日目終わりの上位陣。全体がこちら。
優勝争いの展望
優勝争い、スコア上では、若林さんの-11が基準になると思います。
しかし、プレーや展開と言う意味では、いくつか注目のポイントがありそうです。
フェアウェイキープとグリーンに乗せる位置
今回の試合は全長が話題となりましたが、実はパッティング勝負となっています。
もちろん、ティーショットが曲がるレベルであれば、予選ラウンドで姿を消しています。
どれだけ、入れやすいラインに付けることが出来るのかが、優勝へのキーとなります。
天候とピンポジション
グリーン攻略がカギですが、ベースとなるのは、グリーンコンディション。
今週は予報より悪い方向に天候が振れています。
最終日の天候はどうなるか?
雨が降らず、12フィート以上のスピードが出ると、展開は動きます。
また、最終日は、「スコアが動くセッティング」とのことです。
ピンポジはもちろん、ティーイングエリアを前に出したりと、大胆なセッティングも予想されます。
優勝を争うキープレイヤーは、最終組の1つ前
スコア上の首位は若林さんですが、グリーンが速くなる想定であれば、西村優菜さんでしょう。
彼女は2勝ですが、いずれも、めっぽう速いグリーンのセッティングでの逆転優勝です。
最終組の1つ前からのスタートになりますが、注目からは外せません。
と言うか、実はこの組が、カギを握りそうな気もします。
13組 09:40 高橋彩華、堀琴音、若林舞衣子
植竹希望、西郷真央と飛距離の出るショットメーカーにも注目したいです。
ピンをデッドに攻めて行くと、大きく展開が動く可能性があります。
優勝はプレーオフ決着へ
大会最終日、予想以上のスコアが出て、マッチレースの様相。
-14というハイレベルなスコアでのプレーオフとなりました。
堀琴音が初優勝
-14というスコアに届いたのは、前日の首位から3バーディー、ノーボギーで伸ばした若林舞衣子さんと、5バーディー、ノーボギーで追い上げた堀琴音さん。
正直なところ、このレベルまでスコアが出るとは思いませんでした。
※セッティングを担当した山崎千佳代さんの想定スコアは-10でしたね。
決着はプレーオフへ。難関、18番ホールの繰り返し。
1回目は共にパー、2回目は共にボギー、3回目をパーとした堀琴音さんに軍配が上がりました。
とは言え、優勝ならなかった若林舞衣子さんのプレーも、実に見事だったと思います。
最終日の上位陣。全体がこちら。
今後にも期待が出来る女子プロゴルフ
しかし、誰が今季、堀琴音vs若林舞衣子の優勝争いを予想していたでしょうか?
群雄割拠となった女子プロゴルフ界は、益々、見どころが増えたように思えます。
コメント
堀琴音さん、おめでとうございます!
アマ時代とルーキーイヤーにステップアップに勝ち、日本女子オープンではあの畑岡さんと優勝争いをしたこともあったのに、ここしばらくはレギュラーツアーでは予選すら通らない、ステップアップでも上位に入れない状態に陥りながらよく復活しましたね。
今日のラウンドもミスショットはプレーオフ2ホール目の第2打ぐらいでしょ。
今後の活躍に期待です。
返信遅れてすみません。堀さんについては、どうしても2019年ステップのある試合での行動がひっかかり、手放しでは喜べないのが本音です。プレーが上手くいかないときに、コースに八つ当たりするのは、絶対に良くないと思います。今でも、散見されるのが残念です。
座和さん、こんばんは。
いつも記事を楽しみに拝見しています。
実は座和さんが堀琴音さんの優勝をどのように扱われるか少し気になっていました。
「もしかしたら最終日の記事は書かれないかも…」とも思っていましたが、流石にそれはありませんでしたね。
次回の記事も楽しみにしております。
こんばんは。コメントありがとうございます。
良く、過去記事も読まれているようで、大変、恐縮です。m(__)m
メディアのように全面の美談礼賛には扱えませんが、優勝は間違いないので。
書きっぷりを迷ったのですが、このようになりました。