女子ゴルフ リカバリー率比較

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女子ゴルフのレギュラーツアーとステップアップツアー。もちろん差はあるのですが、顕著な違いのあるスタッツにリカバリー率があります。その比較を2022年シーズンのデータで見てみます。

リカバリー率の定義

リカバリー率の定義は、「パーオンしないホールでパーかそれより良いスコアを獲得する率」で、JLPGAのランキングでは、※規定ラウンド数を満たしている選手のみ対象としています。レギュラーツアーとステップツアー、それぞれ2022年シーズンのデータで比較してみます。

レギュラーツアーでのリカバリー率

レギュラーツアーでのリカバリー率上位50人は以下の通りとなっています。

順位 氏名 リカバリー率 試合数 ラウンド数
1 吉田 優利 70.6790 37 124.0R
2 西村 優菜 70.6306 30 103.0R
3 森田 遥 70.6154 32 99.0R
4 青木 瀬令奈 70.2500 38 116.0R
5 山下 美夢有 70.1863 33 108.0R
6 稲見 萌寧 69.4600 38 120.0R
7 ささき しょうこ 67.5119 35 96.0R
8 申 ジエ 67.0702 24 82.0R
9 吉本 ひかる 66.8403 32 90.0R
10 永井 花奈 66.8254 35 108.0R
11 全 美貞 66.6667 34 106.0R
12 堀 琴音 66.4865 34 113.0R
13 勝 みなみ 66.2162 34 108.0R
14 菊地 絵理香 66.0535 34 105.0R
15 安田 祐香 66.0317 33 100.0R
16 西郷 真央 65.9950 25 77.0R
17 小祝 さくら 65.7005 37 120.0R
18 ペ ソンウ 65.4018 31 90.0R
19 菅沼 菜々 65.3310 33 101.0R
20 鈴木 愛 65.3274 31 100.0R
21 上田 桃子 65.0190 28 93.0R
22 大西 葵 64.7676 35 90.0R
23 藤田 さいき 64.7059 32 102.0R
24 大出 瑞月 64.6481 35 101.0R
25 柏原 明日架 64.6341 35 92.0R
26 金澤 志奈 64.6296 32 95.0R
27 阿部 未悠 64.5403 35 99.0R
28 黄 アルム 64.3581 30 91.0R
29 高橋 彩華 64.1509 35 110.0R
30 石川 明日香 64.1322 34 98.0R
31 後藤 未有 63.7959 36 101.0R
32 岸部 桃子 63.3700 32 100.0R
33 福田 真未 63.3270 32 102.0R
34 林 菜乃子 63.2826 32 89.0R
35 鶴岡 果恋 63.0573 29 76.0R
36 野澤 真央 62.9630 37 116.0R
37 佐久間 朱莉 62.9382 38 114.0R
38 岩井 千怜 62.7368 28 86.0R
39 桑木 志帆 62.6689 35 103.0R
40 リ ハナ 62.5000 35 96.0R
41 大里 桃子 62.3123 38 118.0R
42 吉川 桃 62.1429 28 72.0R
43 岡山 絵里 62.0573 34 96.0R
44 高木 萌衣 61.9238 27 70.0R
45 川岸 史果 61.8974 36 107.0R
46 沖 せいら 61.8868 32 89.0R
47 上野 菜々子 61.8538 36 99.0R
48 内田 ことこ 61.8487 33 90.0R
49 サイ ペイイン 61.6872 34 95.0R
50 天本 ハルカ 61.2069 35 105.0R


パーオンしていれば、そもそもこのリカバリー率の分母には入りません。
ですから一概には言えないのですが、パーオンをしなかったとき、いかにパーセーブできるかがレギュラーツアーでは重要な指標となり、ツアー上位選手はおしなべて良いスタッツです。

ステップアップツアーでのリカバリー率

ステップアップツアーでのリカバリー率上位50人は以下の通りです。

順位 氏名 リカバリー率 試合数 ラウンド数
1 西山 ゆかり 71.3300 10 29
2 宮田 成華 64.1000 13 36
3 フェービー・ヤオ 63.9200 12 36
4 村田 理沙 63.7500 15 40
5 鈴木 麻綾 63.5300 9 27
6 佐藤 絵美 63.4400 10 28
7 山内 日菜子 63.0900 12 34
8 藤田 光里 62.9000 13 36
9 常 文恵 62.3800 15 38
10 中園 美香 62.0800 15 39
11 豊永 志帆 61.1100 12 28
12 櫻井 心那 61.0900 16 48
13 江澤 亜弥 60.9800 9 25
14 山田 彩歩 60.8400 14 36
15 吉本 ここね 60.5800 16 44
16 安田 彩乃 60.4700 9 27
17 宮澤 美咲 60.3200 16 47
18 篠崎 愛 60.1700 15 45
19 一ノ瀬 優希 60.1000 10 29
20 北村 響 60.0000 17 46
21 吉田 弓美子 59.7300 14 36
22 新海 美優 59.5900 13 35
23 廣田 真優 59.2300 13 35
24 小林 由枝 59.2000 16 42
25 エイミー・コガ 59.0600 10 25
26 種子田 香夏 59.0400 15 39
27 須江 唯加 58.8200 15 33
28 新田 彩乃 58.4300 9 27
29 薮田 梨花 58.1100 17 49
30 鬼頭 さくら 58.0800 13 35
31 森岡 紋加 57.8000 15 40
32 成澤 祐美 57.7800 12 32
33 三宅 百佳 57.6800 16 46
34 森井 あやめ 57.4500 16 40
35 植手 桃子 57.3700 14 34
36 武尾 咲希 57.2100 14 39
37 但馬 友 56.9500 15 35
38 宅島 美香 56.9400 14 37
39 佐藤 靖子 56.5200 15 41
40 仁井 優花 56.4000 15 44
41 天良 枝里子 56.3100 11 31
42 山田 成美 56.2700 17 44
43 スタイヤーノ 梨々菜 56.1600 17 46
44 篠原 まりあ 56.1600 15 40
45 坂下 莉翔子 55.8400 17 43
46 前田 陽子 55.5600 14 36
47 石川 怜奈 55.1500 17 47
48 S.ランクン 55.0800 15 35
49 奥山 友梨 55.0700 13 36
50 平井 亜実 54.9800 16 41

レギュラーツアーとステップアップツアーの差

上位50人を並べましたが、注目したいのは、リカバリー率の数値です。

レギュラーツアーでリカバリー率60%をクリアしているのは、上位50人はもちろん全員で、50位以下を見ても62選手が60%以上となっています。

一方でステップアップツアーで、60%以上の数字を残したのは、上位20人のみです。

もちろん、リカバリー率と関連するのはパーセーブ率であり、優勝争いのためにはパーブレイク率(バーディーかそれより良いスコアを獲得する率)も関係します。

それでも、パーオンしないホールで、いかに粘ってパーセーブをするか、アプローチとパッティングの技術で差があるのが現実で、飛距離やパーオン率がレギュラーツアーとそん色ない選手がショートゲームを強化ポイントに挙げるのは必然とも言えます。

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