渋野日向子 クラブセッティングの変化

2019年、日本のみならず、世界中のゴルフ界に衝撃を与えたと言って良いでしょう。

20歳のツアールーキーが、初の海外試合、それもメジャーで初優勝を飾ったのですから。

そんな渋野日向子さんの全英女子オープンでの優勝。実に日本人としてのメジャー優勝は、樋口久子さん以来、42年ぶり2人目の偉業となりました。

そんな渋野日向子さんのクラブセッティングを、日を追って順に見ていきます。

初優勝 サロンパスカップ時のクラブセッティング

渋野日向子さんのクラブ契約はピンなのですが、2019年はピンとキャロウェイの契約プロが大変強く勝っている傾向がありました。
渋野日向子さん、サロンパスカップ優勝時のクラブセッティングは、この通りとなっています。

 

ドライバー:ピン G410 プラス ドライバー(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー エボリューション 5(44.75インチ、硬さSR)
フェアウェイウッド:
ピン G410 フェアウェイウッド LST(3番14.5度)、
ピン G410 フェアウェイウッド(5番17.5度)
ユーティリティ:ピン G410 ハイブリッド(3番19度、4番22度)
アイアン:ピン i210 アイアン(5番~PW)
パター:ピン シグマ2 アンサー パター
ボール:タイトリスト プロ V1 ボール

ウッド系はピンの最新系と言っても良いかと思います。G410シリーズ。
一方で、アイアンはi20なので、これは昨シーズンから引き続きということです。
ウェッジまで、ピンというのは、珍しいように思います。

それと特徴的なのですが、渋野さんのスイングにも関係することで、ハンドダウンですよね。
これが、普通のライ角だと、つかまりすぎてしまうわけです。
ですから、ライ角をフラットに調整している、彼女独自のセッティングだと思います。

国内ツアー2勝目 未発表シャフト装着で勝利

渋野日向子さん、資生堂アネッサレディスでは、早くもツアー2勝目を逆転優勝で飾ります。
クラブセッティングはサロンパスカップでの初優勝時から、ほぼ変わっていないです。

ただし、今回はシャフトが変更になったようで、これが、マッチしたようです。

先週のアース・モンダミンカップから、ドライバーのシャフトが変更になっています。
新しいシャフトは、フジクラコンポジット『Speeder569 EVOLUTION VI』。

テレビ中継での弾道トレーサーで見ても、渋野日向子さんのティーショットは真っすぐに飛んでいきます。
実際に私は、ニチレイレディスで現地観戦したのですが、その球筋に驚嘆しました。

さて、このシャフトではツアー2試合目となるのですが、相性はとても良いようです。
渋野日向子さん、ドライビングディスタンスのスタッツは現時点でツアー15位です。
しかし、資生堂アネッサレディスでは、7位と飛んでいました。
これは、自信を持って、振り切れている証拠と言って良いと思います。

気になるこのモデル、現時点ではツアー仕様ですが、まもなく一般に発売されると予想します。
私はウッド系のシャフトが、全て、フジクラのspeederなので、とても気になるところです。

資生堂アネッサレディスでの、クラブセッティングです。

ドライバー:ピン G410 プラス ドライバー(10.5度)
シャフト:フジクラコンポジット Speeder569 EVOLUTION VI

フェアウェイウッド:
ピン G410 フェアウェイウッド LST(3番14.5度)、
ピン G410 フェアウェイウッド(5番17.5度)
ユーティリティ:ピン G410 ハイブリッド(3番19度、4番22度)
アイアン:ピン i210 アイアン(5番~PW)
ウェッジ:ピン グライド フォージド(52度、58度)
パター:ピン シグマ2 アンサー パター
ボール:タイトリスト プロ V1 ボール

大逆転勝利を決めたこの試合ですが、見どころの1つが15番ホールでした。
15mはあろうかというロングパットを決めた。でもこの時点で首位とは3打差。
しかし、「やったー」のガッツポーズは出ますよね、嬉しいですから。良いと思います。そして難関17番でのバーディー、これも驚異でした。

渋野日向子さんらしい、印象的なインタビュー部分を引用します。出典元はALBA。

―18番は緊張しましたか?
緊張はなかったですけど、たくさん応援してくださっているなと思い、にやけが止まらなかったです。バーディパットも狙っていましたし、ショートでしたけど、OKパーぐらいに寄せれたので良かったです。

緊張よりも応援の声で、にやけてしまった。(笑)
このあたりは、渋野日向子さんの大物ぶりを物語っていると思います。

渋野日向子 使用クラブの変遷

今ではピン契約プロの顔となっている、渋野日向子さんですが、その変遷が興味深いです。

最初は一般的に、お父さんのおさがり。これも一般的なゼクシオセット、スチールアイアン。
小学生のころですから、普通のジュニアゴルファーにあるクラブだと思います。

そして、岡山県ジュニアを制したときくらいから、クラブを変えていきます。
中学2年生のとき、ドライバーをヨネックスのEゾーンに変更。しかも当時のヘッドスピードは46m/s!

Eゾーンというドライバーは特徴があります。何かと言えば、体力のある人には相性が良く、私も体育会系出身の後輩たちに、すすめた記憶があります。
中学生で、岡山県ジュニア3連覇したときは、ピンではなかったということです。

そんな渋野日向子さんですが、高校1年生になったとき、ついにピンとの出会いがやってきます。
既にソフトボールや野球はやめていましたので、ゴルフを本流に作陽高校へ進学したころです。

そのとき、フィッターからすすめがあり、ピンのドライバーに変更しました。
最初のピンのドライバーはG30に純正のSシャフト。
そして、ほどなく、フェアウェイウッドやユーティリティもピンに変更します。

さて、1点だけ。しぶこさん今でも使用のアイアンはピンのi210
いわゆる、バリバリのツアープロじゃなきゃ使えないってアイアンではないです。
中級者以上の男性でも十分に使える。顔も良いと個人的には思います。

顔という面からは、本当はプロ好みの“S55”を選んだようですが、実利でi210を選択。
その理由も納得できます。岡山県ジュニア優勝者は、山陽新聞レディスに出場権利があります。
そこで、「上げて止めなければ、プロセッティングで戦えない」と実感したのだと思います。
シャフトは昨シーズンからMCIの80Rを使用しています。
クラブに任せるところは任せてという考え方。アマチュアにも参考となります。

2020年開幕時のクラブセッティング

2020年開幕時の見出しを付けましたが、4月時点では、コロナウイルスの影響により、まだ開幕はしていません。
ですから、正確には「開幕に向けて」のセッティングになります。

ドライバー ピン G410 PLUS 10.5度
シャフト:フジクラ VENTUS 5S 59g
フェアウェイウッド:
ピン G410 フェアウェイウッド LST(3番14.5度)、
ピン G410 フェアウェイウッド(5番17.5度)
シャフト:フジクラ VENTUS 5S
ユーティリティ:ピン G410 ハイブリッド(4番22度、5番25度)
シャフト:フジクラ TRHYBRID75 S
アイアン:ピン i210 アイアン(5番~PW)
シャフト:フジクラ MCI 80 S
ウェッジ:ピン グライド フォージド(52度、58度)
シャフト:フジクラ MCI MILD 105

2019年使用のものと、大きな変化はありません。
変わったのが、ウッド系のシャフトですね。

Speeder569 EVOLUTION VIから、フジクラ VENTUS 5Sへと変更です。
これは、昨年、PGAツアーから支給開始となったモデルで、渋野日向子さんとスイングが似ていると言われている、飛ばし屋ダスティン・ジョンソンやリッキー・ファウラーが即投入しています。
シャフトの特性としては、以前のスピーダーは中調子のものでしたが、今回は中元調子。
しなりという意味では少ない、しっかりとしたモデルです。

これを打ちこなすには、当然、体力や筋力のアップが必要。
逆に言えば、それだけのトレーニングをしていたわけです。

開幕前なので、これからも若干の変更はあるかもしれません。
注目したいところです。

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