ミンジーの優勝と日本人選手 2022全米女子オープン

史上最高の賞金額にふさわしい、厳しいセッティングだった、2022年の全米女子オープン。ミンジー・リー選手が終始安定したプレーでメジャー2勝目を飾りました。決勝に進んだ、5人の日本人選手の結果とともに振り返ります。

優勝は独走でミンジー・リー

2位以下に差をつけての最終日。
3日目に続き、厳しいピンポジションと風で、全体のスコアは伸びず、各選手とも苦労しました。
その中で、ミンジーのショットは飛距離、方向性とも問題無し。
ショートゲームも安定していて、終わってみれば、2位に4打差の勝利でした。

ミンジーのメジャー優勝は、昨年のエビアン選手権以来の2勝目。
ツアー通算では8勝目となります。
今季は、5月のコグニザント・ファウンダーズカップで既に勝っています。
実力、調子、運と3拍子が揃っての勝利だと思います。

そして何より、この大会は女子ゴルフ史上最高の賞金額です。
ミンジーは、優勝賞金、180万ドル(約2億3500万円)を手にしました。

史上最高V賞金2億3500万円 ミンジー・リーが記録ずくめの全米制覇
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 最終日(5日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71) 1mに満たないボギーパットは、ミンジー・リー(オーストラリア)がずっと夢に見てきた瞬間でもあった。弟でDPワールドツアー(欧州ツアー)2勝のミンウ...

2022全米女子オープン日本人選手の結果

今回は5人の日本人選手が決勝ラウンドに進みました。
上位入賞とはならなかったものの、タフなコースとコンディションの中、健闘をしたと思います。

20位タイ 小祝さくら

日本勢最高順位でした。
先週末にリゾートトラストレディスで優勝してからの直行なので、強行軍です。
何しろ、体もメンタルもタフであることの証明をしたかと思います。

メジャーでリベンジ意欲も 小祝さくらの悩みは「こっちに来て顔がデカく…」
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 最終日(5日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71) 2度目の海外メジャーで初めて予選を通過した小祝さくらが日本勢最上位でフィニッシュした。最終日「73」で通算3オーバーとスコアを落としたが、順位は2...

さくちゃん独特、「小祝ワールド」のインタビュー。

4日間を戦い抜いた今回は「またリベンジというか、チャレンジしていけたらと思います」と話す。その上で「マネジメントと、あとはパターですね。うまい選手は微妙なバーディパットだったり、パーパットだったり、流れを作るパットを決めてくる」。課題もしっかりと持ち帰った。

毎日お肉を食べてて、こっちに来て、なんか顔がデカくなった気がして…塩分の取りすぎかな、とか思いながら」。

なんだかんだ言いながら、決勝ラウンドも耐えるところは耐えてきました。
それでこれまた凄いと思うのは、帰国後してすぐに、サントリーレディスに出場予定です。

28位タイ 畑岡奈紗

メジャーに並々ならぬ闘志を持つ畑岡奈紗さん。
この結果に当然、満足は無く、悔しいのひと言ですね。

4日間アンダーパーなし 畑岡奈紗「望んでいた結果とはほど遠い」
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 最終日(5日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71) 出だし1番(パー5)でバーディ発進し、3番(パー3)は50度のウェッジでベタピンのタップインバーディ。快調に最終日を滑り出した畑岡奈紗だったが、「...

バーディーは獲れていました。
しかし、パーセーブしたいところで、ボギーやダブルボギーが出た。
反省の言葉ばかりが並ぶのは性格でしょうけど、次週から切り替えて、連戦で全米女子プロに臨みます。

44位タイ 西郷真央

今季絶好調で乗り込みましたが、西郷さん自身、初のメジャーです。
初日はアンダーパーでしたが、日を追うごとに厳しい成績となりました。
体調面が万全ではなかったという面もあるかと思います。

「粗削りな部分が見えた」初メジャー 西郷真央は帰国せず全米女子プロへ
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 最終日(5日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71) 西郷真央が初出場となったメジャーを通算8オーバー44位で終えた。初日18位と好発進も徐々に後退。最終日も2つのダブルボギーが先行する苦しい流れから...

もちろん、メジャーで戦うためには、準備や技術は必要です。
ショットの精度やアプローチのバリエーションも高めたい。
それでも20歳の挑戦は、帰国せずに、そのまま今月の全米女子プロへ続きます。

49位タイ 馬場咲希(アマチュア)

この大会で最も収穫、充実感があったのは、馬場さんだと思います。

世界クラスの飛距離を目撃 アマ馬場咲希の刺激的な週末
◇海外女子メジャー◇全米女子オープン presented by プロメディカ 最終日(5日)◇パインニードルズ・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)◇6638yd(パー71) メジャー初出場のアマチュア馬場咲希(日本ウェルネス高2年)にとって刺激的な1週間の週末は、さらにエキサイティングだった。3日目に今季米ツアーの平均...

「まだまだプレーしたい」というのは、正直な感想だと思います。
帰国後は、14日に始まる日本女子アマに出場します。

69位 髙木優奈

日本予選会を突破しての本戦出場。
2日目のアンダーパーは、非常に良いプレーだったと思います。

高木優奈、豹変するメジャーの決勝ラウンドでのプレーは「大きな収穫だった」 | ゴルフネットワーク
 海外女子メジャーの全米女子オープンゴルフ選手権 presented by プロメディカは5日、米ノースカロライナ州のパインニードルズロッジ&ゴルフクラブ(6,546ヤード・パー71)で最終ラウンドが行われ、高木優奈は「84」と崩れ、通算19オーバー単独69位で終えた。

決勝ラウンドに入ってからのコースを、「豹変した」と表現した、髙木優奈さん。

アプローチ、パター、ショットと全て足りませんでした。予選ラウンドは自分の持っているものだけで上手くいけば通過できるのは証明できました。

ただ、メジャーの決勝ラウンドのセッティングは私の技術だけでは足りないと感じました。一緒に回った選手はトリプルボギーのパットでも「グッドパット」と声をかけてくれたり、たくさん打っているのに「今日はすごく難しいから」と言ってくれました。こっちの選手でも難しいと思うくらいのセッティングなんだと思いました。

髙木優奈さん、今年の最大の目標はプロテスト合格です。
ツアープロとして、実績を積み、再度この舞台に戻ってくることを期待します。

2022全米女子オープン日本勢の総括と感想

昨年の笹生優花、畑岡奈紗の両選手による優勝争いの印象は強烈でした。
それだけに、今回は結果だけ見ると、物足りないと感じるかもしれません。

しかし、全米女子オープン史上最多の4度目開催となる、パインニードルズ・ロッジ&GCは本当に難しかった。
日本人選手だけにフォーカスしがちですが、世界のビッグネームでさえ、予選落ちしたり、決勝ラウンドで後退しています。

上位陣、全体のスコアはこちら

少し光明が見えたのは、2位に入ったミナ・ハリガエさんのプレーです。
飛距離は下から数えられる最も飛ばない部類で、ミンジーとは、ときに40ヤードの差が出る。
それでも丁寧にマネジメントし、スコアを作っていきました。

それと、番手毎のキャリー、スピン量にバラツキが少なかった。
加えて、非常に硬いフェアウエイでも対応ができたことが上位進出の理由かと思います。

世界で戦うためには、サイドスピンを減らし、いかにグリーンの狙った位置に付けるか。
スイングプレーンや入射角などから球筋を作る必要性を感じた大会でもありました。
もちろんショートゲームはいつでも大切ですが、こればかりは慣れが必要だと思います。

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