2020年、スタンレーレディスでツアー2勝目を挙げた稲見萌寧さん。
2021年は、フジサンケイレディスで勝ち、何と月間3勝目。自身通算6勝目です。
そのスイングの特徴と、最新のクラブセッティングを見ていきましょう。
稲見萌寧のスイング解説
いつも参考としている、辻村明志コーチの【辻にぃ見聞】から。
辻村コーチは、最終日のプレーにまずは注目。
これは私も思ったのですが、何と言っても、全ホールパーオンは素晴らしい。
元々、稲見さん、2019シーズンのスタッツは、パーオン率がダントツの1位。
それも、史上最高の数値でしたので、スタンレーでも面目躍如の結果です。
そのショットメーカーぶりは、インパクト前後30cmにあります。
これは、インパクトゾーン、ビジネスゾーンとも言われます。
全てのゴルファーに当てはまるゾーンで、安田祐香さんも、これを最も意識して練習しています。
「稲見さんのスイングを見ていると、このインパクト部分でフェース面の管理がすごく徹底されている。つまりインパクトゾーンを、フェースがほぼスクエアといえる状態のまま抜けていきます。変にローテーションしてしまったり、あるいはコネてしまう選手であれば、パーオン率1位に立つことはできません。ここをスクエアに振れ、かつそれをいつでも再現できるスイングを身につけていることが、ショットの精度につながっていますね。繰り返しになりますが本当にフェース面の管理がうまいですし、ボールの前後30cmから逆算したスイング作りができています」
それから、フォロースルーですね。
優勝を決めた、プレーオフ18番のサードショット。
「スピン入れます!」といったスイングで、しっかりとバーディーチャンスに付けた。
これは、独特のショットですが、ボディーターンとキレが光るスイングです。
2020 稲見萌寧のクラブセッティング
2020年スタンレーレディスで2勝目を挙げたクラブセッティングがこうなっています。
ドライバー:マーベリック サブゼロ ドライバー (10.5度)
シャフト:USTマミヤ The ATTAS(重さ50g台、硬さS、45.25インチ)
FW:ツアーB JGR フェアウェイウッド ツアーB JGR フェアウェイウッド(3番15度、5番18度)
UT:ツアーB JGR HY ツアーB JGR HY(4番22度、5番26度)
アイアン:ツアーB X-CBPアイアン ツアーB X-CBPアイアン(5番)
ツアーB X-CB アイアン ツアーB X-CB アイアン(6番―PW)
ウェッジ:ボーケイ SM7 ウェッジ ボーケイ SM7 ウェッジ(52度、58度)
パター:トラス TB1 トラスヒール パター トラス TB1 トラスヒール パター
ボール:ツアーB XS ボール ツアーB XS ボール
2021 稲見萌寧のクラブセッティング
2021年の第12戦、中京テレビブリヂストンレディスで通算7勝目を挙げたクラブセッティング。
クラブに関しては契約フリーの稲見さん。セッティングは変わらず、本当に自分チョイスです。
ドライバー:キャロウェイ マーベリック サブゼロ ドライバー(10.5度)
シャフト:UST マミヤ The ATTAS 5(硬さS)
フェアウェイウッド:スリクソンZX フェアウェイウッド (3番15度、5番18度)
シャフト:UST マミヤ ATTAS 11 5(硬さS)
ユーティリティ:ブリヂストン ツアーB JGR HY(4番22度、5番26度)
シャフト:UST マミヤ The ATTAS MB-HY 65(硬さS)
アイアン:テーラーメイド P770 アイアン(5番~PW)
シャフト:日本シャフト N.S. PRO 950 GH neo(硬さR)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM8 ウェッジ(52度/52-08F、58度/58-08M)
シャフト:日本シャフト N.S. PRO 950 GH
パター:テーラーメイド トラス TB1 トラスヒール パター
ボール:ブリヂストン ツアーB XS ボール
セッティングは変更ありません。勝っているので、変える必要も無いですね。
参考記事
稲見萌寧 東京オリンピック仕様のクラブセッティング
ずっと同じクラブセッティングで戦ってきた稲見萌寧さんですが、東京オリンピックでは、直前にa新しいユーティリティー、(ハイブリッド)を2本投入しました。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ マーベリック サブゼロ ドライバー(10.5度)
シャフト:UST マミヤ The ATTAS 5(硬さS)
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソンZX フェアウェイウッド(3番15度、5番18度)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX ハイブリッド(3番19度、4番22度)
アイアン:テーラーメイド P770 アイアン(5番~PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM8 ウェッジ(52度、58度)
パター:テーラーメイド トラス TB1 トラスヒール パター
ボール:ブリヂストン ツアーB XS ボール
今回の特別仕様なのか、今後も投入するのかは不明です。
参考記事
なお、稲見萌寧さんはブリヂストン契約プロとなっていましたが、これは、ボールの契約です。
稲見萌寧 2022ヨネックスレディス優勝のクラブセッティング
昨シーズンは無双状態の稲見萌寧さんが、2022年シーズン、お待たせの初勝利です。
契約フリーのクラブセッティングの基本は変わりませんが、一部(太字)に変更があります。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ マーベリック サブゼロ(10.5度)
シャフト:日本シャフト NSプロ レジオ フォーミュラ M+ TYPE 55(硬さS)
フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス(3番16.5度)
ユーティリティ:スリクソン ZX ハイブリッド(3番19度、4番22度、5番25度)
アイアン:テーラーメイド P770(5番~PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9(52度)、タイトリスト ボーケイ SM8(58度)
パター:テーラーメイド トラス TB1 トラスヒール
ボール:ブリヂストン ツアーB XS
ドライバーのシャフトは、今季いくつかを試しています。
飛距離と方向性のバランスを見ながらの試行錯誤ですね。
この試合は飛距離、方向性とも良く、最終日のフェアウェイキープ率は93%(13/14)でした。
参考記事
稲見萌寧 2022ニトリレディス優勝のクラブセッティング
優勝争いに実力者がしのぎを削ったニトリレディス。
難関、小樽カントリー俱楽部を制したのは、昨年に引き続き稲見萌寧さんでした。
優勝時のクラブセッティングです。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ マーベリック サブゼロ(ロフト10.5度)
シャフト:日本シャフト NSプロ レジオ フォーミュラ M+(硬さS)
フェアウェイウッド:テーラーメイド ステルス(3番16.5度)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX ハイブリッド(3番19度、4番22度、5番25度)
アイアン:テーラーメイド P770(2017年モデル、5番~PW)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイ SM9(52度)、タイトリスト ボーケイ SM8(58度)
パター:テーラーメイド トラス TB1 トラスヒール
ボール:ブリヂストン ツアーB XS
参考記事
興味深いのはこの部分。
ただ、2020年から愛用していた「テーラーメイド トラス TB1 トラスヒール パター」のインサート部分が摩耗。今大会から同じモデルの新しいパターで調整していた。
キャディを務めた黒宮幹仁氏は「古いほうのパターはロングパットでエネルギーロスが大きかった」と説明した。
そう、正式発表は無いのですが、どうも稲見さんはコーチを奥嶋さんから黒宮さんに変えたようです。
完璧主義者 稲見萌寧のスイング許容度
本人も認める完璧主義者の稲見萌寧さん。
その進化はとどまることを知らず、スイングに磨きをかけています。
2021年には、念願のメジャー、日本女子プロゴルフ選手権も獲りました。
そんな稲見さんがイメージしているのが、このポイントですね。
「思い描いたラインより3ヤード右に曲がったらシャンク、2ヤード左に曲がったらOB」
こんな目標は聞いたことがありません。
難しいセッティングでも、迷わず振り抜ける稲見萌寧さんならではでしょう。
稲見萌寧ボディメンテナンス用品
稲見さんと言えば、毎週、優勝争いをしながらもトレーニングは欠かしません。
心身ともに疲労は溜まると思うので、体のメンテナンスも大切。
インスタグラムで、セルフメンテナンス用品の紹介がありました。
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コメント
全て完璧、最高です。