例年であれば、賞金女王が決定するこの大会。
しかし、2020年はシーズン統合のため、今季ではなく、今年最後の大会という位置づけです。
それでも、メジャー、2020年を締めくくる最終戦となります。
事前に書いた、見どころの記事はこちらです。
大会初日
南国宮崎らしい暖かく晴れ、名物の風も少なく絶好のコンディション。
そんな中で、上位選手はスコアを伸ばしていきました。上位陣。全体がこちら。
恐らくですが、体感で、選手たちは、パー70くらいに感じたのではないでしょうか?
ピンポジションもさほど難しくなかった位置であったこともあります。
首位に、原英莉花さん、2位に渋野日向子さんという、ファンには期待が高まる結果です。
原英莉花さん、初日を象徴するスーパーショット。パー5でショットインイーグルです。
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— JLPGA_official (@JLPGA_official) November 26, 2020
セッティング担当は、中野晶さん。
想定した優勝スコアは-15ということです。
大会2日目
初日に引き続き、穏やかなゴルフ日和。
上位陣はスコアを伸ばしました。全体がこちら。
初日首位の原英莉花さんが、4つ伸ばし、-9で首位キープ。
あくまで例年に比べてということですが、グリーンがそこまで難しくはないです。
・・・密度が高く、非常に良い仕上がりとなっています。
初日に引き続いて、渋野日向子さんも伸ばしてきました。
今年は全英から米ツアーLPGAに参戦してきたしぶこさん。
その中、調子を整えることは非常に難しかったと思います。
個人的に思う、スイングのタイミングのズレは、こういった内容でした。
しかし、良くここまで間に合わせてきてくれたという想いです。
そして、これも今年を象徴する2人も上位です。
古江彩佳、西村優菜の両選手。
両選手とも文句なしと言って良いほどの内容。
この結果、3日目は、最終から2組が、「黄金世代とミレニアム世代」ペアリングとなりました。
大会3日目
3日目にして、大きく変わったのが天候。ついに名物の風が出てきました。
昨年優勝者にして、今季好調のペソンウさんでさえ、「風で頭の中が吹き飛んだ」と評するほど。
そのため、2日目まで密集していた上位陣の顔ぶれが変わってきました。全体がこちら。
しぶこさんと古江さんがオーバーパーを打ってしまった中、原英莉花さん好調。
初日から首位をキープしています。
また、古江さんが伸ばせないなら私がではないでしょうが、西村優菜さんが2位に上昇です。
安定したスイング、卓越したコースマネジメント、調子の良いパッティング。
それらが組み合わされたプレーは見事です。
これで、最終日最終組は、原英莉花173cm、西村優菜150cmと対照的な2人です。
大会最終日
今大会で、最も硬く引き締まったグリーンコンディションとなりました。
放送で発表はありませんでしたが、コンパンクションが25前後、スティンプが12前後。
ラフからだと、グリーンで止まらない、メジャーらしい、フェアなセッティングです。
さて、難しさは変わらずなので、展開は、我慢となります。
最終組では原英莉花さんが、緊張感がありながら、何とかスコアをまとめてくる。
一方で、西村さんは、2番、3番と連続で落としてしまう苦しい展開になりました。
そんな中、いきなり上位に上がってきたのが古江彩佳さんです。
11番では、今大会4つ目のイーグルを奪い、首位の原さんとは1打差に。
ますます混戦となりましたが、最終的には原英莉花さんが、力を見せ勝ち切りました。
何しろ、終盤でリードを確認してからも、プレーに緩みがありませんでした。
最終結果の上位陣。全体はこちら。
同一年でメジャー複数回優勝なので、5年シードになると思います。
さて、古江彩佳さんは、3週連続はならなかったものの、素晴らしいプレーをしました。
何と言っても、1つの大会で4つのイーグルは快挙です。
2位から出た3日目に10位まで後退。最終日はあえてリーダーボードに目もくれず、目の前のプレーに集中力を高めて臨んだ。「後半になるにつれて、(ボードが)増えていく。メッチャ『見たい』ってなったんですけど…」と笑いつつ、決めごとを貫けるのが20歳の強さの原動力。優勝した原英莉花に肉薄していたことにも気付かないまま、通算8アンダー2位でフィニッシュした。
古江彩佳さんの最終スコアは奇しくも-8。単純計算だとイーグル4個分です。
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