【まとめ版】西村優菜優勝 2022ニチレイレディス

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最終日、最終組を中心とした優勝争いになったニチレイレディス。伸ばし合いを促すコースセッティングの中、西村優菜さんが3日間ともノーボギーと隙の無いプレーを展開。-17のトーナメントレコードで今季の優勝を飾りました。第1回リランキングまでは残り3戦となり、ポイント争いにも注目です。

優勝争いの見どころを書いた事前記事。

2022 ニチレイレディス優勝争いの見どころ
ニチレイレディスも袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コースが舞台になり、10年以上が経ちました。経験豊かなベテランで技術の高い選手が勝つ傾向の強いこの大会。迎える最終日、最終組にはコースとの相性が良さそうな、西村優菜、森田遥の両選手と、大器覚醒の感がある佐藤心結選手が並んでいます。

前半戦をリードしたのは森田遥

最終日、最終組にショートゲームを得意とする好調が2選手。
それが、森田遥さんと西村優菜さんでした。
フロント9で一歩リードは森田遥さん。
チップインバーディーを含む、4つのバーディーで-15まで伸ばします。
決してベタピンで獲ったものではなく、ショートゲームでスコアメイクした。
ここまでは、間違いなく、森田さん中心の試合運びだったと思います。

精度と集中が切れなかった西村優菜

それでも、最終組で森田さんの独走を許さなかったのは西村優菜さんでした。
丁寧にパーを重ね、獲るべきホールではバーディーを獲る。
常にチャンスをうかがうプレースタイルで後半のバックナインに突入します。

明暗が分かれた15番

15番のティーショットまでは、森田遥さんの優勢と言って良かったと思います。
そして迎えた、セカンドショット。
ここで、森田遥さんは、絶好のポジションからのウェッジをシャンク。
右へ大きく外し、リカバリーならず、ここをボギーとします。

森田遥 痛恨“シャンク”で5年ぶりVがスルリ
◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日(19日)◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6563yd(パー72) 優勝争いが佳境に入ったパー4の15番で、森田遥は痛恨のボギーを喫した。フェアウェイから打ったセカンドショットは出球から右方向に飛んで行った。...

一方で、西村さんは、パッティングをねじ込んでバーディーで逆転します。

終盤の強さで西村優菜

残す3ホールで勝負はまだまだわからない差ですが、ここからも真骨頂。
17番のパー3では、9番ウッドでベタピンのバーディー。
最後まで気を抜くことなく、18番もウェッジが冴え、しっかりとバーディーフィニッシュ。
3日間ノーボギー、17アンダーは、大会記録での優勝となりました。

圧巻の大会新 西村優菜『ノーボギーを自慢しよう』|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

西村さんは、サロンパスカップで優勝していますので、母の日に捧げる勝利でした。
今回は父の日の勝利となりますので、何とも親孝行なプレイヤーです。

西村優菜は父の日も制覇 3日間ノーボギーを「自慢したい」
◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日(19日)◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6563yd(パー72) 最終日が母の日だった昨年「ワールドレディスサロンパスカップ」でメジャー初制覇を果たした西村優菜は、毎試合帯同する母・枝里子さんに向けて涙を見...

(天候:曇り時々晴れ 気温:25.5℃ 風速:4.3m/s)
《グリーン=スティンプ:10 3/4フィート コンパクション:23mm》

2022ニチレイレディスで頑張った選手

上位フィニッシュした選手から、何人かピックアップします。

2位 森田遥

もう、15番のセカンド、1ミスしかなかったと言っても良いと思います。

森田遥 15番で痛恨のミスが…|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

実は完ぺきに見えた2日目にもシャンクが2回あったとのこと。
今季初の優勝争いの結果の2位。

「優勝した西村さん、最終日にノーボギーの6アンダーでプレーするのは簡単なことではないでしょう」と前置きして、「私はアンダーパーでプレーすることが目標。3日間、60台のスコアですからよくやったともいえるけど、優勝へ届かなかった悔しさもある」と話した。

次戦以降の戦いぶりに注目したいと思います。

3位 稲見萌寧

3位という順位は立派だと思いますが、何しろ稲見萌寧さんです。
優勝以外は物足りなく感じてしまいがちですが、ショットは全然悪くない。
しかも、最終日は4番でホールインワンを決めています。

最新情報ーニチレイレディスー次戦へひとこと|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会
一般社団法人日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式サイトです。

「プロで2度目です。見えました。嬉しいというより驚きました。手前に落ちて、4ヤードぐらい転がって、ポンと入りました。(今日)前半で結構伸ばしただけに、後半でもう1つ、2つ伸ばしたかった。後半の方が難しい感覚があって、そんなに伸ばせる感じではなかった。とりあえず、ノーボギーで良かったです」

たたみかけるような強さで勝っていく稲見さんまで、あと一歩というところでしょうか?

5位 佐藤心結

何となく、前半戦から慎重にプレーしているように見えました。
もちろん、無理な攻めをして脱落していくことは避けたい。
それでも、佐藤さんのショット力であれば、フロント9から、伸ばせたと思います。

「結果は悔しいけど、この経験が今後、上位争いしたときに生かせると思う。そこは収穫なので次につなげたいです。まだまだ力不足なところがたくさんあります。優勝するというのはそう簡単にはできない、そんなに甘いものではない。この結果ですが、スコアを落とさずに上がれたのは良かったです」

確かにショートゲームを含めた総合力では、同伴競技者が勝りました。
本当に良い経験として、優勝に結び付けたいです。

6位 有村智恵

個人的に有村さんが頑張ると、女子ゴルフ全体が活性化するように思います。
最終日もしっかりと伸ばして、通算-10で6位に入りました。
メルセデスポイントも52.50ptを加算し、通算200.66ptはランキングで44位に上昇です。
長いシーズンなので、一喜一憂する時期ではありませんが、TOP10フィニッシュは大事だと思います。

2022ニチレイレディス後のランキングポイント

まずは、優勝した西村優菜さんは200ポイントを獲得し、7位まで上昇です。
メルセデスランキングポイントのスタッツはこちら

そして、シーズンは長いので、気になるところはリランキング対象選手の状況です。
ニチレイレディス終了時で上位により、順位変動が目立った選手は以下の通りです。

佐藤心結:+60.00pt TTL:198.96pt リランキング14位
阿部未悠:+44.00pt TTL:225.69pt リランキング10位
永井花奈:+37.00pt TTL:187.58pt リランキング17位

特に、永井花奈さんは、この試合、主催者推薦選考会を突破しての出場でした。
永井さんの出場資格は、QTランキング41位。
そのため、後半戦の出場をかけ、この大会でのポイント獲得は大きいです。

さて、リランキング対象選手には、QT順位以外で第1回リランキングまでの前半戦出場権、いわゆる準シード組を含めた選手たちがいて、シビアなポイント争いが続いています。
ニチレイレディス終了時での、各選手のリランキング順位とポイントを整理しておきます。

18位 河本結 173.27pt
22位 林菜乃子 163.20pt
24位 ささきしょうこ 152.67pt
28位 リハナ 139.20pt
40位 鶴岡果恋 76.73pt
47位 小野祐夢 46.40pt
55位 淺井咲希 35.83pt

その他、推薦出場を上手く使ってポイントを積んできた選手もいて、昨年末のQTから、それなりの選手で出場権の入れ替わりはありそうです。
第1回のリランキングは、ニッポンハムレディス終了時になりますので、残りは3戦となります。
リランキングのスタッツはこちらです。

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